泥酔亭の成り行き日記

11002053935毎月同じことを書くようだが、あっという間に7月
今年ももう半年が過ぎてしまった
若い頃は毎日ひまを持て余して、ろくでもないことばかりやっていたのがウソのようだ。
あの頃と時間の進み方が違うんだべかね?
取り返せるなら、あの頃のありあまっていたひまを取り返したいぐらいだ。

6月はこれでもかっていうぐらい用事が立て込んで、このブログもほとんど手付かず状態。
覗いてくれる奇特な方々には申し訳ないが、とてもブログまで手が回らなかった。
とはいうものの、このあいだの保健所の検査でやっとひと段落つき、ようやく手が空いた。
さて、これからは野外の季節
太陽の下、キリッと冷えた純米酒でも・・・なんて思っていたら、この梅雨のような天気。
どーなってんの?北海道。
daikま、お天道さまに楯突いてもしかたがないので、せっせと晴天祈願祭に精を出すか。

そういやぁ6/18の大工哲弘ライブ
これがまた格別の夜だった。
泡盛を飲みながら聴く三線と大工さんの歌声。
目をつぶっていると北海道にいることを忘れてしまう。
とくにアンコールで聴かせてくれた十八番「とぅばらーま」は絶品だった。
若い頃から大工さんのこの歌はよく知られていて、とぅばらーまの大工か、大工のとぅばらーまかといわれていた。
名古屋から来たファンの女性が入れる合いの手も美しく、店の中に沖縄の風が吹いているようだった。
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沖縄音楽の長老たちが世を去って、今では大工さんが名実ともに沖縄音楽界の最高峰だ。
八重山民謡の無形文化財保持者で、沖縄民謡九団体の会長もしている。
そんな人がぶらりと遊びに来て、歌声を聴かせてくれる。
こんな贅沢な夜はなかった。
こういう夜があるから、何十年も続けてこられたんだなぁ。
ライブ万歳!

5_3854055230「甲賀忍法帖」「魔界転生」など奇想天外な小説で知られる山田風太郎に「人間臨終図鑑」という奇書がある。
これは古今東西923人の臨終の様子をつづってある異色作だ。
十五歳で死んだ八百屋お七から、百二十一歳で死んだ泉重千代まで、没年齢順に分類して書かれている。
図書館にあった文庫本は、全三巻に分かれていたが、一巻がずっしりと分厚い。
ネットもない時代に、よくもここまで調べたものだ。

これを読んでいると、「人と生まれたからにはだれにでも必ず死は訪れる」ということを再認識させられる。
財産があろうと、信仰心があろうと、無残な死を遂げる人も多いし、極悪非道な人生を送っても長寿で安らかな死を迎える人もいる。
まさに「老少不定 われや先 ひとや先 遅れ 先立つ人は元のしずく 末の露よりも繁しといえり(蓮如上人)」だ。

人によっては臨終の言葉も書かれていて、それもまた面白い(不謹慎か?)。
たとえば勝海舟は、「胸が苦しいからブランデーを持ってこい」といって、それをクイッとあけると、ひっくり返って、その二日後に「コレデオシマイ」と言って死んだという。
ゲーテの「もっと光を」なんかより、ずっとイカしている。
高杉晋作の「おもしろきこともなき世を面白く・・」もいいが、司馬遼太郎の「俄(にわか)」のモデルで明治の侠客「明石家万吉」の「ほな いてくるでぇ」もすごい。
まるで近所へ煙草でも買いに出かけるような調子だったという。
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山田風太郎は生前中島らもとの対談で、一連の奇想天外な作品について「いや、徹頭徹尾無意味な小説を書こうと、十年か十五年書いていたら、それにしても無意味だと思ったもんだから(笑)」と答えている。
かなりユニークな人だったようだ。
対談した中島らもも、自分で予想していたように、酔って階段から落ちて死んだ
いまはこういう奇天烈な人たちは、ほとんどいなくなってしまった。
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P_20170603_161645借りてきた本を全部読んでしまったので、図書館に行こうとしたら、整理日のため臨時休館だった。
しかたがないので、物置から古い「サライ」を二冊ばかり引っ張りだして読むことにした。
ニュースというページに、築66年の旅館を改装して芝居小屋にした「はっぽん館」の記事があった。
この小劇場は、俳優の山谷初男さんの実家だった旅館を移築したものだ。
若い人は山谷初男といってもピンと来ないかもしれないが、朴訥とした味のあるいい役者さんだ。

秋田県角館にあるこの劇場は、ステージ部分を建て増して、250人ぐらいは収容できるという。
武家屋敷を除けば、これほどの古い家は数軒もないらしい。
サライの発行日をみると1995年4月とある。
ってことは、今から22年前の記事だ。
以前秋田に旅行したことがあったが、角館には寄ることが出来なかった。
もし、まだはっぽん館があるのなら訪ねてみるのも面白いかと、ネットで現在の様子を検索してみた。
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P_20170603_161707すると、そこには「秋田県角館のはっぽん館を買いませんか」とある。
考えてみれば、山谷さんは今年85歳
2015年日刊ゲンダイのインタビューで「数年前までは永(六輔)さんが定期的に出演してくれ、そのたびに満席にしてもらってた。でも、今は人が集まらず、売りに出してるんだよ。ちゃんと維持してもらえるなら、タダで譲ってもかまわないんだけど」と言っている。

また不動産屋のページでは、「土地面積457.58㎡( 約323.9坪)
建物述べ床面積457.58㎡  木造2F建 劇場ホール+7DK
劇場ホール付和風建築。旅館風の仕上がり  3700万円 ※価格応談」ともある。
写真を見ると、グランドピアノもある。
でもタダと3700万円じゃ天と地ほども違う。

山谷さんの「タダで譲ってもかまわない」という言葉にかけて、交渉してみるべか?
旅館の免許もとって、泊まれるライブ劇場なんてどうだべか?
あ、ちなみに「はっぽん」っていうのは、山谷さんの子供時代からのあだ名だそうだ。
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