泥酔亭の成り行き日記

2019年09月

IMG_20190513_155243平泉寺白山神社でたっぷりとご神徳を頂戴したあと、敦賀に戻る前にもう一カ所立ち寄る場所があった。
なんでも日本に二カ所しかないという「かずら橋」が、ここ福井県にあるという。
もう一カ所は徳島県祖谷村にある。
血液型(A型)のせいか、星座(水瓶座)のせいか、干支(亥年)のせいか三大○○とか期間限定とか特別○○という言葉にからきし弱い。
日本三大うどん(讃岐、稲庭、五島)も制覇したし、日本三名橋の長崎眼鏡橋、東京日本橋、山口錦帯橋もやっつけた。
といっても、日本にはまだまだ三大○○がゴマンとある。
いずれおいおい片付けるつもりでいる。

ってなことで、二大かずら橋?のひとつ池田町のかずら橋へ向かった。
このかずら橋は、足羽川渓谷にかかる橋で、全長44m・幅1.8m・高さ12m
料金所でお一人様三百円の入場料を払い、いざ渡橋!!
初めて渡るかずら橋だが、今は安全のためワイヤーなどできっちりと補強されている。
・・が、微妙な高さとゆれが怖い・・・板の隙間から見える川の流れがこれまた怖い。
一度料金を払ってしまえば、何度渡ってもいいとのことなのでとりあえず三往復してみた。
三度目になると馴れてきたのかマダムも余裕綽々で走ったり飛んだりしている。
そういえば壱岐の島でも、断崖絶壁の上を飛び跳ねたりしていた。
いつか痛い目に遭わなければいいのだが・・・。
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ここは二つの川が合流してその上に橋が架かっているというので、縁結び、夫婦和合、恋愛成就などのパワースポットとしても近頃人気があるらしい。
三度も渡ったんで、夫婦円満まちがいなしであろう!!
せっかくだからってんで、川の方にも降りてみて、あちこち散策する。
上からの眺めもいいが、こちらもまたなかなかの景観。
上から下からしっかりとかずら橋を堪能させていただきました。
いずれ徳島に行き、二大かずら橋制覇を目指します。
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で、そろそろ体内残留アルコールが少なくなってきたんで、敦賀に戻ることにした。
敦賀最後の夜はどんな姿でわれわれを迎えてくれるのか?
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今夜われわれは敦賀の夜の本当の姿を知ることになる。

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DSC00706国道8号線を越前、鯖江、福井市と北上していくと、町がどんどん大きくりっぱになっていく。
福井市を超え、黒龍酒造の名前の由来でもある九頭竜川の手前を右に入り、ナビに従って黒龍酒造に到着。
創業は文化元年(1804年)、二百年以上の歴史を持つ福井の老舗酒蔵だ。
さて蔵元見学はどのようになっているのかと、スマホで検索してみる。
するとそこには「観光蔵としての設計をしていないため、蔵内には危険個所も多く、一般の方の蔵見学はお断り致しております」・・・という無情なお言葉。
ちゃんと調べてから来ればよかった・・。
仕方がないので、ネットなどでも手に入らない珍しい酒を何本か買わせていただき、泣く泣く黒龍酒造をあとにした。

