泥酔亭の成り行き日記

2016年01月

ここ数日、しつこかった腰痛もやっとのことで収まりだした。IMG_5048
ってなことをいってるうちに、今度はマダムの方も腰痛がぶり返したようだ。
病院の診断では「軽度のすべり症」とのこと。
会話がすべることはよくあるマダムだが、今回それとは関係ないようだ。
夫婦ともども加齢が主な原因らしい。
とはいっても、腰痛にはいろんな病気が隠れていることがある。
昨年2月に亡くなったロック・クイーン「シーナ」さんも最初は腰の痛みがひどくて、診察を受けたところ片方の腎臓が倍以上に腫れ上がっていた。
その後ガンが見つかり、治療から半年ほどで亡くなってしまった。
腰痛といえども軽く考えてはいけないってことだ。

近ごろはお客さんの高齢化のせいか、病気や加齢、はては自分が死んだ時の話までが会話にのぼる。
62a92259ついこないだまでは、やれロックだ酒だ女だのを肴に飲んでいたのに、威勢の悪いことこの上ない。
ま、死んだ時っていってもこちとら財産でもめるような心配はまったくないし、やるとといったら今のうちから断捨離に精を出して持ち物を減らしとくぐらいが関の山だ。

財産っていやぁ、近ごろ痛快な話がネットニュースを賑わしていた。
知ってる人も多いだろうけど、ある資産家の女性が全財産を家政婦に渡すと遺言に残し、それを不満に思った実の娘二人が裁判で争ったが結局敗訴したという話だ。
よくよく記事を読んでみると、実の娘たちは財産贈与というより、家政婦が資産を着服していたと言い出して告訴したらしい。images
たしかに資産家の女性が亡くなった主人から相続した時は10億円あった遺産が、今回家政婦に残したのは3千万ほど
数年間のうちに九億円以上がなくなっている。
しかし実の娘たちは、ふだんから多額の金を無心しまくっていたという。
しかも葬儀が終わるとともに、その残った3千万を自分の口座に移し、十何年も無給で尽くしていた家政婦を着の身着のままで放り出したという。
photo_3そのときの家政婦の財布には五千円しか入っていなかった。
自分の親の面倒を最後まで見てくれた恩人に対して、そんな仕打ちをしたあげく、盗っ人呼ばわりして訴えるなんざ言語道断、鬼畜の所業だ。
桂文楽じゃないがそんなことは「天が許しません!」。

で、めでたく娘たちの全面敗訴の大岡裁き。
ざまぁみやがれ、このガリガリ亡者めってやつだ。
お上もたまにゃ味なことやるね。
ああよかった・・うちにゃもめるような財産がなくって。
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新年早々大いに煩わせてくれたしつこい腰痛も、やっとのことで収まりつつある。95_u1
直接の原因はワックスがけだが、根っこにあるのはやはり老化らしい。
治療院のセンセのいうことにゃ、そろそろ炎症も治まってきているので、ストレッチなどをしなさいとのことだ。
目がさめてから、治療院へ行き、買い出しをして店の片付けと支度をして飯を食ったら、一日はあっという間に過ぎて、ブログを書くヒマもなかったわ。
で、治療の方も毎日行かなくてもいいようなので、ようやく少し時間ができた。
それにしても腰痛ってのは何をやるにも不便なもんですこと。
健康のありがたさを文字通り「痛感」させていただきました。
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さて年末から海外のミュージシャンの訃報が相次いだ。
12/31にはナタリー・コールがうっ血性心不全で亡くなった。
腎移植のあと長く闘病してきたということだが、まだ65歳という若さだった。
父親はジャズ・ボーカリストのナット・キング・コール
91年に発表した「アンフォーゲッタブル」では、亡き父が歌った音源とのオーバーダブによる「共演」でグラミー賞のソング・オヴ・ザ・イヤーを受賞している。
映画「ライトニング・イン・ア・ボトル」で聴かせてくれたダイナミックなブルースは絶品だった。

そして1/8にはソウル・シンガーのオーティス・クレイが心臓発作で急逝。享年73歳。
1998年にOVライトの代演として来日したが、日本ではあまり知られてはいなかった。
しかしその時のすばらしいライブが話題になり、ライブ盤が大絶賛を受けた。04091304_4d9fdac6e6ee4
どの音楽雑誌でもあまりに褒めちぎるので、その当時手に入れたが、あっというまに大ファンになってしまった。
いまでも時々引っ張りだしては聴いている思い出深いアルバムだ。

