泥酔亭の成り行き日記

2011年10月

修行の旅の前から、ドイツ人の書いた生活術の本を読んでいた。
なにしろドイツ人はひとことでいえば徹底した合理主義の持ち主。
無駄というものを極力省く生活が理想だ。
だから洋服や靴を選ぶときも、車や家を買うときも、見かけより内容に徹底的にこだわる。
けっして宣伝やキャッチコピーに乗せられるということはない。

tosou1一度手に入れたものは徹底的に使い切る。
洋服や靴は修理をして長年使用するのは当たり前。
家や車もよほどのことでもない限り、自分でメンテナンスする。

それで影響を受けたわけではないが、店の壁がかなり汚れてきたので、メンテナンスをしようと以前から考えていた。
ちょうどそこへハウス・メーカーが通りかかり、サイディングを張り替えたついでに壁の塗装もしましょう、というので、塗装の値段を聞いてみたら約四万円。

ここは一番、ドイツ人を見習って自分たちでやってみるか!ということになった。
今回大阪に行ったせいもあって、「メーカーに頼んだほうがいいべか?」という思いにすかさず「そないなもん自分でやらんかい」という大阪人の声が頭に響いた。
大阪もドイツ人に負けず劣らずの合理主義者だ。

で、今日は天気もいいし、近くの金物屋さんに行って塗装一式を買ってきた。
お値段は、刷毛もコミで約¥6,000。
夫婦二人でやったらたった三時間弱で完成。

ちょっと風は冷たかったが、気分までスカっとしましたわ。
今度は二階の壁に珪藻土を塗ってみようっと。
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でもきっとだれも気づかないべなぁ。

修行の旅から戻ってきて、まだなにもまとまっていないが、今回もいろんなモノを見てきた。
なにかすぐに役立つものではないが、一度体の中を通しておけば、熟成するものもあるに違いない。

とまぁ、修行記録はブログよりもHP形式にして保存したほうがいいと思われるので、なぜか人気のある「珍道中シリーズ」としていずれアップすることにしよう。
koria

とりあえず以前見て、かなり心に残っているこの予告編を見ていただきたい。
オバマに恩を売るために、TPPを推進しようとしているドジョウ野郎にもぜひ見てもらいたいものだ。

とりあえず旅の途中なので、いくつかの写真をフェイスブックに載せました。
昨夜は小学校からの友達と再会。

今回もまた色々な意味でディープな旅でした。
大阪〜奈良〜姫路・・・。
考えてみれば大阪、奈良県、兵庫県と三県もウロウロしたことになる。
次回こそは一カ所でゆったりしたいもんだ。

今朝目が覚めて、姫路から関空に帰ろうと色々調べていたら、船でいけるルートを発見。
「神戸〜関空ベイ・シャトル」
当日になってまたまたの予定変更。
あいかわらずの「人生成り行き」

天気もいいし、船で関空まで行くのも名案かも。
写真は↓ 昨夜晩酌した大衆食堂。
おばちゃんたちの手作り料理が美味かった。
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ひとりでじっくり呑むのもいいが、好きな音楽の話をしながらの酒はいっそううまく感じる。
このあいだも初めてのお客さんが二人入ってきた。
なんでも「ディランにいくぞ!」と思い立って苦節?十年、やっと念願がかなったということだ。

raizyouaお二人は兄弟で、中学校までは頼城に住んでいたという。
歳はふたりとも還暦少し前。
お兄さんは親と一緒に札幌、弟さんは自衛隊を退職して遠軽に住んでいる。
「たぶんこれが最後の親子旅行」といって、両親と兄弟だけで「北の京」に泊まりがけでやってきた。
車で途中住んでいたあたりを眺めながら来たが、思い出の場所は何も残っていなかった。

年代的にもこの兄弟、ど真ん中のフォーク世代。
しかもふたりとも詳しい事この上ない。
「今日はおもいっきり飲もう」といって、高田渡、友部正人、中川イサト、西岡恭蔵などディランでもお馴染みの名前がポンポン飛び出してくる。
おかげさまで楽しい時間を過ごさせて頂きました。
酒を呑むのに忙しくて、あまり曲をかけられなかったのが心残りだ。

で、昨夜はまた別の二人連れのお客さん。
ひとりは芦別在住、もうひとりは東京から来たということだ。
今度は前回と違い洋楽。
最初にかけてほしいといわれたのは、ザ・フー。→who
見かけは若いと思っていたので、なんともイレギュラーなところから責められた気分だ。
さっそく30年以上前に買った「ライブ・アット・リーズ」のLPをかけた。
そのとき初めて教えてもらったのだが、CD化されたものは曲が違うらしい。
いままでぞんざいに扱ってきたレコードだったが、急に価値が上がったような気がした。

ふたりとも大学時代「ビートルズ研究会」とやらに所属してバンドをやっていたという。
しかしビートルズだけではなく、あらゆる曲を演奏していたようだ。
その後もザ・バンド、レッド・ツェッペリン、ドアーズ、ボブ・ディランと、我々世代の泣き所を刺激するセレクトが続いた。

ハタから聞いていると、なにをいっているのかさっぱりわからんフレーズのオンパレードだろうが、話している方は楽しくて仕方がない。
これまた楽しい時間を過ごさせて頂きました。

それにしても邦楽と洋楽・・・日にちがずれていて助かった。
同じ日だったら確実にパニックったべね。
若い頃から和と洋、どっちも聴いといてよかったわ。
やっぱ酒の肴は音楽の話に限んね。
record
初めてかってもらったレコード・プレーヤーはこういうヤツだった。

夏場たくさんあったイベントも少し落ち着いてきた。kabo
それにしてもあっちこっちでいろんなイベントがあるもんだ。
今日も芦別の道の駅では、「国際友好ジャンボかぼちゃ祭り」が催された。
二日酔いで会場には行けなかったので、マイミクのYuriちゃんから写真を拝借。
芦別は以前からジャンボかぼちゃのチャンピオンを数多く輩出している。

今年となり町の滝川で行われた「おおーいでっかいどうカボチャ大会」では、西井智明さんが592.2Kg日本記録を更新した。
2006年には佐呂間の「シンデレラ夢パンプキン・コンテスト」でも白井昭二さんが389.8Kgで優勝している。
さらにこの「パンプキン・コンテスト」では1988年上位15位のうち、13人が芦別勢でしめられている。

kakuhata今日の「かぼちゃ祭り」を主催した「芦別市国際交流協会」が今度企画するのが「芦別出身のノンフィクション作家「角幡唯介(かくはたゆうすけ)」さんの講演会。

角幡さんは「空白の五マイル 人跡未踏のチベット・ツアンポー峡谷単独行」で第八回 開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞と3つの賞を獲得した。

日程は11/5 6:30から場所は芦別福祉センター大ホール。
しかも入場は無料

今日の新聞の書評にも新刊「雪男は向こうからやってきた」のことが書かれていたが、スリリングに一気に読ませる構成力が素晴らしいと賞賛されている。
芦別から初めて出た(はず)の「冒険家」。
きっとワクワクする話をしてくれるに違いない。

早大探検部OB。平成13年ヨットによる太平洋横断,ニューギニア島トリコラ北壁初登,14年にはチベットのヤル・ツアンポー峡谷単独で探検。15年朝日新聞社入社,20年朝日新聞社を退社して,ネパール雪男捜索隊に加わる。」という経歴の持ち主の話がつまらないはずがない。
ぜひ出かけてみてください。
自分の中の何かが目覚めるかも。

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