泥酔亭の成り行き日記

2016年05月

unnamedスマホのアプリに、「持ち物くん」というチェックリストがあり、何年か前から旅行のチェックリストを作っていた(写真はサンプル)おかげで、荷造りが格段に楽になった。
当日の飛行機が、朝の7:30という早い便なので、千歳に6:30には着かなくてはいけない。
ってことは、逆算すると4時前には家を出なければいけない。
ってことは、当然前の夜は酒を飲んではいけない。
準備万端整えて、行く途中飲酒運転で逮捕なんてことになったら、すべてが始まる前に終わってしまう。
ってことで、酒を飲まずに横になったが、長年の習慣で酒を飲まないとさっぱり眠れない。
で、結局一睡もせずに出発とあいなった。

以前は高速を使っていたが、近ごろはもっぱら452号線から116号線に入り、917号線をひた走り30号線から234号線、45号線で長沼を抜け、36号線あたりから千歳に入るという、まるで尾行を巻くかのようなルートを使っている。
あとはいつものパーキングに車を預けて、空港にチェックインってなわけだ。
アートの旅とかいって「3」まで書いても、まだ千歳にやっと着いたところだ。
IMG_0907_2こんなんじゃいつアートにたどり着くかわかったもんじゃないので、話は一足飛びに岡山空港へ。
そしてシャトルバスに揺られ、倉敷駅北口へ到着。

今回の旅は、レンタカーを使わない旅なので、昼間っから堂々と酒が飲める。
倉敷まで着いたら、もうこっちのものだってんで、さっそく駅近くの鮮魚店が経営する食堂で安着祝い。
徹夜明けのボケた頭に、沁み入るビールの旨いこと。
ついもう一本!なんて頼んでしまう。
さて夢見心地で、南口へ行き、ぶらぶらとホテルを目指したが、町並みはいたって普通である。
ガイドブックで見た美しい街並みはどこにあるんだ?
いやいや「美観地区」なんて、大仰な名前が付いているんだから、必ずガイドブックのような光景が見られるはずだ。
で、ホテルにチェックインしてちょいと体を休めて、いざ鎌倉・・・じゃない倉敷へ!
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tripその昔は、旅行に行くとなったら、やれガイドブックを買ってきたり、旅行代理店に行ったりと大変だったが、近ごろはネットが普及したおかげでなんとも楽なもんである。
ここ数年は、もっぱら「北海道発 国内ツアーの最安値」というサイトに、お世話になっている。
ここで大まかな日程や宿泊先を決めて、Google Mapで行きたい場所の位置関係や距離を事前に調べる。
行きたいところが決まったら、NAVI TIME などの乗り換え案内で、移動手段を決める。
グルメ情報は、食べログで事前にチェック。
以前は旅行会社から、航空券や旅程表などが送られてきたものだが、今はすべてネットからプリントアウトで済んでしまう。
味気ないといえば味気ないが、家から一歩も出ずに、すべての準備ができる。
あとは、旅行に持っていくものをカバンに詰めるだけだ。

6ってなことで、行く先だけ決めてしまえば、あとはトントンと話が進む。
今回はまず長門勇の出身地、倉敷の町並みと大原美術館横尾忠則のアートが楽しめる豊島(てしま)草間彌生のかぼちゃが出迎えてくれる直島「二十四の瞳」でおなじみの小豆島に行くことにした。
たまたまやって来たNさんは、島巡りの達人なので、なにかアドバイスはないかと訪ねてみた。
すると、行きたい町の観光課に電話をして、資料を送ってくれというと、親切に対応してくれてパンフレットをこれでもかと送ってくれるという。
originalこりゃあさっそくやってみようってんで、電話するとすぐに大量のパンフレットが送られてきた。
ネットと合わせて、これらで事前にシミュレーションをする。

予約では三泊四日のセットなので、一日延泊した分、どこか宿泊先を探さなくてはいけない。
最初と最後は倉敷の美観地区の近くにあるホテルを予約。
もう一泊は小豆島の、港の近くのホテルを選んだ。
二泊目の宿だが、どこか離島にしようと思い、あれこれと探しているうちに、直島に面白い宿泊所を発見した。
それは「パオ」、モンゴルでいう「ゲル」だ。
一泊ぐらいこういう変わったところもよかんべえとそこに決めた。

これで計画はバッチリである。
がしかし、旅にアクシデントはつきもの
あとは人生成り行きで行ってみよう!

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kibou9月に三宅伸治さんプロデュースの「希望と太陽のロックフェス(宮崎)」に行こうと思っていたので、恒例の春の旅行はお流れにしようかと思っていた。
ところが、マダムの抵抗著しく、毎日ため息をつかれ、恨みがましい目で見られ、しまいには夢も希望もないようなつぶやきまで日々聞かされる始末。
こりゃあ9月まで待たせた日にゃ、ディランどころか伊藤家の存続も危うい
そんなこんなで、今年も春の旅行を企てることにした。

