泥酔亭の成り行き日記

2016年09月

evis朝晩は涼しいね、なんてのんきなこと言ってたら、昼間も涼しい。ってより寒い
もう夏は台風とともに去っていったな・・・。
天気もパッとしないし、書き残しの旅日記の続きでも書くとすっか。

さて、期待していたほどでもなかった瀬戸大橋からの景色を眺めながら、やり残したことはなかったべか?と、スマホをいじくっていた。
そうだ!倉敷ぐらいの歴史のある町なら、古い銭湯の一軒ぐらい残ってないべか?と思って検索してみると、見事にヒット。
大正時代から続いている「えびす湯」なるところがあるという。
しかも、美観地区の中・・ってことは、ホテルからも近いようだ。

スーパー銭湯やらスパなんぞに取って代わられ、昔ながらの銭湯はどんどん姿を消している。
以前も増毛で古い銭湯を見つけ、次の年も行ってみると廃業していた。
倉敷駅で降りて、ホテルに帰る道すがら、地図アプリを見ながら場所を確認。
小ぎれいなアーケードを歩きながら「ほんとにこんなところにそんなレトロな銭湯があるんだべか?」と小さな路地に足を踏み入れると、そこに「えびす湯」の小さな看板と派手なのれんを発見。
さっそくホテルに戻り、タオルを片手にえびす湯に向かった。
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さすが大正時代から営業しているだけあって、番台から下駄箱、脱衣所、浴室までどこもかしこもレトロそのもの。
以前の日本人の体格に合わせているのか、なにもかもがこぢんまり出来ている。
ちょいと熱めの風呂でさっぱりして、番台のお母さんに撮影の許可をいただく。
脱衣所のベンチもいい味だしてるね。
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P_20160518_201952で、タオルをぶら下げて、夜の街へと繰り出した。
古き良き銭湯のあとは、今風の小洒落た店なんぞには足が向かない。
どこか食堂に毛が生えたような風情の店はないかと、ブラブラしていたら「交友軒」なるお店が目に止まった。
まさに銭湯帰りにふさわしい佇まいだ。
中へ入ると、近所のオヤジらしいのが店の人と野球の話なんぞをしながら晩酌中。
その横では妙齢のご婦人が、焼き魚をおかずに晩飯中
申し分のない風景が広がっていた。

倉敷の町並みや瀬戸内の島々を思い出しながら、ままかりのちらし寿司や鱧を肴に飲む酒は、ひときわ格別であった。
最後の夜だからといってだらだらと呑まずに、適当なところで切り上げて、風に吹かれながら倉敷の町をもうひと回りぶらつく。
初めての倉敷と瀬戸内の島々の旅だったが、今回もなかなかに実りの多い旅であった。
狭いようでなかなかに広いこの日本。
足腰の達者なうちに、あちこちうろつき歩きたいものだ。
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瀬戸内アートの旅、これにて完結!
翌日たくわんサラダロールに後ろ髪を引かれながら、無事北海道へ戻りました。
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kuko筆が乗ってスラスラと書き進んだ旅日記だったが、ここに来てまたぞろ止まってしまった。
今年の残暑のようにダラダラと書き連ねてきて、ようやく終わろうかと思っていたのに・・。
おかげで瀬戸内の旅を書き終える前に、宮崎に旅に出てしまった。
それにしても、さすが南国宮崎
滞在中、暑い思いをさせていただきました。
そして熱いライブも堪能させていただきました。

北海道もついこのあいだまで「朝晩は涼しいけど、昼間はまだ暑いね」なんていっていたが、十五夜を過ぎた頃から昼間の風もひんやりとしてきた。
北海道の短い秋の始まりだ。
で、気の遠くなるぐらいの長い冬がやってくる。
P_20160911_130701北海道らしくなかった猛暑のあとは、北海道らしくない暖冬ってわけにはいかないもんだべか。

