泥酔亭の成り行き日記

2013年01月

いつもは時々シバれがゆるむ日もあるはずが、今年の冬はまったく容赦ない。live02
雪も例年以上積もっているし、寒さも厳しい。
が、そんな激烈な寒さの中も飲みに来てくれるお客さんがいるからありがたい。

開店30周年を記念して開催しようとしている野外ライブだが、もちろんそれは自分の腹の中だけで、お題目は別だ。
音楽だけではなく、芦別で活動している多くのアーティストの作品を展示、販売したり、地産の食材の販売、それらを使った料理などの提供もしたい。
いわゆる音楽、アート、食の複合イベントってやつだ。

そしてなにより一番のテーマは、「次世代への継承」だ。
今までロックだけを見つめて突っ走ってきたが、もし仮にディランをやめるようなことになれば、いままで作り上げてきた、たくさんのミュージシャンとのつながり、またライブ運営などのノウハウ、たくさんの音楽を通じて築いてきたコネクションなどがなくなってしまうことにもなりかねない。
今すぐどうのということではないにせよ、一寸先はどうなるかわからないのが世の常だ。

live03そこで今回のライブを若手のチームと一緒に一から作り上げることにより、多くのつながりやノウハウを受け渡したいと思っている。
いくらまだまだ現役といきがっていても、確実に体力、知力、センスが落ちている。
ま、そのぶん(悪)知恵と経験は若い人よりはあるのだが。

これという目星をつけた人間は何人かいるので、そのうちの一人にまとめ役をやってもらい、このライブを通じてバトンを手渡しするつもりでいる。
もちろん、そのあとは出来る限りのバックアップはしていくことになる。
「新しい伝説の始まり」というサブタイトルで開催した「MUSIC HARVEST '98」は、このライブを通して新しい手に渡されることになる。

芦別にともった音楽の灯を消さないためにも。

さて、今回のサブタイトルは何にしよう?

cyu02今年の10/8で、ロックハウス・ディランも30周年を迎える。
24歳で始めた頃は「一発儲けてスパっとやめてやっか」と気楽に考えていたが、もちろん世の中そんなにあまくない。
炭鉱もあったしやくざもゴロゴロ、喧嘩沙汰は日常茶飯事。
今から考えるとなんともヘヴィな毎日だった。

毎日日が昇る頃まで営業するが、経済観念が希薄なところへ持ってきて、ツケ、踏み倒しの嵐
しかも誘われるままに連日の麻雀、パチンコの博打三昧。
まさに飲む打つの日々(残念ながら買いはなし)。
とうぜんのように、アッという間に行き詰まり、目の前には借金の山
そのころは「自己破産」なんてのもなく、さすがに心を入れ替えてまじめにやる気になった。

でもって、出稼ぎに行き借金を返し心機一転。cyu01
「どうせ商売の才能もなさそうなので、儲けようとか考えず、いつ閉めてもいいように納得のいく店をやろう」と腹をくくった。
おかげさまで、各方面の方々から「趣味の店」「お気楽稼業」「道楽野郎」などのお叱りを受けながらも、少しずつひいきにしてくれる人たちも増えてきた。

そして今から15年前、上芦別公園を借りて「MUSIC HARVEST '98」という野外ライブを開催した。
出演は「藤井康一&関ヒトシ」「南正人」「シバ」「高田渡」「友部正人」「西岡恭蔵」「シーナ&ザ・ロケッツ」。
cyu3晴天にも恵まれて、今でも記憶に残る素晴らしい一日になった。

ほとんど毎月店内でライブをやりながらも、北の京のお祭り広場に800人を集めた「上々颱風ライブ」、ジンバブエから8人のミュージシャンを招聘した「ジャナグル・ライブ」、本誓寺の本堂を舞台にした「なぎら健壱」「高田渡」「沖縄ナイト」など、いろんなライブイベントも仲間たちと企画した。

あのライブからあっという間に15年が過ぎ、そのあいだに店も移転し、今年で開店30周年。
まさに光陰矢のごとし。
体力、知力、気力その他もろもろ減退の一途をたどってはいるが、ここはもうひと踏ん張りして、30周年記念ライブを開催しようと思っている。
また多くの人達の手をわずらわせることになると思いますが、これも何かの縁と思ってお付き合いお願いします。
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madam13マダムの提案で、今年は久しぶりに元旦から営業した。
元旦からお客さんが来るんだべか?と思っていたが、ふたを開けてみるとなかなかに忙しく、一年の幕開けとしては 景気のいいスタートになった。
マダムも和服姿で大奮闘。

それにしても今年の冬将軍の威勢のいいこと。
いつもならシバレ大隊と豪雪連隊が交互にやってくるが、今年は合同で容赦なく襲ってくる。
シバレがゆるまないのに、大雪がふるもんだから、屋根の雪はまったく落ちる気配もない。
去年決死の覚悟で、やっと百個以上もある屋根の雪止めを外したっていうのに、これじゃまったく効果なし。 
よもや家が潰れるなんてぇことはないとは思うが 、風の強い日などは心中穏やかではない。2437
ま、 無理にいいところを探せば、シバレが厳しいおかげで雪が軽いことぐらいだべか。

それにしても、福井出身だというわが伊藤家の爺サマも、なんの縁があって北海道へ渡って腰を落ち着かせることになったものやら。
事情を知ってそうな親戚はみな鬼籍に入っているので、これは永遠にわからないだろう。
人間到る処青山ありともいうし、住めば都ともいう。
も一つおまけに冬来たりなば春遠からじともいう。

今年の10月でディランもめでたく30周年を迎えることになる。
春を待ち、熱燗でも呑みながら、30周年記念ライブのイメージでも膨らますとしよう。 

ご縁のあった皆様、今年もなにぶんよろしくご贔屓に願い上げます。
 
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おくればせながら、あけましておめでとうございます!

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