泥酔亭の成り行き日記

2012年03月

いやはやアズミのライブが終わってからこっちドタバタしていて気がついたら、もう3月も終わり。azumi1201
まさに「光陰テポドンのごとし」ですな。
外の雪も順調に溶けて、そろそろ花の便りも聞こえて来るかと思っていたら、今日明日と大荒れで北海道は吹雪くところもあるという。
今年の春は足踏みがお好きなようだ。

いくら陽気が良くなっても、暦の上に春が来ても、我がニッポンは長い氷河期に突入していくようだ。
「高速は無料にします」
「授業料はいりません」
「子どもにおこづかいあげます」
「天下りは根絶します」
「財源は心配いりません」
「五年間は消費税は上げません」

misyuどれひとつとしてまともに出来もしないくせに、のうのうと「政権与党」を名乗っている素人詐欺集団。
マニフェスト破りというより、完全な詐欺行為じゃないか。
この連中が復興を遅らせ、庶民の生活を今以上に苦しくさせ、既得権益者がうまい汁を吸う(権力者たちだけに)素敵な社会を着実に作り続けてくれている。
なんともとんでもない連中に政権を預けてしまったものだ。
かといって、野党はどうかというと、これまたなんとも頼りない。
前門の虎後門の狼・・というより、犬の糞と猫の糞。
どっちがいいといわれてもなぁ・・・。

瓦礫問題ひとつにしても、地元で処理できないだの、復興の妨げになっているだのいっているが、地元としては、それ以前にやってほしいことが山のようにあるといっている。
しかしどんな要望をしても、役所の厚い壁に阻まれて、一歩も動けない。
しかも瓦礫問題は利権まみれで、調べれば調べるほど胡散臭い話のオンパレードだ。
たとえば「ただちに健康に影響が出るものではない」発言の枝野幸男の父親は、北関東地区の産廃業者のドンだという。
gareki

知恵を出せば地元でも処理できるというのに、がれき処理の広報予算だけで15億を計上している。
そういや昨日の新聞にも一面を使って、綺麗事が載せられていたわ。
原発関係者の中では「廃炉と除染で何十年も食える」とうそぶく連中もいるという。
それにがれき処理が乗っかれば、どれだけの金が動くことやら。
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そうなりゃ国民の健康なんざ考えていられない。
もう一発デカイでもくりゃ、この国も少しは目が覚めるんだべか・・?

このあいだ千里のママと飲んでいるところへ、タイミングよく菩南座の太郎さんから電話が入った。bonanza1
えらいいい調子なので「胃の方は大丈夫?」と聞いたら「今みんなでドブロク飲んでるとこ」と至極上機嫌。
おいおいこりゃ百まで生きるな。

このあいだからノートパソコンの調子が悪く、このブログも途中まで書いては先に進めず、えらい難儀をした。
かと思うと、今日のようにスラスラと動き出すのだからまったくわけがわからん。
ま、macビギナーなので、どちらかというと「使わせていただく」という気分だ。
ジョブズが亡くなったあとも、ドキドキするような新作を届けてくれるんだべか・・。

さて、今夜はi-phone でニュースを眺めていたら、野ダメ・アカンターレのコメントが載っていた。
いつもは「野」とか「田」という字を見かけるだけで、腹わたが煮えくり返るので、なるべく見ないようにしているんだが、今日は見過ごす訳にはいかない。

あのクソ馬鹿、いうに事欠いて「TPPはビートルズと考えたら、日本はポール・マッカートニーです。ポールのいないビートルズはありえません。もちろんアメリカはジョン・レノンです。この2人がしっかりハーモニーしないといけません」とTPPをビートルズに例えたという。

nodameオセロの中島だかのように、財務省に洗脳された空っぽの頭で何を考えようが勝手しやがれだが、どこを引っ掻き回したら「ビートルズ」が出てくるわけよ。
ロックの世界を劇的に塗り替えた革新者たちの名前を出せば、いくらか自分が洒落て見えるとでも思ったのか。
もし目の前にいやがったら、肥やした私腹でブヨブヨのボディを思いっきり殴りつけてやるところだ。

とにかく民主党の連中の言葉の軽さといったらない。
いいっぱなしで何の重みもないし、責任もない。
こんなのが一国の政権を担えるはずがない。
仲間内でクルーザー遊びをしていたようなのが、いきなりタンカーを操縦しているようなもんだ。

ネットにもこんな言葉が載っていた。
「いっそのこと、『TPPはドラえもんの世界です。アメリカはジャイアンで日本はのび太です。』くらいのことを言えばよかったのに」。
まさしく!
promo



すぐに書こうと思っていたこのシリーズも、確定申告の煩雑な作業に阻まれて、なかなか手をつけることが出来なかった。
やっとこのあいだ滝川税務署に無事提出したので、ほっと一息。
もうしばらく数字は見たくないわ。

2/29芦別を離れることになった凛太郎さんをホテルに迎えに行く。
あっという間の4日間だった。
胃の具合は相変わらずなので、胃に優しいとされるカモミールティーにミントを少し垂らして水筒に入れ持っていくことにした。

