泥酔亭の成り行き日記

神奈川県の大和という町に、ロック・スピリッツ満開のイカした店があるという話を、ナミさんこと南正人に聞いたのはもう十年ぐらい前だった。
そのうち友人のクレイジー・ジョーが横須賀に住みだしたので、機会があったら行ってみようと思っていた。

bonanza2007の夏、念願かなって横須賀から大和の方へ旅することになった。
お目当ての店の名は「菩南座(ボナンザ)」。
「大当たり」とか「一発当てる」とかいう意味のスペイン語らしい。

HPで確認してみると、ちょうどその日は「南正人ライブ」。
なんとも「大当たり」な展開だ。
小雨の降る中、やっと探し当てて中に入ると、まるで以前のディランをもっと狭くしたようないい感じの店内。
やっと一人が座れるような小さなステージ・・・というかスペース。
ここに憂歌団の木村さんや恭蔵さん、近藤房之助などが熱いライブを繰り広げたのだ。

横須賀からはジョーも来てくれて、帰りの電車ギリギリまで楽しい夜を過ごした。taro
帰り際マスターの太郎さんこと戸川凛太郎さんにご挨拶。
この太郎さん、まるで映画のような人生を送ってきた人だ。
詳しいことは「菩南座」のHPに載っているのでぜひ!

太郎さんは若い頃、北海道まで逃亡してきたことがあり、そのとき名乗っていた偽名が「南部鉄也」。
その頃の太郎さんたちの仲間の、その後を書いた本がこの間出版されていたので、懐かしいだろうと送らせていただいた。

実はその前に懐かしい本を2冊送ってもらったお返しのつもりだったのだが、またまたこのあいだ菩南座から素敵な贈り物が届いた。

haru1包みを開いてみると、大阪の野外フェスティバル「春一番」のポストカード集。
「春一番」にはアズミ、三宅伸治、シバ、友部正人、リクオなどディランでおなじみのミュージシャンがこれでもかと出演している。
そのポスターはいつも雰囲気のある素敵な版画が使われていた。

大和から吹いてきた「春一番」。
部屋の中にエイトビートが響いたような気分だ。
さっそく店に飾らせていただいた。

太郎さん、ありがとうございました。
放射能なんざ吹っ飛ばして、したたかに生きましょう!

またブラっと遊びに行きます。

古今亭志ん生の「饅頭こわい」のまくらで、「虫の好くヤツと好かないヤツ」の話が出てくる。
気の合うヤツってのは一度会っただけでも「なんかこぉ」気に入るもんだし、合わないヤツはちょっとしたことでもカンに触ったりする。
shinsyou志ん生いわく人間誰でも腹ん中に虫がいて、「そいつがこぉ」好いたり嫌ったりするそうだ。 
会った時からなんとなくウマが合う人もいれば、話せば話すほどしらけていく人もある。
またこの「虫」ってのも時々入れ替わるのか気まぐれなのか、このあいだまでごく親しく身内のように付き合っていても、何かの拍子にまったく付き合わなくなったり、ひどいときには顔を見るのも嫌になることだってある。
なんとも不思議なものだ。 縁のある人はごった返しの人ごみの中でもばったり顔を合わすこともある。

このあいだ、「ダンシング・チャップリン」を見ようと、札幌のミニシアター「キノ」に行った。
久々の札幌でもあることだし、キノのある狸小路の近くに泊まることにした。
札幌で飲むといつもヘベレケになるので、その日はお忍びで大人の飲み方をして、ごくあっさりと札幌の夜を楽しむつもりだった。
うなぎ屋で軽く燗酒を飲んで、帰り道の座って飲める立ち飲み屋(紹介者いわく)へ少し寄ることにした。
kin1その店ときたら、紹介のとおり安いのなんの。
写真の刺身の盛り合わせが¥1,000。
鮑のステーキが¥600。
おまけに60分飲み放題で、¥880。

微妙に曲がりくねったカウンターの奥に座って、酒をちびちび飲んでいたら、遠くの正面に座っている男と目があった。
なんとそれはそこを紹介してくれたWくんとその友達。 やぁやぁ奇遇なこともあるもんだってんで、大人の夜もへったくれもいっぺんに吹っ飛んだ。
で、そこの店を自分ちのように飲み散らかし、お次の店へ・・・。
気がついたらホテルのベッドの上でひっくり返っていた。
頭のすみには、楽しかった余韻が残っているのだが、詳細はまったく不明。
知らない町でよくここまで無防備に酔えるもんだ。
W君!これも虫の引き合わせだと思ってあきらめてくれ。

そしてまったく憶えていない2軒の店のマスター、従業員の方々も・・・。

やるという話は聞いていたが、やはりミチロウさんが福島で音楽イベントを開催する。
出演者はまだわからないが、坂本龍一やギタリストの大友良英、福島在住の詩人和合亮一などの名前が上がっている。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110508/k10015756251000.html

音楽だけではなく詩やアート、パフォーマンスなどかなり大規模なコンサートになりそうだ。
時期は8月15日、場所は福島市の公園「四季の里」、入場は無料。
ちょうど8月はまだライブの予定が入っていない。
しかも8/15は月曜日。
ディランの定休日に合わせてくれるとは、ミチロウさんも憎いことすんね。
詳しいことはこれからだが、これはなんとしても行かなくては!

そしてできるだけ福島の「いま」を見てくるのだ。

さ、思いっきりインドア派のわれわれ夫婦もこれを機会にアウトドアデビューするぞ!
よし!さっそくテントと寝袋を買いに行くべ!


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