泥酔亭の成り行き日記

2012年03月

今日で「日本酒の会」からちょうど一週間。sake
ここ数年で一番長く感じたなんとも濃〜い一週間だった。
「日本酒の会」の翌日、休みといっても前日の片付けが山と残っている。
マダムと二人がかりで三時間ほどかけてやっと終わらせたらもう夕方だった。
その日は余韻に浸りつつ、早めにご就寝。

次の日は旭川空港まで「菩南座」のマスター戸川凛太郎氏をお出迎え。
芦別を出るときは晴れていたが、美瑛あたりから猛吹雪。
うまく着陸してくれればいいと心配したが、なんとか30分遅れで到着。
無事太郎さんと久々のご対面。
 
taro011939年生まれの太郎さんは御年73歳。
ちょうど20歳年上の大先輩だ。
おとといの晩芦別に来るのがうれしくて、バーボンを一本空けてストリート・ファイトをこなしたとやらで、目の周りを紫色にしていた。
芦別にも元気な高齢者は多いが、73歳でボトル一本空けて喧嘩上等!ってな人はいない。
なんともROCKなお人だ。

途中温泉で和んでもらい、これからどうしようかと思案する。
行きつけの「千里」は、大ママが亡くなって昨日が初七日
とうぜん営業はやっていない。
さてどうすっぺかと考え中のところへ、とうのまりちゃんからメールがあった。
なんでも初七日も過ぎたので、仏前で一杯やらないか?というタイムリーなお誘い。
太郎さんのことをいうと、故人はにぎやかなのが好きだったので、連れてきなさいという。

二階に上がってみると、千里の常連さんたちも揃っていた。
太郎さんもみんなとすぐに打ち解けて、まずは大ママに献杯。
それから先は追善もなにもあったもんじゃない。 
いくら大ママがにぎやかなのが好きといっても、これでいいのか?というほどの大騒ぎ。
安藤組で男を磨いたあと、フランス料理のコック、その後は北海道でマタギをしたという波乱万丈の太郎さん。
銃の話からバイク、料理から安藤昇までとても濃い話をたっぷり聞かせて頂きました。
芦別に来る前、出血性胃潰瘍を患っていたという太郎さんに、ちょっと飲ませすぎたかも・・。
しかしそんな心配もどこ吹く風。
追悼の名を借りた宴会は夜更けまで延々と続くのであった。

太郎さんもHPに今回の旅のことを書いているのでそちらもぜひ。
chisato

今年はうるう年なので2月はいつもより一日多い。sake12
なんだか得したような気分だが、2/25の「全国の地酒を楽しむ会」からこっち、あまり忙しさにおまけの一日ぐらいじゃとても足りない。

「地酒を楽しむ会」は段取りの時点でも忙しかったが、一週間の間に訃報が三つも重なった。
この時期は確定申告もある。
おまけに会の終わったあとの27日から三泊四日で、鶴間のライブハウス「菩南座」の凛太郎さんが遊びに来てくれる。
やることが色いろあるときは、身近なところからひとつずつ片付けていくしかない。
ってなことで、葬儀関係を済ませながら、日本酒の会に集中した。

今回は東北六県の地酒各県二種類ずつ、計十二本
青森からは「田酒」「亀吉」、秋田は「まんさくの花」「刈穂」、山形「上喜元」「米鶴」、岩手「南部美人」「浜千鳥」、宮城「日高見」「乾坤一」、福島「奈良萬」「飛露喜」という極めつけのラインアップ。
開店前、テーブルに一列に並んだ姿はさすがに壮観のひとこと。

ikaさらに酒の肴はいつもお世話になっている老舗鮮魚店「板垣商店」のお造り盛り合わせ
今回はじめて「居酒屋万里ちゃん」の焼き鳥も加えることにした。
万里ちゃんはお持ち帰りしかしていないので、なかなか食べる機会も少ない。
そして小樽の「遠藤水産」からは子持ちイカのスライス
イカの中に魚卵を詰め込んだボリュウムある一品。
東北特集ということで、秋田の名物漬物「いぶりがっこ」もある。
これは機械で燻蒸するインスタントとはまったく違う本格の代物だ。
そしてクリームチーズのマグロ酒盗和え
これは今回かなり好評だった。
で、しめは板垣さんにひいてもらった鯛の刺身を湯通しして、これまた鯛で出汁をとった汁をかけた「鯛そうめん」
うるさ型のお客さんからも「今回の120点!」とお褒めの言葉をいただいた。

9:30閉会の予定が、乱入者もあり終わったのはam 2:30。
ま、談志師匠追悼もかねていたので、まさに「人生成り行き」。
和気あいあいとしたいいお祭りでした。

「夏は浴衣で冷酒を呑む会」ってのはどう?っていってたお客さんがいたけど、そりゃいいね!
やるか!
nari

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