旭川に入ると「せっかく北海道に来たんだから、熊の彫り物かなんかが欲しい」という。taro1204
さて、熊の置物ってのはどこに行けば手に入るんだべか?
そういえば一条通に骨董の店があったのを思い出した。
雪が積もってとても開店しているとは思えない風情だったが、裏に回ってみると人一人がやっと通れるぐらいの入り口があった。
中に入ってみると骨董なのかゴミなのか判然としない品物が床から天井までこれでもかと積み上げられている。

崩れそうな迷路をやっと歩いて行くと、なかほどに店主と思しき親父さんと友達みたいのが茶飲み話をしていた。
「熊の置物?あるよあるよ、いっぱいあるから探してみな」とハイテンション。
探せというがどこに何があるものやらさっぱり見当もつかない。
そのうち一刀彫のような珍しいのが見つかったので、太郎さんに見せると気に入ってくれた。
親父さんに値段を聞くと、「¥1,000......いや¥500でいいや!」と値切る前から50%OFFの大盤振る舞い。
別れ際に太郎さんが神奈川に住んでいるというと、「大地震がきたらどうする?悪いこといわないから北海道に移住してこい!」と、人口拡大にも意欲的だ。

お目当ての熊の置物も見つかったので一路空港へ。
車の中で太郎さんが熊の置物をひっくり返してみたら、そこにはなんと「大和彫り」と書いてある。
大和市からやってきた太郎さんがゴミの中から見付け出したのが「大和彫り」。
骨董は持つ人を選んで飛び込んでくるというが、まさしくそんな感じだ。

晴天の旭川空港で再会を固く約束して、お別れをした。
大和のロック・ダディ戸川凛太郎。
無茶をしながら、いつまでも大和市にロックを響かせて下さい。
taro1205

昼から二時間ほど用事があったので、太郎さんをスターライト・ホテルに下ろして赤平までいった。
一時間ほど用事を足している最中に、太郎さんから携帯に電話が入った。taro1203
なんと天気がいいので、温泉から歩いて帰る途中だという。
いくら若いころマタギで鍛えたといっても、片道8kmはある。
しかも雪で道路は狭くなっているし、あそこは飛ばす車が多い。
「途中でバスがきたら停まってもらうよ」というが、危ない事この上ないので早々に用事を切り上げて、温泉へ向かった。
途中で電話を入れたら「ションベンしているあいだにバスいっちゃったよ」という。
やっと見つけたが半分ほど歩いてきていたのには驚いた。

やはり昨夜のおかゆのほか、何も食べていないというので、「金太郎」でガタタンを食べてもらうことにした。
その前に「物産センター」でお土産を物色。
太郎さんはさっそく「鹿肉の缶詰」を発見。

ほかにも「山菜の瓶詰め」など何点かを買って荷物を送った。
よく見るとカンボジアの小物が色々と置いてある。
なんでもそれらを買うことで、カンボジアの学校関係に寄付することになるという。
トカゲのイラストの入ったTシャツがあったので、太郎さんにプレゼントすることにした。
「店のお客さんに白い恋人、買ってきてっていわれてるんだよね」というが、ここには置いていないようだ・・・と、棚の上を見たらなんと「黒い恋人」ってのがあるではないか。
ブルース好きの「菩南座」お客さんにはちょうどいい。
ささやかながら常連さんたちのおみやげにと、プレゼントさせてもらった。

もちろんガタタンを初めて食べた太郎さんだったが、痛む胃袋にはやさしく収まったようだ。
しかし夜になってもやはり胃の痛みは収まらないようなので、今夜は飲まずに休息してもらうことにした。
なんのおかまいもできないうちに明日は別れることになる。
「会うは別れのはじめなり」というが、別れるから再会という楽しみもある。
さ、明日はまたまた旭川空港へ一直線じゃ!
kuro

前日の日本酒がたたったのか、翌日太郎さんの胃はかなり悪化したようだった。taro12
昼間は昨日に続いて、温泉へ行ったという。
いってくれれば送ったものを、タクシーで行ったらしい。
帰りは温泉で親しくなった人に送ってもらったといって笑っていた。
「江戸っ子は調子いいからさ」。
すっと相手に溶けこむのも人柄か。

夜はディランに来てくれたが、朝から胃が痛むので何も食べてないというので、おかゆを作ってあげる。
旅先での不調はつらいものだ。
少し落ち着いたので、芋焼酎のお湯割りをすこしずつ飲みながら、いろんな話をした。
音楽の話もしたが、なんといってもユニークな人生を送ってきた太郎さんの話は多岐にわたって、どれも痛快で面白い。
近所に「菩南座」があれば、三日にあげず通っていることだろう。

taro121当日来る予定だった一人は、インフルエンザで寝込んで「無念です!」と連絡が来た。
もう一人は奥さんがインフルエンザで、これまた家を空けるわけにいかない。
なんとも忌々しいはやり病だ。

この日は無理をしないほうがいいということで、早めにホテルに戻って、明日また温泉に送っていくということで別れた。

考えてみると、今までもてなすということの基本は酒とごちそうだったので、そのどちらもダメだとどうしていいかわからなくなる。
景色といっても今時期はどこをむいても白一色。
熊とはいわないまでも、鹿か狐でも現れてくれれば太郎さんのマタギごころを刺激することができるのに、相手も生き物、そう都合よくは出てくれない。

ま、明日はスターライト・ホテルでサウナに入ったり、おみやげを選んだりするそうだ。
これからは胃の悪い人に対するもてなしってのを、研究しなきゃ・・・・。
taro122

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