6_p痛恨の帳面二度づけで、いっそ再起不能にでもなってやろうかと思ったが、ディランは夫婦だけの超零細商店、いつまでもダウンしているヒマはない。
どれだけ弱っていようと、やるだけのことはやらなければいけないってんで、頭のなかで丹下段平にシャウトさせ、ロッキーののテーマを大音量で流して、無理やりやる気ホルモンを放出した。

でもって、気を取り直してパソコンに向かい、集中すること数時間、なんと十ヶ月分あまりを一度に打ち込むことができた。
それではっきりしたのは、その気になれば一日で打ち込みが終わることができたってことだ。
つまり今までは勝手に自分の限界を決めて、なまけていたってわけだ。
人間、尻に火がつきゃなんとかするもんなんだな。
よーし、来年も最初から尻に火をつけるぞ!
って、そう簡単に火がつかないってのが人間なんだけどね。
さ、今度こそここまでいきゃあ、ゴールは間近だ。
木村くんにおみやげでいただいた、太巻きでもつまみながら、渋いお茶でも飲むとすっか。

20150113005956230さて木村くんにいただいたこの太巻き、滝川は「やまき」というお店の人気商品ということだ。
なんとも素朴で家庭的な味わいがある。
ひとつつまむと、ついもうひとつと手が伸び、いつのまにやら何個もつまんでしまう罪なヤツだ。
ダイエットを気にする人は、手に入れないほうがいいだろう。
恵方巻きだか阿呆巻きだかは、ブームを当て込みすぎたせいか、大量の廃棄品が出たとか。
平気で食い物を捨てられるのが、豊かさの象徴ってやつなんだべか?
コメ不足でタイ米に文句を言ってたことや、震災の後ペットボトルの水を買い占めしていたことなんざ、過ぎてしまえばきれいに忘れてしまうようだ。post117557_ic-400x300

こちとらそれほど裕福な育ち方をしていないもんで、節約する癖が体に染み付いている。
しかも育ててくれたのが、明治生まれの婆さまなので、節約は徹底していた。
水道がつく前は、裏の手押しポンプから水を汲んで、家のカメにためて使っていたし、トイレの電球なんて5Wというホタルとどっこいどっこいの明るさだった。
だからといって、暗く重々しい毎日だったかというと、まったくそんなことはなかった。
そりゃあ今からあの時代に戻れといわれりゃ困るけど、今の時代が正常だとも思えない。

ほどよいところで止められないのが文明だってんなら、自分だけでもどこかでブレーキを掛けなくちゃ。
どこかっていっても、便利さは麻薬だからなぁ・・・。

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