泥酔亭の成り行き日記

DSC00706国道8号線を越前、鯖江、福井市と北上していくと、町がどんどん大きくりっぱになっていく。
福井市を超え、黒龍酒造の名前の由来でもある九頭竜川の手前を右に入り、ナビに従って黒龍酒造に到着。
創業は文化元年(1804年)、二百年以上の歴史を持つ福井の老舗酒蔵だ。
さて蔵元見学はどのようになっているのかと、スマホで検索してみる。
するとそこには「観光蔵としての設計をしていないため、蔵内には危険個所も多く、一般の方の蔵見学はお断り致しております」・・・という無情なお言葉。
ちゃんと調べてから来ればよかった・・。
仕方がないので、ネットなどでも手に入らない珍しい酒を何本か買わせていただき、泣く泣く黒龍酒造をあとにした。

DSC00710気を取り直して、お次の目的地「平泉寺白山神社」を目指す。
石川、岐阜、福井三県をまたがり、富士山、立山と並んで三大霊峰に数えられる白山。
この白山を祀る神社は全国に二千六百以上もあるという。
ご祭神は菊理媛(くくりひめ)という女神様で、イザナギ、イザナミ御両神がケンカをした際に仲をとりもったと日本書紀に一度だけ登場する謎の多い神だ。
それまでだれも足を踏み入れることのなかった白山に初めて登拝したのが、修験僧だった泰澄(たいちょう)大師。
平泉寺はこの泰澄大師が開山して1300年の歴史がある。
広大な社地一面は苔に覆われ、泰澄が白山権現のお姿を見たとされる霊泉「御手洗池」もある。
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ってんで、駐車場に車を停め、白山神社へ続く長い石段を上る。
一歩境内に踏み込むと、空気ががらりと変わるのを感じる。
あたり一面を覆っている苔がよけいに荘厳な雰囲気を醸し出している。
本殿に参拝したあと、泰澄大師が白山権現のお姿を見たとされる御手洗池にも行ってみる。
そこは、今までの雰囲気ともまた違い、まるで別の世界に迷い込んだようなまさしく神域といえる不思議な空間だった。
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IMG_20190513_144343なんとなく夢見心地のまま、駐車場へ向かっていたら、マダムが珍しくソフトクリームを食べるという。
車でしばらく待っても来ないので、その店に入ってみると、中はお土産物と骨董が所狭しと並べられている。
ならばってんで、土産物をいろいろと物色していたら、マダムがあるものに目を付けた。
以前から欲しいと言っていた「銘々膳」とかいう代物。
しかも値札の横には「バドミントン山口茜選手の蔵出し品です」と書いてある。
山口茜選手が誰だかもわからないのに、ありがたがってどうしても購入するという。
いくら軽いものとはいえ、旅先でこんなかさばるものを買うことはないだろうと、反対したがとうとう押し切られてしまった・・・。

で、ここでもありがたいご神水をいただき、次なる目的地に向かった。
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世間様も8月は盆だのなんだのと忙しかっただろうが、わが家もなにかと慌ただしくこのブログのことはすっかり頭から消えていた。
7月28日のスイスギターズのライブが終わり、やれやれと一息ついたのもつかの間、急遽猛暑の東京へ突然4日間も行くはめになり、戻ってきたらお盆だ夏風邪だと追いまくられ、気がついたら早や9月になっていた。
こんな調子じゃ古稀まであっという間だな・・・。
ってことで、旅の備忘録のつもりで、ここに記録を残しておいて、老後に読み返すのを楽しみにするか。

