泥酔亭の成り行き日記

昨日でディランはオープンから満28年
今日から29年目に突入だ。
今までご贔屓にしてくれたお客さんと、こんな田舎にもかかわらず歌いに来てくれるミュージシャン、そして二人三脚で支えてくれる女房の小春・・・ちがったマダムに感謝です。
cyuji01あ、それと酒浸りにもかかわらず大病ひとつしない丈夫な体に育ててくれた両親&婆さまにも感謝です。

若気の勢いで始めたディランもまさか三十年近くもつとは、ちーとも思ってなかった。
振り返ると実に色んなことがあったが、あっという間という気もする。
最初の頃は手探りでやりたい放題やっていたので、すぐに借金で首が回らなくなり出稼ぎに出て支払ったこともある。

←これはその時の写真。
地下足袋がよく似合う好青年ですこと。

昨夜は特別なことはしないつもりだったが、なぜか久しぶりのお客さんや地方からのお客さんが来てくれて、祝福してくれた。
今年結婚するお客さんもいて、店内は「おめでとう」の嵐。
なんともにぎやかな夜になった。

さて今日から心機一転・・・ってわけもなく、普段どおりのディランを続けていこう。
そして記念すべきディラン29年最初のライブは、はじめてのギターパンダ

セッティングも終わり、打ち上げの料理も作り終えた。
あとはリハーサル、本番、そして打ち上げだ。

hitoshiさぁ29年目もぶわぁ〜っといってみっか!

panda1102「マジカル・チェイン・キャラバン」の余韻に浸るまもなく、明後日は「ギター・パンダ」のライブだ。
今回は突然大阪で活動する「空団地」というバンドのギタリスト「ミトモ」も参加することになった。

今まで何度も出演のオファーをもらっていたが、いつもタイミングが合わずやっと実現した。
増毛のロック僧侶「ニトベイビー」くんや、札幌のジェイさんなどに「絶対いいから!なんでディランでやらないの?」と言われ続けてきたので、いまから楽しみだ。

今回も芦別以外から来てくれる人もいるようで、ホテルに予約を入れに行ったら「なぜかほぼ満室です。ディランさんのお客さんだと思います」と驚いていた。
二週続けてのR&Rパーティー。
飲みすぎないように気をつけなきゃ・・・、無理か。

さて、問題から目を逸らさせるかのように、毎日から騒ぎを繰り返すテレビからは、被災地の状況などはほとんど伝わってこない。
このあいだネットではこんな記事が載っていた。
福島県内2ヶ月で160人自殺。焼身自殺や首つり自殺。「原発さえなければ」と書き残す。」
本当だとすれば、なんとも悲惨なことだ。

michi0111月20日にライブが決定したアコースティック・モンスター「遠藤ミチロウ」さんも福島二本松の出身だ。
8月15日に福島市で「世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA」を終えたばかり。
「四季の郷」と「あづま球場」を会場としたフリー・ライブでは13000人が集まり、ネットで視聴した人はのべ25万人、最大同時視聴者数 6,541人にものぼった。

ちょうどギターパンダのライブの日、10/9 NHK教育テレビ ETV特集「希望をフクシマの地から プロジェクトFUKUSHIMA!の挑戦」がpm10:00から放送される。
もちろん、遠藤ミチロウさんも出演する。

ヤラセ問題も逃げきるつもり満々の北電と九電
計画停電はやはり「脅し」だったことがはっきりと発覚したというのに、5月から毎月電気料金を上げ続けている東京電力
しかもぼったくりだったことまで発覚した。

被災地ではこれからも自殺が増えるかもしれない。
われわれができるのは、まず現実を見つめることだ。
目を逸らさせようとする馬鹿騒ぎに乗せられてはいけない。
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riku1106SEとともに入ってきた二人はまず今回の旅のテーマ曲、その名もズバリ「マジカル・チェイン・ツアー」でにぎやかに幕を開けた。
ニュー・オリンズ・テイストあふれるメロディーに会場は一気に盛り上がる。
♪頭のネジを緩めて〜、といわれる前から、十分に緩みきった脳みそにリズムが染みこんでいく。
♪どんだけ どんだけ 死ぬまでどんだけ〜。
死ぬまでどんだけあるかわからないけど、生きてるうちはロックンロールでいってみよー!

そして勢いをつけて二曲目もノリノリの「ロックンロールの真っ最中」。
恋の行方」のあとストレートな歌詞が泣かせる「ミュージック」、「明日へ行く」のあとは、ソロ・コーナーに突入。

トップバッターはウルフル・ケイスケ。
当人曰く「46歳にしては可愛らしい歌」という「全部」が一曲目。
なにしろこのテレキャスターがとびきりいい音を響かせている。
二曲目はそのテレキャスター満開のチャック・ベリーのカヴァー曲「スウィート・リトル・ロックンローラー」。
ストーンズのロン・ウッドの十八番をカヴァーするセンスが渋い。
riku1107シンプルなリフレインがイカす「いくつになっても」のあと、リクオの登場。

一曲目は昼間アーリータイムスのマスターの車でかかっていたというジュリーの「時の過ぎゆくままに」。
意外な選曲にみんなびっくり。
そういや、リクオさんの実家とジュリーの実家は近いっていってたっけ。
それにしてもマスターの車でかかっていたのは、カセットテープだったとか・・・。
車載用のカセットデッキってこのご時世まだあんのか?
さすが、旭川のミスター・フォーク。
勝手に昭和してんね。

で、ソロ・コーナーも終わり、二人で作ったという「Happy & Sad Song」で第二部の幕開け。
Monky Man」で勢いをつけて、ウルフルケイスケのボーカルで「大きな川のそば」。
清志郎とリクオの共作「胸が痛いよ」と、怒涛の選曲が続く。

君に捧げよう」のあと、「最高のR&Rをやります」といって始まったのがまさかの「アンパンマン」。rikuo1108
いやぁユーキをもらいました。
そしてその勢いのままリクオのテーマ曲ともいえる「ミラクルマン」で加速する。
大人しいふりはしていても、やるときゃやるのさミラクルマン〜

やっとけやっとけ!とりあえずやっとけ!ミラクルマン。
ラストは「アイノウタ」で大合唱して、アンコールへ。

清志郎バージョンで「イマジン」を聴かせたあと、なんともゴキゲンな「まいどハッピー」。
楽しすぎる夜にぴったりハマる曲で大団円。
rikuo1110♪まいどハッピー まいどハッピー なんも考えへんといこうや
損得抜きのハーピー・ライフ
まいどハッピー All Day Long 〜。


損得抜きのハッピー・ナイトはそのまんまの勢いで、打ち上げに突入。
まだまだ続く不思議なつながりの旅。
二人が北海道から沖縄まで音楽でみんなをつないでいく。
ロックンロール万歳ってな気分だ!

riku1111







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