その二日後の1/10、デビット・ボウイが69歳で死去。
誕生日の1/8に新しいアルバムを発表した直後の訃報だった。
グラム・ロック時代からスタイルを次々と変えながら、いつもクリエイティブな活動をしていた。
「エスクァイア誌の選ぶ歴史上最も洗練された10人のミュージシャン」において第1位を獲得したように「洗練」という言葉がよく似合うダンディーなロック・スターだった。

今夜も残された名曲を聴きながら、追悼させていただきます。
三人の偉大なミュージシャンに合掌・・・。

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youtu2いやはや新しい年が明けたと思ったら、いきなり腰をやられてしまった。
新年の客をピカピカの床で迎えようと、ワックスがけにいそしんだあげくの腰痛だ。
重たいテーブルやイスをあっちに動かしたり、こっちにやったりしてピッカピカに仕上げたはいいが、新年早々このザマとあいなった。
秘伝の灸も今回は効果がなく、痛い腰をさすりながら、仕事だけは真面目にやっているが、どうにも痛みが引かないので、診療所通いの毎日。
今回はけっこう時間がかかりそうな感じだ。

41Iwo3JXKYLま、じっとしている分には痛まないので、酒も飲めるしギターも弾ける
そんな折、上富良野から「シュマリ」という夫婦シンガーが、初めて遊びに来てくれた。
この真冬にわざわざやって来てくれるとは、なんともありがたい。
で、平日のヒマな夜だったので、お約束のお気楽セッション
あとで知ったのだが、ダンナさんの方は若いころ上京し、バンドで三枚のアルバムを発売していたそうだ。
どおりでいいギターを弾くと思ったわ。
おかげさまで楽しい夜になりました。
ぜひまたお手合わせお願いしたいものです。

この「シュマリ」、上富良野近辺で時々ライブもやっているというし、今度はぜひディランでもご披露していただきたいものだ。
今年も早々、新しい出会いがあり幸先のいいスタートだなぁ・・・腰痛は別として・・。
早く治んないかなぁ〜・・・トホホ。
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no title「天に軌道のあるごとく、人それぞれにも運命というものがございます」。
フーテンの寅さんが露天で、インチキ観相家をやるときの啖呵だ。

ってより、まずは新年おめでとうございますが先か。
おくればせながら、あけましておめでとうございます。
今年もなにかとお引き立てお願い致します。
御慶っとくらぁ!(落語「御慶」より)

abcんなわけで、冒頭の寅さんの啖呵じゃないけど、長く生きていると「運命」だの「宿命」だのを感じることが時々ある。
なにをやってもうまくいかない時や、思いもかけずスラスラと物事が運んだり、なにか流れのようなものを感じる。
健康もなんかもそうで、さんざん不摂生してもピンピンしている時もあれば、これでもかってぇぐらい次から次へと病いに襲われる時もある。

古代の中国人もそう考えたらしく、一年を12ヶ月で割って、さらに四季でくくったように、人の一生も10年の周期と12年の周期の組み合わせであらわそうとした。
それが十干と十二支だ。10k12s
十干の方は、五行といわれる木、火、土、金、水の五大要素を強弱、陰陽に分けて考えた。
たとえば「甲子(きのえね)」の「え」は「兄(え)」をあらわし、「乙子(きのとね)」の「と」は「弟(と)」であらわす。

一方、十二支の方はってぇと、人の十二年の流れを植物の成長になぞらえて考えたものだ。
子(ね)ってのは、こりゃ文字通り「種子」で種の状態。
それでお次のは、「ひも、からむ」の意味で、発芽したがいまだ土の中にある状態。
jikkanで、お次のが「いん」といい、動くの意味で、草木が生ずる姿
ってなように、最後の(がい)の再び種の中に閉ざすまで続き、でまた繰り返すってわけだ。

同じ十干十二支の組み合わせは、六十年に一度しかなく、暦が一周りすることで「還暦」という。
今年は丙申(ひのえさる)。
申は「しん、うめく」の意味で、果実が成熟して固まって行く状態を表している。
はたして成熟するのか、うめくような一年になるのか?
なんとも楽しみだ。
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