DSC00663初めての敦賀の夜も無事に過ぎ、深酒もしなかったおかげで清々しい朝が来た。
まずは北陸総鎮守「気比神宮」に遅ればせながらも、ご挨拶の参拝。
高さ11mの大鳥居は、春日大社(奈良県)・厳島神社(広島県)と並ぶ日本三大木造大鳥居の一つに数えられている。
境内には松尾芭蕉の像があり、月に照らされた神前の白砂に感動して詠んだという「月清し遊行の持てる砂の上」の句碑も建っている。
旅の安全を祈り、境内に湧く「長命水」をペットボトルに詰めて、神宮をあとにした。
目指すは北陸のハワイ、エメラルドグリーンの海に浮かぶ「水島」
ってなことで、町を抜け、敦賀半島をひたすら北上する。
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DSC00686しばらく海沿いの道を走っていると、あちこちに景色のいい場所があって、つい車を止めて見入ってしまい、なかなか目的地に着かない。
で、ようやく水島らしきものが見えてきたので、近づいてみたがどうやら橋のようなものはない。
途中で「船着き場」という看板があったのを思い出して、そこまで戻ってみる。
が、なぜか船着き場には一艘の船もない
そばに売店があったので尋ねてみると、夏休みシーズンしか島には渡れないという。
すぐそこに見えているだけになんとも口惜しいが、ここから見える海も十分にきれいなので、そこいらを散策して水島をあとにした。
きちんと調べていけばよかった・・・。
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泣く泣く水島をあとにして、次なる目的地永平寺町を目指す。
といっても曹洞宗に宗旨替えをして、参禅して悟りのひとつでも開いてやろうなんてわけではない。
ふだん愛飲している福井の名酒「黒龍」の酒蔵が永平寺町にあるのだ。
で、美浜原発を右手に眺め、敦賀湾をグルッと廻り国道8号線を北へ向かう。
途中何気なく寄ったそば屋でランチをしたが、やはり福井の蕎麦とくにおろし蕎麦はうまい
「福井ねぇ・・・蕎麦ぐらいしかないよ」といった北陸出身のS先生のことばを思い出しつつ完食。
運転じゃなきゃ一杯やるところなんだがなぁ・・。
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IMG_20190512_152541とにかく松原も見たことだし、自転車による散策は終了して、レンタカーで今夜の宿に向かう。
地図で確認したときはそれほど感じなかったが、実際来てみると繁華街からはかなり離れている。
長時間歩いたり、タクシーに乗ったりすることを考えれば、少し割高でも繁華街に近い宿を取った方が、逆に安上がりかもしれない。
とつぜんマダムが温泉に行きたいと言い出したので、あわてて検索したところ、10kmほど行った今庄(いまじょう)というところに温泉があるらしい。
ってなことで、ナビをたよりに今庄へ向かう。

道路から脇に入った細い坂道を延々と上っていくと、急に広い場所に出た。
どうもスキー場に併設された温泉施設らしい。
といってもたいそう立派なつくりの源泉掛け流し本格温泉で、マダムも大いにご満悦の様子。
「今庄温泉やすらぎ」で十分に安らいだあと、宿に戻ってタクシーで一番近い居酒屋へ向かった。
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IMG_20190512_195220ネットではよくわからなかったが、着いてみるとかなり今風の造りだ。
「E.LOHA」なんていう洒落た店名で、「いろは」と読ませるようだ。
昨今はやりのロハスとイロハを合わせたらしい。しゃらくさい!!
ジャズの流れる落ち着いた店内で、メニューのお料理もこじゃれたものが多い。
しかも近頃の流行りらしく、いちいち料理名が無駄に長ったらしい
たかだかかけうどんに「心温まる」っているか?
「黒胡椒のきいた大人の焼きそば」・・・?
たまにはこういうところも勉強になるかもしれないとのマダムのお言葉で、いろいろと料理を注文する。
出てくる料理といえば、見かけはおしゃれな手の込んでいる"風"で、ひとひねりした"風"のお料理の数々。
ま、いろんな意味で勉強になりました。
ディランでもこれから長ったらしい名前のメニューが登場するかもね。
「愛と平和のど根性焼きそば」「そこらへんのスーパーのお惣菜風ポテトサラダ」とかね。
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5月とはいえ北海道よりははるかに暖かいので、帰りはぶらぶらと歩いていくことにした。
初めての敦賀は町の大きさもほどよくて、落ち着いたいい町のようだ。
だがネットによると、ふんだんに投下された原発マネーのおかげで、ハコモノだけはりっぱだが、町自体は廃れていってるという。
たしかに町の大きさからすると、りっぱすぎるような体育館や公会堂などが目についた。
そこらへんの問題は、ぶらっと立ち寄ったよそ者が、半端な知識でどうこう言える問題でもない。

さて明日は北陸のハワイと呼ばれる「水島」のエメラルドグリーンの海を拝みに行こう!!
すぐそばにゃ敦賀原発もあるらしいし。
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