DSC00710気を取り直して、お次の目的地「平泉寺白山神社」を目指す。
石川、岐阜、福井三県をまたがり、富士山、立山と並んで三大霊峰に数えられる白山。
この白山を祀る神社は全国に二千六百以上もあるという。
ご祭神は菊理媛(くくりひめ)という女神様で、イザナギ、イザナミ御両神がケンカをした際に仲をとりもったと日本書紀に一度だけ登場する謎の多い神だ。
それまでだれも足を踏み入れることのなかった白山に初めて登拝したのが、修験僧だった泰澄(たいちょう)大師。
平泉寺はこの泰澄大師が開山して1300年の歴史がある。
広大な社地一面は苔に覆われ、泰澄が白山権現のお姿を見たとされる霊泉「御手洗池」もある。
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ってんで、駐車場に車を停め、白山神社へ続く長い石段を上る。
一歩境内に踏み込むと、空気ががらりと変わるのを感じる。
あたり一面を覆っている苔がよけいに荘厳な雰囲気を醸し出している。
本殿に参拝したあと、泰澄大師が白山権現のお姿を見たとされる御手洗池にも行ってみる。
そこは、今までの雰囲気ともまた違い、まるで別の世界に迷い込んだようなまさしく神域といえる不思議な空間だった。
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IMG_20190513_144343なんとなく夢見心地のまま、駐車場へ向かっていたら、マダムが珍しくソフトクリームを食べるという。
車でしばらく待っても来ないので、その店に入ってみると、中はお土産物と骨董が所狭しと並べられている。
ならばってんで、土産物をいろいろと物色していたら、マダムがあるものに目を付けた。
以前から欲しいと言っていた「銘々膳」とかいう代物。
しかも値札の横には「バドミントン山口茜選手の蔵出し品です」と書いてある。
山口茜選手が誰だかもわからないのに、ありがたがってどうしても購入するという。
いくら軽いものとはいえ、旅先でこんなかさばるものを買うことはないだろうと、反対したがとうとう押し切られてしまった・・・。

で、ここでもありがたいご神水をいただき、次なる目的地に向かった。
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世間様も8月は盆だのなんだのと忙しかっただろうが、わが家もなにかと慌ただしくこのブログのことはすっかり頭から消えていた。
7月28日のスイスギターズのライブが終わり、やれやれと一息ついたのもつかの間、急遽猛暑の東京へ突然4日間も行くはめになり、戻ってきたらお盆だ夏風邪だと追いまくられ、気がついたら早や9月になっていた。
こんな調子じゃ古稀まであっという間だな・・・。
ってことで、旅の備忘録のつもりで、ここに記録を残しておいて、老後に読み返すのを楽しみにするか。

DSC00663初めての敦賀の夜も無事に過ぎ、深酒もしなかったおかげで清々しい朝が来た。
まずは北陸総鎮守「気比神宮」に遅ればせながらも、ご挨拶の参拝。
高さ11mの大鳥居は、春日大社(奈良県)・厳島神社(広島県)と並ぶ日本三大木造大鳥居の一つに数えられている。
境内には松尾芭蕉の像があり、月に照らされた神前の白砂に感動して詠んだという「月清し遊行の持てる砂の上」の句碑も建っている。
旅の安全を祈り、境内に湧く「長命水」をペットボトルに詰めて、神宮をあとにした。
目指すは北陸のハワイ、エメラルドグリーンの海に浮かぶ「水島」
ってなことで、町を抜け、敦賀半島をひたすら北上する。
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DSC00686しばらく海沿いの道を走っていると、あちこちに景色のいい場所があって、つい車を止めて見入ってしまい、なかなか目的地に着かない。
で、ようやく水島らしきものが見えてきたので、近づいてみたがどうやら橋のようなものはない。
途中で「船着き場」という看板があったのを思い出して、そこまで戻ってみる。
が、なぜか船着き場には一艘の船もない
そばに売店があったので尋ねてみると、夏休みシーズンしか島には渡れないという。
すぐそこに見えているだけになんとも口惜しいが、ここから見える海も十分にきれいなので、そこいらを散策して水島をあとにした。
きちんと調べていけばよかった・・・。
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泣く泣く水島をあとにして、次なる目的地永平寺町を目指す。
といっても曹洞宗に宗旨替えをして、参禅して悟りのひとつでも開いてやろうなんてわけではない。
ふだん愛飲している福井の名酒「黒龍」の酒蔵が永平寺町にあるのだ。
で、美浜原発を右手に眺め、敦賀湾をグルッと廻り国道8号線を北へ向かう。
途中何気なく寄ったそば屋でランチをしたが、やはり福井の蕎麦とくにおろし蕎麦はうまい
「福井ねぇ・・・蕎麦ぐらいしかないよ」といった北陸出身のS先生のことばを思い出しつつ完食。
運転じゃなきゃ一杯やるところなんだがなぁ・・。
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