泥酔亭の成り行き日記

fukushi01ちょっと遅くなったけど、以前ブログで書いた被災地で貸し出すDVDをやっと送ることができた。

「DVDが集まりません(T_T)どなたか陸前高田市民のために!!
被災地で無料で貸し出しているDVDが不足しているとのことだ。
もう見なくなったDVDがあったら、ディランに持ってきてください。
責任をもって送ります。」

と、そのとき書いたのだが、あとでブログを読み返してみたら締切りがあった。
それで当人に電話してみたところ、DVDはまだ受け付けているということだった。

それで家の中を見回してみたら、ほとんど音楽のソフトかコピーばかりで、映画はほんの少ししかない。
コピーは著作権の都合上、うまくないべ?ってことでパス。
それで映画好きの友達にメールを出したら、すぐに何枚かもって来てくれた。
それに自宅にあった何枚かを足して、ゆうメールで送ることにした。

とにかく、長期戦を覚悟するしかないこの震災。
出来ることをできる人間が、出来る範囲でやり続けるしかない。
だからといって、今日スーパーで見かけたコレはいただけない。fukushi02
ただの地震だとか洪水だとかで被害にあった地域と違うのだ。

「食べて応援しよう」が、「食べて一緒に被爆しよう」じゃ洒落にならないだろう。

勝間某がいくら「今回の原発事故で死人が出ましたか?(当時)」といおうと、池田某が「飛行機事故があったといって飛行機に乗らないというのか?酒や煙草のほうがよっぽど体に害がある」といおうと、おいそれとこいつらの話にのるわけにはいかない。
大体がこいつらって経済学者だべ?
いくらギャラが出るからって、いっていいことと悪いことがあるんでないのか?

子供の頃「四つの約束って歌があったが、このあいだ読んだ浅田次郎のエッセイに、自分を戒めてきた三つのことが書いてあった。
ひとつ「嘘はつかない」。
ふたつ「愚痴はいわない」。
みっつ「見栄は張らない」。


どれも自分の深いところと向き合わなければいけないことばかりだ。
人間はともすれば自分に対していとも簡単に嘘をつく。
まわりをごまかすことはできても、自分にいつまでも嘘をつくことはできない。
社会や時代やまわりの人間のせいにするのも愚痴のひとつだ。

wataru高田渡さんのお父さんはつねづね渡さんに
「贅沢は知ってもいい。
しかしそれに慣れ親しんではいけない。
貧乏をしてもいい。
しかし、それに慣れ親しんではいけない」
といっていたと聞いた。

馴れてしまえばどちらも楽なのだ。

これからは、自分とどう向き合っていくかを問われる時代になる。

955C1-1サンタラのNEWアルバムは「愛しのTRICKSTER」というタイトルだ。
辞書によるとTRICKSTERとは
詐欺(さぎ)師。ぺてん師。

神話や民間伝承に現れるいたずら者。
秩序の破壊者でありながら一方で創造者であり、善と悪など矛盾した性格の持ち主で、対立した二項間の仲介・媒介者の役目を果たす。」とある。

ついこのあいだ、馬に食わせるほどいい歳をした政治屋が今さら詐欺だペテンだと騒いでいたが、あんなマヌケなのはトリックスターとはいわない。

今日は6/9、「ロックの日」(つボイノリオの日でもあるが)。
あちらこちらから秩序を破壊するかのように、矛盾した性格の持ち主たちがサンタラの音に酔いにくる。

ロックハウスのおやじは、そんなトリックスターたちに、今夜のためのごちそうをいろいろと作るってわけだ。
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まずは「揚げナスと冷しゃぶのにらドレッシングサラダ」
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お次は「特製ゴーヤチャンプル」
どこが特製かは食べてからのお楽しみ。
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「わさび菜とツナのサラダ」
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「きゅうりと桃のピクルス」
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「ミチロウ直伝ガンボスープ」
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「うどの酢味噌和え」(アーモンドと胡麻をすりつぶしてあえてある)
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おなじみ「定番焼きそば」
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「マダムお手製ふきの炒め煮」
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「ほたての炊き込みご飯」
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「カブの浅漬け」
というラインナップだ。

一度しっかりぶっ壊さなきゃこの国は目が醒めないかもしれない。
さぁへそ曲がりでいたずら好きなトリックスターども、秩序の前に必要なのはカオスだ!
音楽の海の中でひと暴れしようぜ。

madam11去年初めてライブに来てくれた「マダム・ギター」こと長見順さんの相棒、パーカッションの岡地さんからメールが来た。
お二人は、福島で地震に遭われ今でも福島に住んでいるという。

この間のブログで書いたが、福島出身の遠藤ミチロウさんたちがこの夏、福島で大規模なフリー・ライブを企画している。
もちろんライブだけが目的ではなく、様々な人たちの知恵と勇気と力を結集して、「プロジェクトFUKUSHIMA」という活動を開始した。
そのプロジェクトに二人も参加しているということだ。

michi1101そのHPにはこう書かれている。
「不名誉な地として世界に知られたFUKUSHIMA。
しかし、わたしたちは福島をあきらめません。
 故郷を失ってしまうかもしれない危機の中でも、福島が外とつながりを持ち、福島で生きていく希望を持って、福島の未来の姿を考えてみたい。   
そのためにも、祭りが必要です。
人々が集い、語らう場が必要です。


フェスティバルを通して、いまの福島を、そしてこれからの福島の姿を、全世界へ向けて発信していきます。
FUKUSHIMAをポジティブな言葉に変えていく決意を持って」

岡地さんからのメールにも「フェスティバルは、実のところ、放射線数値、地元の方の意思も含め、非常に慎重に事をすすめており、確実に開催されるかどうかまだ未定段階です。
が、福島で中止になったとしても各地で開催し、みんなの気持ちを集めたいです。
賛否御意見あるとは思いますがこういう形で今動いている、ということを伝えさせてください。
もしキョーミを持っていただけたら質問、意見などぜひ連絡ください。よろしくお願いします。」と書いてある。

そしてその一環として「世界同時多発フェスティバル」ということも検討中だということだ。
そうだとすると、北海道でも沖縄でも、また世界中のどこでも同時にライブを始めることで、このフェスティバルに参加できる。

震災から三ヶ月も経とうというのに、事態は収集するどころか、ますます絶望的ともいえる様相を呈してきている。
4000㍉シーベルトなどという、ほとんど現実離れした放射能数値が報道されている異常な世界。
日本中、いや世界中の知恵を結集して、解決に向かわなければ、結局ひとつの地球に住んでいるすべての人間が被害を被ってしまうことになる。

yagi1101プロジェクトFUKUSHIMAでは、ライブ・スクリーミング「DOMMUNE」で、様々な情報を流している。
2011/06/19(日)は、次のような放送がある。

19:00~21:00 『A.3.11.B 第二夜「引っ越して行った人引っ越してきた人」(仮称)
出演:遠藤ミチロウ・マダムギター長見順・司会:小川直人(キュレーター)
21:00−23:00 LIVE 遠藤ミチロウ・マダムギター長見順

6/19といえば、ディランではちょうど「八木のぶお&関ヒトシ」のライブがある。
なんとか打ち上げの時にでも流したいものだ。

福島をあきらめるということは、生きることをあきらめるということだ。

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