3月のライブの打ち上げで、三宅伸治さんに「今年は宮崎に行きます!」と宣言したはいいが、9月が近づいてくるまで、なかなか踏ん切りがつかずにいた。
FBで次々と発表される魅力的な出演ラインアップ。
今回は、大竹しのぶ、浅野忠信、宮藤官九郎など映画関係者が多いのも特徴だ。
旅行サイトで格安なツアーを発見し、ケーヤンの「迷ったらヤル!」の言葉に背中を押されて、宮崎行きを決めた。
初めての九州入りだ。

img_2旅の準備も手慣れたもので、荷造りやレンタカーの手配などもすみ、あとは出発を待つだけだった。
その出発の二日前の夜、とつぜん叔父が急病で倒れ、今日明日の命だという。
叔父といっても歳はひとつしか違わないので、まるでいとこのように育ってきた。
小学生の頃、遊びに行くと、テープレコーダーでいろいろな曲を聴かせてくれた。
ギターを弾いていたせいか、吉田拓郎や加川良などのフォークソングが多かった。
身近で生のギター演奏を聴いたのは、これが初めてだった。
思い返せば、いまライブハウスをやっているのも、このとき聴いたたくさんの音楽の影響といえる。
歌謡曲とはまったくちがった、シンプルなフォークソング。
高田渡、佐渡山豊、斉藤哲夫・・いわゆるアングラ・フォークが多かった。

翌朝、入院先の札幌の病院に駆けつけたが、意識はないままだった。
キャンセルを考えていた宮崎の旅だったが、親類に背中を押され行くことにした。
そして宮崎から戻った次の日の深夜、訃報が届いた。
還暦を前にしての早すぎる死だった。

あの頃聴かせてくれたたくさんの音楽のおかげで、今に至る道が開けたといえる。
ありがとう、そしてサヨウナラ。
またいつかフォークソングの話しをしよう。


P_20160518_112904♪ ふーたたび来たぜ 高松〜 ♬ってな調子で、気分はすっかりサブちゃんで高松市に再上陸
勝手知ったる2度目の高松シティ。
荷物をロッカーに預ける前に、おみやげや洗濯物をダンボールに詰めて、自宅へ送る。
すっかり軽くなったバッグを昨日と同じロッカーに入れて、まっすぐ自転車を借りに行く。
会員カードを作ってあるので、めんどうな手続きなしですぐに利用できる。
今日の高松もいい天気。
マダムはネットで着物のリサイクル屋さんを見つけて、すっかり行く気満々だ。
スマホの登場で、旅のスタイルも大きく様変わりしたもんだ。
地図を見ながらあっちでもないこっちでもないと迷っていたのが嘘のようだ。

目指す着物リサイクル店は、中央商店街という巨大アーケードの一角にあった。
P_20160518_140948このアーケードは2.7kmもあり、大阪の天神橋筋商店街(2.6km)を抜いて、日本一長いアーケードらしい。
アーケードには珍しく一部を除いて自転車での通行も規制されていないというありがたい商店街だ。
さてマダムは必死に物色中だが、こちとらさほど着物には興味がないので、近くをウロウロ走り廻るがなかなか終わらない。
倉敷行きの電車は一時間に2本ぐらいあるからいいが、いいかげん商店街の中を走り回るのも飽きてきた。
P_20160518_140710しっかり一時間以上待たされたあと、ご満悦のマダムが戻ってきて、やっとうどんを食べられる。

すぐ近くに評判のいいうどん屋があるとのことで、地元のさぬきうどん初体験。
ごちゃごちゃトッピングしたいのをぐっとこらえて、シンプルにかけうどんを注文。
ここ「正屋」もセルフ方式だ。
だしのしっかり効いたコシのあるうどんはさっぱりしていて、地元の人達がおやつ代わりに食べるというのも納得できる。
塩と水と小麦粉だけなのにどこがこんなに違うんだべか・・・?
まんず初のさぬきうどん、しっかり堪能させていただきましたってんで、駅裏にあるどでかいオブジェを見学したあと、自転車を返し倉敷行きの15:40発マリンライナー44号にご乗車。
小豆島からフェリーで戻ることも考えたが、せっかくなんで瀬戸大橋を渡ってみようってんで、高松経由にした。
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が・・、肝心の瀬戸大橋からの眺めはイマイチで、ちょいとがっくり。
ふたたび茶屋町で下車し、倉敷行きのバスを待つ。
さて今夜は倉敷最後の夜
どこいらへんを散策してやるべか。
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P_20160517_185315ホテルに戻ってから、ネットで色々検索してみたところ、エンジェル・ロードのそばの「居酒屋なぎさ」がよかろうということになった。
レンタサイクルは返却したので、タクシーで行くことにしたが、店の前で降りると、とても評判の良い居酒屋には見えない。
どこからみてもまるで喫茶店の佇まいだ。
ちょいと離れたところにも、二、三軒居酒屋が見えるので、ダメだったら別の店に行きゃあいいやってんで、ドアを開けた。
するとあーらびっくり!中はしっかりと居酒屋そのもの
壁を見ると、よくもまぁこんなにというぐらいの品揃え。
やっぱりなんでも外見で判断しちゃいかんね。

