泥酔亭の成り行き日記

2011年07月

今年はリスト生誕200年。
ということで、今日ディランでは貸切のピアノ・リサイタルが催される。
出演はこの人「有馬みどり」さん。
midori
3歳よりピアノを初め、中学卒業後、モスクワ音楽院付属中央音学校ピアノ科に日本人として始めて入学。
第1回いしかわミュージックアカデミー音楽賞やブルガリア国立ソフィアフィルハーモニー2004年度最優秀演奏家に選ばれるなど、世界狭しと活躍している女性だ。

今回は芦別出身で、東京、大阪でセキュリティ会社を経営しているSさんの申し出で実現した。
しかも完全招待制、軽いおつまみとドリンク付きという好条件だ。

今までいろんなライブをやってきたけど、純粋なクラシックは初めてだ。

今調律が終了したので、これからリハーサルが始まる。

ブラック・リストに乗ったことは数多くあるが、フランツ・リストとくると、ちょいと勝手が違う。

あわててyoutube などで、検索してみたらけっこう知っている曲も多いではないか。

さ、今日はどんな夜になることやら。
何でも初めてというのは楽しみなものだ。



ichiあたりまえだけど、どれだけ年齢を重ねても、世の中知ってることより知らないことのほうが多い。
だから新しいことに出会うと嬉しくなる。
人との出会いもそうだし、音楽や映画、本からもいつも新しい刺激を与えてもらえる。
これが「勉強」ってんなら、学生時代にこの楽しみを知っていれば、もうちょっとましな人生を送っていたかも・・・。

とまぁ、馬に食わせるぐらい歳をとってから今さらボヤいてもはじまらないが、このごろは特に新しいことを学びたいという欲求が強くなってきている。
このあいだも「一個人」という雑誌で、「美しい日本の言葉」という特集をやっていた。

唱歌や童謡の美しい歌詞がこのごろ特に気になりだしていたので、迷わず手に入れた。
歌は知っていてもタイトルを知らなかった「朧月夜」の♪菜の花畠に入日薄れ 見渡す山の端 霞深し〜の美しさ。
まさに日本人に生まれてよかったわぁ〜の瞬間だ。
それにくらべて昨今の歌の文句の貧弱なこと・・。

ま、それはこの際おいといて、知らなかったこともいろいろ発見できた。
たとえば、「ほたるの光」が四番まであるとはちいーとも知らなかった。
しかもその歌詞はこうだ。
♪千島のおくも 沖縄も 八洲(やしま)のうちの守りなり
至らんくにに いさおしく つとめよわがせ つつがなく
うーん、いくつになっても初めて知ることってのは楽しいもんだ。

seibutuそしてついつい調子にのって、学生時代声を枯らして先生たちは、一体われわれボンクラ学生になにを伝えようとしていたのかを知りたくなり、こんな本まで購入してしまった。

これがまた、画像も多くえらくわかりやすい。
学生時代は、カエルの卵や細胞分裂なんて、「俺の人生にゃかかわりのねぇこってござんす」っていうジャンルだった「生物」。
こんな面白い学問だったんでござんすね。

トイレに置いといて、入るたびに気になるページを読んでいるが、いちいちその素晴らしさに唸るたび、マダムが心配そうに「大丈夫?」と声をかけてくる。

しばらくはこの「トイレ研究所」にこもりきりになりそうだ。

で、またまた図に乗って同じシリーズの「物理図録」まで買ってしまった・・。

休みに天気が崩れるのはご愛嬌だが、まずまず夏らしい日が心地良い。
ふだんあまり飲まないビールにもつい手が出てしまう。
もちろん日本酒もワインもホッピーにもつい手が出てしまうんだけど。

039このあいだの7/3、妹の誕生日だったので(年齢オフレコ)、ちょいと飯でも食おうかとマダムと三人で寿司屋にいった。
ふとそのとき頭の中で、池波正太郎の「酒を飲まないくらいならわたしは蕎麦屋に入らない」という言葉が頭をよぎった。

「池波正太郎じゃないが、寿司屋に来て酒の一杯も飲まんというのもいかがなものか。しかも今日はお祝いの席・・」との思いがまたまた頭をよぎり、つい昼間の二時だというのに「とりあえずジョッキ3つ!」と、勢いよくオーダーしてしまった。

自分の来し方を思えば、コレですむはずがないのは火を見るより明らか。
しかもジョッキが空になろうというのに、注文した料理が出てこない。
で、仕方が無いので 池波先生を偲んで熱燗を二合ばかり。
おそらくこれはわれわれに酒を沢山飲ませようという寿司屋がわの策略であったに違いない。

立川談志いわく「囃されたら踊れ」の言葉どおり、まんまと策略にはまったところへおつまみ替わりの定食が到着。
「こりゃ美味そうだのぉ」ってんで、もう二合追加。
結局3時間を越す大宴会になってしまった。

勢いとは恐ろしいもので、タクシーで町に帰ったあと、明日飲むことになっていたラーメン屋のマスターの店に行き、またビール。
これまた明日飲むことになっていたマスターの友人を呼び出して「誕生日の繰り上げ法要」とばかりに次の店へ。
そこでまた日本酒でオダを上げ、またまた次の店へ。

ueki気がつくと他のメンバーは初めて入った店で、常連の方々とダンスを踊っている。
なんだかこの世のこととは思えない光景であった。

時計を見ると、飲み始めてから十時間近くが経とうとしている。
いくつになってもやろうと思えば?できるってことか。

しかし、半世紀も生きてきてここまで反省をしないってのも、ちょっと問題ありだべか?

ま、しかしマダムもラーメン屋のゴルゴ12.5も、下駄の哲学者も楽しそうに踊りまくっていたのでよしとしよう!

