泥酔亭の成り行き日記

2012年10月

もしミチロウさんがいつものように、11月に北海道ツアーを計画したら、もし自分がもう少しあきらめがよかったら、このライブは実現しなかった。shin1201
そして二人がこのぶしつけな「一緒にライブやるってのは無理でしょうか?」という申し出を「面白そうですね」と引き受けてくれなかったら、奇跡のような夜は訪れなかった。

げんにミチロウさんは「そうかぁ先に伸ちゃんが入ってるのか〜。じゃ今回はディランあきらめます」といったのだ。
あわてて思いついたのは無理を承知のジョイント・ライブ。
苦し紛れのひとことが奇跡を招いた。

リハが始まるまでどんなライブになるのか想像もつかなかったが、いざフタを開けてみればとても楽しいライブだった。
shin1202今回も二人のファンが道内のあちこちから駆けつけてくれた。
だれもがいろいろな荷物をひとときだけ下ろして、この場に来てくれたのだ。
店内はそんな熱い思いが目に見えるようだった。
最初はミチロウさんの冬の吹雪のようなソロ。
そのあとの三宅さんの春風のようなソロ。
そして二人の夏の嵐のようなジョイント。

それぞれのソロはもちろんよかったが、この二人の掛け合いが実に楽しかった。
三宅さんのカッティングが冴えた「ワルシャワ幻想」
ボーカルに入るタイミングをなかなか掴めなかったミチロウさんの「雨上がりの夜空に」
ボブ・ディランの歌にバックをつけているような三宅さんのギターが聴けた「天国の扉」。
大盛り上がりだった「仰げば尊し」
そしてほぼぶっつけでやったスリルあふれる「ロマンチスト」
どれもここに集まったロマンチストたちだけに送られたこの夜だけのスペシャル。

今までの人生で一度もボーナスというものをもらったことはないが、ROCKの神様は時々こんな素晴らしいボーナスを与えてくれる。
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またディランを続けていくパワーをいただきました!
ごきげんな夜を与えてくれたロックの申し子とパンクのカリスマに乾杯。
そして奇跡の夜を共有してくれたROCK PEAPLEに感謝します。

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一昨日は石北峠のてっぺんの方で積雪が観測されたという。nari02
こちら下界のほうもめっきり冷え込んで、冬将軍の足音がすぐそこに聞こえてくるようだ。
ディランもこのあいだの10/8で、無事29周年を迎え開店30年目に突入した。
心の広い皆さんに支えられたとはいえ、よくもまぁここまで続けてこられたものだ。

芦別に初めて足を踏み入れるミュージシャンは、だれでも「この町にライブハウスなんてあるのか?」と不安になり、さらに「お客さんが来るんだろうか?」と不安になるらしい。
昼間の町を見れば、人の姿もあまり見えず、車もそれほど走ってない。
nori03暗くなりホテルからディランに来るあいだも、人とほとんどすれ違うことがないのでいっそう不安が増すらしい。
そんな町を見て不安になるなという方が無理というものだが、夜になればそれなりに音楽好きが集まり盛り上がる。

ギャラも少なく、とりたてて観るものや名物も少ないこの町。
音楽という楽しみを共有できる人たちとのふれあいが、ディランの一番の魅力ともいえる。

このあいだ北海道新聞の新しい支局長さんがコラムの中で「特徴のないのが特徴」と書いていたが、何気ない風景の中に光る自然の美しさ、なにを食べても美味しい農産物、個性的ではあるがのんびりした人たち・・。
どこにでもありそうな町だが、住んでみるとその良さを感じるそうだ。
半世紀以上も住んでみると、なんとも住み心地のいい町だと思えてくるようになった。nori04
景気や過疎化、様々な問題はあるし、将来に対して明るい話題もない。
しかし、まわりを見回せば意欲にあふれた魅力的な人が少なからずいる。
なにかをきっかけにたくさんのその個性が生きる町になるかもしれない。
音楽も楽しい町にはかかせない要素のひとつだ。

このごろは勢いを感じられる町を探して、いろんなヒントを見つけようとあちこち出かけている。
そこから感じたものをこれからの芦別、そしてディランにも生かしていきたいと思っている。