2月の日本酒の会もそうだが、やはり何かのテーマを決めなくてはモチベーションが上がらない。
マダムは大の島好きなので、一ヶ所は離島を盛りこまなければいけない。
日本地図を眺めながら、あそこでもないここでもないと悩むこと数日「島っていやぁやっぱり瀬戸内だべ。なんてったって大小1000近い島があるってんだから!」ってことで、そのあたりを中心に探すことにした。
o0330014710847349506最後のサムライ「故小野田寛郎」、永遠のライダー1号「藤岡弘」と並んで、マダムの心の師匠三人衆の一人「故長門勇」の出身が岡山県倉敷市である。
んだば、倉敷を拠点として島巡りでもすっぺということにあいなった。

oharaこちらとしても以前読んだ城山三郎の「わしの目は十年先が見える」で描かれた、「大原孫三郎」にも興味があったし、ぜひ彼が精魂を傾けた「大原美術館」も見てみたい。
で、ネットで色々と調べていると、時期は外れているが、「瀬戸内国際芸術祭(ART SETOUCHI)」というのが三年に一度開催され今年がその年にあたっている。
瀬戸内の小さな島のそこかしこに、有名、無名を問わず様々なアート作品が点在しているという。
イベントの春の会期は3/20から4/17らしいが、それ以外でもたくさんの作品が見られるらしい。

それじゃぁ今回は瀬戸内アートの旅ってぇテーマでいってみっかということにあいなった。
さてまたもやどんなドタバタな旅になることやら。
まったくおえりゃあせんのぉ・・・。


芦別のまわりじゃ景気のいい話はさっぱり聞こえてこないけど、世の中にゃ景気のいい連中もゴマンといるらしい。
このあいだもお客さんが、携帯の写真で見せてくれた外車は3台で億を超えるという。
名前は忘れたが、いかにも高そうな車ばかりだった。
持ち主は道内の人で、一人でこの車を所有しているとか・・・。
われわれ一般庶民は「維持費ってどれぐらいかかるんだべ?」ってことぐらいしか考えつかない。
どーやったらそんなに儲かるもんだかね。

nissan-390z-fairlady-z_01sで、次の日にやって来たお客さんもまたもや景気のいい話をしていた。
こういう話って続くんだべか?
その人は高い車を見たとか、持ってる人を知ってるとかじゃなく、実際に手に入れるという。
以前はポルシェにも乗っていたが、いまは外車には興味がないらしい。
2018年に新型のフェアレディZが発売されるので、かならずそれを買うという。
さっそくスマホで画像を検索してみたら、たしかにカッコいい。
「いかほどするんでしょうね?」と、さっそく庶民的なことを尋ねたら「七百万ぐらいじゃないの?」とのお言葉。
さらに「こういうものは値段じゃないんだよね」と、庶民には一生縁のないお言葉まで飛び出す始末。

MAZDA-RX-7-1999新型のゼット話でひとしきり盛り上がったあとに、リッチマンの口からさらに衝撃の一言
「近いうちにRX-7の新型出るの知ってる?それは予約してあるんだよね」
オーマイガッ!
冨の公平な配分ってのは、絵に描いた餅かよ?
で、口をついてでた言葉は「いかほどぐらいするんでしょうか?」・・・。
つくづく庶民だなぁ。

で、リッチマンはさらりと「八百万もあれば足りるんじゃない?」。
なおこのお方の口癖は「オレなんにもいいところないけど、金だけはあるんだよね」。
どーなってんだよ?アベノミクス
ぜんぜんトリクルダウンして来ないぞ!
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kyan10ケーヤンにいわせると、通算四回目のディラン、ハーベストを入れると五回目の芦別でのライブになる。
ウルフルズ活動再開後の忙しいスケジュールを縫って、小さな町を廻ってくれるのはありがたいことだ。
ましてそのツアーにディランを入れてくれるなんて本当にありがたい。
今回は札幌、芦別、釧路、利尻の4カ所
北海道縦断というか横断というか、すさまじい移動距離だ。
しかも、マネージャーもローディーも付けずのまったくの一人旅。
ツアー・タイトルどおりマジカルなつながりを求めての、春のひとり旅だ。

前日はピーカンのいい天気だったのに、この日はシトシトと朝から雨。
晴れ男のケーヤンにしては珍しいと思っていたら、リハが終わる頃には晴れ間も見え出した。
kyan11さすが筋金入りの晴れ男。「まいどハッピー」な気分になってくる。
G.Wのど真ん中とあって、地元のお客さんより地方からのお客さんが多い。

今回は予約してあった旅館の不手際から、宿泊が急にスターライトホテルに変更。
リハが終わり、一度ホテルに戻ってから、またディランに戻ってのライブになる。
これらの送迎は、ハーベストの最高責任者?ダーニシこと西田がすべてやってくれた。
ってことで、楽屋もないので裏の駐車場に停めた車が楽屋代わり
用意ができたってんで、SEを流すとあわてて走ってくるケーヤンの姿が窓からしっかりと見えて、みんな大爆笑。
そんな和やかな雰囲気の中で、いつものように笑顔のあふれるライブは始まった。

「忠さんの顔を見るとなぜかやりたくなる曲があるんです」というので、「なんだべか?」と思っていたら、マジカル・チェインのアルバムにも入っているリクオの曲「アリガトウ サヨナラ 原子力発電所」だった。
どの曲も胸にビンビン響いたが、この曲はことさらグッと来たなぁ。
音楽ってのは、言葉以上のものを伝えることが出来るもんなんだとあらためて思わされた。

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まさにソウル・トゥ・ソウル・・魂から魂へ直接飛び込んでくる熱い想いを感じた夜だった。
大盛り上がりの中、ダブル・アンコールの最後の曲は、「ミュージック」。
♪ Oh Music いつだって 見たいのは 君のその笑顔。
サンキュー!Mr スマイル!今回も熱い夜をありがとう。




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