ってなことで、まずはビールとハイボールで乾杯。
突き出しは鯛のあら焼き
P_20160517_190615これがまた絶妙の塩加減で、ほかのメニューにも期待が高まる。
「こちの薄造り」「ふぐの唐揚げ」「穴子の白焼き」「ゆで島ダコ」なんぞをあれこれ注文する。
もとは魚屋さんをやっていたというだけあって、魚はどれも新鮮で美味しいし、値段もお手頃。
地元にも愛されているようで、あっという間に満席状態。
小豆島の美味、しっかりと堪能させていただきました。
なぜかいちおしメニューは「揚げパン」だというが、さすがに満腹なので次回の楽しみにしておいた。
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移動に次ぐ移動でさすがに疲れたのか、マダムもこの一軒だけで終了宣言
早めにホテルに戻って、ご就寝。
明日は10時のフェリーで小豆島を離れる。
豊島、直島、小豆島・・どの島ももう一度ゆっくりと訪ねてみたいものだ。
早朝、恒例の朝散歩の後、温泉に浸かり、フェリーで再び高松へ向かう。
今度こそは、うどんを喰うぞ!
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IMG_1023高松港を出発して一時間半ほどで、フェリーは小豆島の土庄(とのしょう)港に到着した。
ホテルはターミナルのすぐそばだったので、足を引きずっている身としてはありがたい。
チェックインの15:00まではまだ時間があるので、荷物をフロントに預け、またもやレンタサイクルで町散歩に出かけることにした。
瀬戸内海では、淡路島についで2番目の面積の大きな島なので、とても自転車では廻ることはできない。
今回は足も痛むことだし、ムリにあちこちを廻らず、土庄のまちなかを散策するだけに決めた。
もっともマダムには小豆島に来るのを、ひそかに楽しみにしていた目的があった。
それは「砂湯」

hon-1自然療法の大家「東城百合子」の本の中に、砂湯は最高のデトックスで、体内の毒素をすべて出すことが出来ると書いてあった。
北海道では屈斜路湖の砂湯が有名だが、マダムに言わせると「ちょっとイメージとちがう」らしい。
あとは別府に行くしかないと思っていたところ、ここ小豆島にも砂湯があることがわかり、ひそかに楽しみにしていた。
砂湯のあるホテル海南◎は、自転車でも行ける距離だ。
ホテルで自転車を借りたついでに、受付のお姉さんに砂湯の場所を訪ねてみたところ、もうだいぶ前に廃業していたことが判明・・・。
首にタオルを巻いて行く気満々だったマダムの落ち込むこと。
直島の「アイLOVE湯」に続いて、2度目の撃沈。
どうも今回の旅は風呂関係のあたりが悪いようだ。P_20160517_140605

で、気分を取り直して、まずは小豆島のシンボル「二十四の瞳」像の前で記念撮影。
パンフレットによると、近くに「迷路のまち」なる一角があるらしい。
なんでもその昔、海賊から身を守るために、わざとわかりづらい町並みにしたという。
そこまでいわれちゃ、路地を見かけるとつい足を踏み入れてしまう自称「路地マニア」としては、素通りすることはできない。
本当ならば、ゆっくりと歩いて迷子になってみたいところだが、今回は自転車で散策。
迷路の地図なるものもパンフレットに載っていたが、ここは行き当たりばったりが路地歩きの基本。
よそのうちの軒先だか、庭先だかわからない路地をしっかりと堪能させていただきました。

で、ついでといっちゃなんだけど、島の反対側にある恋人たちの聖地(日本中にどれだけあるんだ?)といわれている「エンジェル・ロード」なるところへも足を伸ばした。
なんでも引き潮の時に、となりの島まで歩いて渡ることができ、恋人同士が手をつないで渡ると、願いが叶うらしい。
ことさら願いってもんも思いつかないので、とりあえず「家内安全」「商売繁盛」「夫婦円満」「怨霊退散?」あたりを願いながら、往復させていただいた。
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ホテルの温泉で汗を流して、いよいよマダムおまちかねの小豆島のグルメ探訪の時間がやって来た。
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