古今亭志ん生の「饅頭こわい」のまくらで、「虫の好くヤツと好かないヤツ」の話が出てくる。
気の合うヤツってのは一度会っただけでも「なんかこぉ」気に入るもんだし、合わないヤツはちょっとしたことでもカンに触ったりする。
志ん生いわく人間誰でも腹ん中に虫がいて、「そいつがこぉ」好いたり嫌ったりするそうだ。
会った時からなんとなくウマが合う人もいれば、話せば話すほどしらけていく人もある。
またこの「虫」ってのも時々入れ替わるのか気まぐれなのか、このあいだまでごく親しく身内のように付き合っていても、何かの拍子にまったく付き合わなくなったり、ひどいときには顔を見るのも嫌になることだってある。
なんとも不思議なものだ。 縁のある人はごった返しの人ごみの中でもばったり顔を合わすこともある。
このあいだ、「ダンシング・チャップリン」を見ようと、札幌のミニシアター「キノ」に行った。
久々の札幌でもあることだし、キノのある狸小路の近くに泊まることにした。
札幌で飲むといつもヘベレケになるので、その日はお忍びで大人の飲み方をして、ごくあっさりと札幌の夜を楽しむつもりだった。
うなぎ屋で軽く燗酒を飲んで、帰り道の座って飲める立ち飲み屋(紹介者いわく)へ少し寄ることにした。
その店ときたら、紹介のとおり安いのなんの。
写真の刺身の盛り合わせが¥1,000。
鮑のステーキが¥600。
おまけに60分飲み放題で、¥880。
微妙に曲がりくねったカウンターの奥に座って、酒をちびちび飲んでいたら、遠くの正面に座っている男と目があった。
なんとそれはそこを紹介してくれたWくんとその友達。 やぁやぁ奇遇なこともあるもんだってんで、大人の夜もへったくれもいっぺんに吹っ飛んだ。
で、そこの店を自分ちのように飲み散らかし、お次の店へ・・・。
気がついたらホテルのベッドの上でひっくり返っていた。
頭のすみには、楽しかった余韻が残っているのだが、詳細はまったく不明。
知らない町でよくここまで無防備に酔えるもんだ。
W君!これも虫の引き合わせだと思ってあきらめてくれ。
そしてまったく憶えていない2軒の店のマスター、従業員の方々も・・・。
気の合うヤツってのは一度会っただけでも「なんかこぉ」気に入るもんだし、合わないヤツはちょっとしたことでもカンに触ったりする。
志ん生いわく人間誰でも腹ん中に虫がいて、「そいつがこぉ」好いたり嫌ったりするそうだ。
会った時からなんとなくウマが合う人もいれば、話せば話すほどしらけていく人もある。
またこの「虫」ってのも時々入れ替わるのか気まぐれなのか、このあいだまでごく親しく身内のように付き合っていても、何かの拍子にまったく付き合わなくなったり、ひどいときには顔を見るのも嫌になることだってある。
なんとも不思議なものだ。 縁のある人はごった返しの人ごみの中でもばったり顔を合わすこともある。
このあいだ、「ダンシング・チャップリン」を見ようと、札幌のミニシアター「キノ」に行った。
久々の札幌でもあることだし、キノのある狸小路の近くに泊まることにした。
札幌で飲むといつもヘベレケになるので、その日はお忍びで大人の飲み方をして、ごくあっさりと札幌の夜を楽しむつもりだった。
うなぎ屋で軽く燗酒を飲んで、帰り道の座って飲める立ち飲み屋(紹介者いわく)へ少し寄ることにした。
その店ときたら、紹介のとおり安いのなんの。
写真の刺身の盛り合わせが¥1,000。
鮑のステーキが¥600。
おまけに60分飲み放題で、¥880。
微妙に曲がりくねったカウンターの奥に座って、酒をちびちび飲んでいたら、遠くの正面に座っている男と目があった。
なんとそれはそこを紹介してくれたWくんとその友達。 やぁやぁ奇遇なこともあるもんだってんで、大人の夜もへったくれもいっぺんに吹っ飛んだ。
で、そこの店を自分ちのように飲み散らかし、お次の店へ・・・。
気がついたらホテルのベッドの上でひっくり返っていた。
頭のすみには、楽しかった余韻が残っているのだが、詳細はまったく不明。
知らない町でよくここまで無防備に酔えるもんだ。
W君!これも虫の引き合わせだと思ってあきらめてくれ。
そしてまったく憶えていない2軒の店のマスター、従業員の方々も・・・。