♪ ちょいと一杯のつもりで飲んで、いつのまにやらはしご酒〜
頭の中でスーダラ節が鳴り響いていた。

このあいだ読んだ本に、「火の手」「水の手」ということが書いてあった。
園芸やら栽培をやる人で、ほとんどなにもしないのに植物がすくすくと育つ人を「水の手」、いくら手をかけてもすぐに枯れてしまう人を「火の手」というらしい。

とすると、われわれ夫婦は典型的な「火の手」に違いない。
馬鹿でも育つ(某居酒屋ママさん談)といわれるミニトマトやパセリなぞも見事に枯れさせてしまう。
何度かチャレンジしてみたもののどれもサッパリうまくいかなかった。
やっぱり人間、もって生まれた素質ってもんがあるんだべかね。

syoku01んだば、もっと簡単なものはないべか?って考えついたのは、「カイワレ」
いくらわれわれが「火の手(炎の手?)」といっても、カイワレぐらいはなんとかなるべ。
で、説明書の通りやってみたら、気合抜けするぐらいすくすくと育ったくれましたよ。

なんだかちょいとヒョロヒョロしてるけど、水と太陽だけで何にもしなくても勝手に育ってくれる。
眺めてるとなんとも命の不思議さを感じさせてくれるじゃありませんか・・。

こうなると、もうひとつぐらいチャレンジしてみたいと思うのが人情というもの。
種を買いに行くのもめんどくさいので、マダムが調理したあとのゴーヤの種を洗って、水につけておいた。

何日かして見てみるとその中のひとつが芽吹いている。
ダメもとで、鉢に植えてみたらあーらビックリ。
syoku02こちらもすくすくと伸びているじゃあーりませんか。

どっかの大臣みたいに、電力会社から「節電しないと停電させるぞ!」と恫喝されている素直な国民は、「暑さ対策にゴーヤでも植えて日陰をつくろう」なんて健気なことをしていると聞いた。

普通は、「こんな大惨事を引きおこしてしまって申し訳ありません。われわれの報酬も見直します。電気料金も見直します。代替えエネルギーの研究もいたします。それでも今しばらくはピーク時の電力が不足することが考えられますので、なにとぞ節電にご協力ください。みなさんのお知恵もお貸しください。」ぐらいいうのが、筋っちゅうもんでないの?

どれだけ人件費がかかろうが、競争相手もいないのに広告費をかけようが、なぜだか大学に何億円も寄付しようが、それに3%を上乗せして決して赤字が出ない仕組みで保護されている電力会社。

放射能は体にいいという御用学者や、退職金五億のほか年収九千万もせしめる元社長の給料も、電気料金に含まれている。

で、われわれはせっせとゴーヤを植えて日陰を作ったり、菜の花やひまわりに放射能を吸収させたりして、ほそぼそと寿命をつないでるってわけだ。
人間の世界も植物のようにシンプルにはいかないもんだべか・・・。

北海道の短い夏がようやくやってきた。
太陽マニアとしてはまっこと嬉しい限りぜよ。

昨夜もたくさんのお客さんに来ていただいたのだが、なぜかほとんどビールが出ない。
不思議に思い聞いてみると、一次会で待ちきれずにたらふく飲んでしまったということだ。
ディランはだいたい二次会以降に使うケースが多いので、「とりあえずビール」は一次会で済ますことが多いらしい。
この町にも近ごろ飲み放題の居酒屋もできたことだし、この暑さ、二次会までガマンしろって方が無理な話だ。
ビールの美味い季節、がっつり楽しんでちょ。

gun02で、先日書いた韓国から来たってぇ整形アイドル。
日当二千円のやらせフィーバーどころか、主催者発表の800人大歓迎!まで捏造だったらしい。
実際二百人もいなかったってぇから、サバを読むにもほどがある。

当日は送迎のほか軽食までついて、バイト代までもらえるってんだから、このご時世豪気なものだ。

「群がった女性ファンはどう数えても100人ほどで、首を傾げていると、報道陣に「主催者発表800人です」と言い回っている男性スタッフを発見。何とも妙な光景だったのだ。」
ってことらしい。

いやはやなんとも・・・。

で、前回に続いて、過剰なコマーシャルややらせのいらない本物の音楽をもう一発。
去年一月に突然この世を去った、不世出のシンガー「浅川マキ」。

maki01時代がどれだけかわろうと、浅川マキの周りの空気だけはいつまでも変わらなかった。
いくら世界中が極彩色のデジタルであろうと、酒と煙草、夜が似合うモノクロの世界の人だった。

ライブのMCでも「このごろはどこも綺麗になって・・・あたしなどは住みにくい」といっていたのを思い出す。

「印税収入があるとはいえ、生活は厳しく、清貧だった。マキのプロデューサー・寺本幸司氏は、最後になった名古屋の満員の客入りで勘定した。

「ワンドリンク代を引いて6000円。満員70人だから42万円。これが3日間。メンバーのギャラ、足代、宿泊料を引いて約40万円残る。これで3か月は暮らせるな」


亡くなるまで29枚のアルバムを発売しているが、ほとんどがCD化されず、手に入れるとすればアナログ盤しかなかった。


しかし昨年12月に紙ジャケット仕様で10タイトルがCD化され、今回14タイトルが新たに発売されることになった。

完璧主義で、工場のプレス間際にキャンセルを入れるほど作品の質にこだわったという。


今回のCD化は、当人が生きていればおそらく実現しなかっただろう。

しかしファンとしては、枕元に立って叱られてもいいから、大喜びしたい。

マキねえさん、許しておくんなせぇ!


さ、どれから手に入れるべか?

maki


このページのトップヘ