まずは29年間ありがとうございました。
そして30年目もよろしくお願いします。

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あの強烈な残暑の跡形も感じられない近ごろの寒さ。tatsu
坂を転げるように、というよりバンジー・ジャンプのように一気に秋に突入した。
しかもあちこちじゃ竜巻が発生なんていう物騒な話も聞こえてる。
この急激な温度の変化のせいか、お客さんの中にも風邪を引いている人が増えている。
しかも咳が長引くと思ったら、マイコプラズマに感染していたりするから気をつけなくてはならないらしい。
少し気が早いが、健康で新しい年を迎えたいものだ。 

だいたい二週間に一度ぐらいの割合で、図書館へ行き一度に十冊ぐらい借りてくる。
このあいだ健康関係の書棚を何気なく見ていたら、◯◯健康法のたぐいの多いことに驚いた。
テレビなんかでも体操、食事療法、整体、ウォーキングなど、実に様々な 健康法のバーゲンセールだ。
wataruこのあいだも健康雑誌のタイトルをなにげなく眺めていたら 、「立つだけダイエット」なんてのがあって笑わせてくれるわ、と思っていたら、すぐそばに「寝るだけダイエット」なんてのもあって思わず吹き出した。
寝てる場合じゃないだろうよ、少しは努力せんかい!
高田渡さんじゃないけどしまいには「健康のためだったら死んでもいい」とでも言い出しそうだ。

そこで、ここしばらくのあいだ読んでた本に書いてあった話を少し。
まず食事療法や免疫療法で難病から多くの患者を救っている「鶴見クリニック」から。
鶴見先生曰く入院してくる患者さんに対して、ふだんの食生活などを詳しく聞いて治療に役立てているが、食事担当の先生の言う
ことには「朝食を西洋風にパンとコーヒーなどを取り入れている女性にはなぜか乳ガンが多い」という。640
どうしてかはわからないが、ほぼ九割以上の患者さんの朝食が西洋風だということだ。
近ごろは漬物、納豆、味噌汁などの昔の日本の朝食が見直されている。

ほかにも乳製品を多く取ると白内障になりやすいとか、生のアーモンドを一日に三粒食べるとガンにならないとか色んなことがいわれている。
胃腸内視鏡手術の権威で「病気にならない生き方」の著者新屋弘見先生も、ヨーグルトや乳製品を多くとっている人の腸は例外なく悪い状態だったといっている。
日本人は乳糖やガラクトースを分解する酵素を持っていないので、乳製品を分解できないという。

このほかにも実に様々な健康法があるが、自分の納得いくものを見つけて1つ2つ実行してみるのもいいかも。
なんていっても健康が一番だもんな〜。

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一気に秋モードに突入した北海道。
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朝晩どころか昼間も半袖じゃ寒くなってしまった。
長い夏もようやく終わったってわけだ。
いろいろ心配をした「小円朝独演会」だったが、天気の崩れもなく、ビアパーティーの影響もごくわずか。
会場の方も予想より早く空いて、順調にセッティングすることができた。

六回目を数えた今回の独演会、まずは小円朝師匠が「肥えがめ」でkoen02会場を爆笑でリラックスさせ、紅一点、有紀天香あねさんの登場。
ロープマジックやリングマジックを初め、お客さんをステージにあげての大奮闘。
予想通り間近で見ていたのにタネも仕掛けもサッパリわかりませんでした。

そして中入り後登場した小円朝師匠が今回かけたのが、親子の情愛を笑いを交えて描き出した傑作「薮入り」。
当日まで演目を迷っていたというが、会場を見渡しての選択は成功した。

丁稚奉公したわが子が三年間苦労を重ね、やっと1月と7月に年二回の休みをもらえるのを「薮入り」といった。 
三年間会えなかった親子の再会がどれほど嬉しかったかは「藪入りや何もいわずに泣き笑い」という句にもよくあらわれている。
お客さんの多くは子供や孫のいる世代。
小円朝師匠の熱演は多くのお客さんの涙を誘っていた。

主催者のNさんは十回まで続けるとますます意気盛ん。
ぜひとも実現できるようお手伝いをしたいものだ。
 
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Nさんを囲んで小円朝師匠の音頭で三本締め

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