泥酔亭の成り行き日記

2020年02月

DSC010492月の二大イベント「三宅伸治ライブ」と「全国の地酒を楽しむ会」も盛況のうちに終えることができた。
参加してくださった方々には感謝いたします。
ライブは9日、地酒は15日と近かったせいもあり、終わった翌日の16日は営業するつもりだったが、片付けが終わった時点でエネルギーが切れた
16日で満61歳を迎えたが、誕生祝いどころか起きているのもたいへんな有り様だった。
で、結局三日間の休みをいただいて、ようやく回復した。

さてお次に控えているのは3/16が締め切りの確定申告
ふだんから申告ソフトに打ち込んでいればなんてことはないんだが、毎年申告が終わったあとは数字も見たくないので、つい後回しにしているうちに一年が経ってしまう。
sinkoku今回は割と作業がはかどり九割がた済んで、あとは少し手直しをして提出・・・と思っていたら、昨日新型コロナの影響とかで、締切が一ヶ月延びた
せっかくなんでゆっくりさせてもらうけど、ありがたいようなどうでもいいような複雑な思いだ。

去年は1月の末にマダムのインフルエンザで一週間ほど店を休んだ。
ことしはさいわい二人とも罹患しなかったと思ったら、降って湧いたような新型コロナの流行
先日とうとう滝川の四十代男性が感染したとのことで、ついに空知からも感染者が出た。
政府は先頭に立ってリーダーシップを発揮するどころか、なんの責任も生じない「要請」ばかり連発して国民に丸投げしている。
検査の保険適用も来週あたりを検討とか、なにひとつとってもスピード感がない
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おまけに対策会議に閣僚三人が欠席して、地元の行事に参加していたとか。00432473
国民には「不要不急の外出は控えて」といいながら、稲田朋美のお誕生会には首相が出席していたり。
杉田水脈や秋葉首相補佐官などは外出自粛要請を出したあとに、のうのうと政治資金パーティーを開いている。
唐突に打ち出した臨時休校宣言も、なんの根回しもしていないため現場は大混乱
休業補償もないので、休みたくても休めない、かと言って子供を放ってはおけない。
臨時休校 看護師2割の170人出勤できず 帯広厚生病院が一部の診療制限へ」なんていう事態も起きている。
「先手先手の対応」だの「子供の生命を最優先に」だの言っていても、一事が万事このザマだ。
しかも批判が殺到したら
休校しない判断もあり得ると文科省」という体たらく。
なにをしたいのかさっぱりわからない。
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そんなにスポーツや芸能、グルメがお好きならお友達の吉本興業に頼んで芸人にでもしてもらったいいんじゃないか?
死者まで出てきているこの状況で、とてもこの人に舵取りは任せておけないわ。
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bigmacなんでも経済学には「ビッグマック指数」というのがあって、世界各国で販売されているマクドナルドのビッグマックの値段を比較することで、各国の通貨の妥当性を測る指数らしい。
これはこのあいだ図書館で借りてきた「決算忠臣蔵」からの引用だ。
この中では忠臣蔵のあった時代の、屋台のかけそばの値段を現代に置き換えて、それをもとに当時の物価を計算している。
まずかけそば一杯をワンコインより少し安めの¥480に設定する。
落語などでもよく出てくるように、そばは二八の十六文
これが現代の¥480だとすると、一文は¥30、これをビックマック指数じゃないが、そば指数として元禄時代の値段を現代の金額に換算する。
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銭は千文で一貫文といい、金に換算すると一分になる。
四分で一両となるから、小判一枚は12万円ということになる。
これまた落語などでは、富札の値段が一分(3万円)、当たれば千両となるから今の一億二千万円
江戸の庶民がいろんなものを質に入れても、富くじに夢中になるわけだ。
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っことで、この小説、大石内蔵助の残した「預置候金銀請払帳(あずかりおきそうろうきんぎんうけはらいちょう)」を元に、浅野藩取り潰しから討ち入りまでを、金の動きから読み取ろうとした話だ。
まず播州浅野藩は五万石、五公五民で半分として二万五千石の収入になる。
米の価値は一石三斗が金一両といわれているので、そば指数で計算すると一石が九万二千三百円
二万五千石だと二十三億円になる。
その他名産であった塩田の税収や、私墾田六千石の収入も合わせると、約三十億円が浅野藩の収入となる。
城代家老である大石内蔵助の年収は、六千九百二十三万円
妾が何人もいたというのも頷けるほどの高給取りだ。
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で、おなじみの松の廊下の刃傷沙汰で浅野内匠頭の切腹から、お家おとりつぶし、臣下離散ののち吉良邸討ち入りというおなじみの話になる。
この小説の面白さはまず浅野藩の登場人物がみんな関西弁というところにある。
今まで長谷川一夫などの重厚な役作りから、大石内蔵助の関西弁は想像したこともなかった。
しかも切腹の知らせを聞いた最初のひとことは「なんでやねん?」
そこから討ち入りまでのドタバタは金の動きと連動して、一級のコメディになっている。

堤真一主演で映画化されたというから、レンタルが始まったらぜひ観てみたい。
久しぶりに笑える小説に出会ったわ。
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顔「男は40歳過ぎたら自分の顔に責任を持て!」
アメリカの元大統領リンカーン様のお言葉である。
大統領就任後、組閣をしていたリンカーンにある人がたいそう有能な人物を推薦したところ、意外と返事はNO!
理由を聞くとひとこと「俺はあいつの顔が嫌いなんだ」と言う。
さすがに推薦人も「顔で判断するのはいかがなものか」と言ったら、飛び出したのがこのひとこと。
人間の心の持ちようや生き方は必ず顔に出る。見る者が見れば隠しようがないってわけだ。

顔2大宅壮一も「男の顔は履歴書」なんて言ってるしね。
もっともこれは元安藤組組長「安藤昇」との対談での言葉だけど。
安藤昇は世間でいう犯罪は犯したけど、悪事は働いていないって自負はあったらしい。
この人もたしかに解散後俳優になっただけあって、いい面構えをしている。
同じくいろいろ問題は起こしたけど、不思議と憎まれなかった勝新太郎も同様だ。

このあいだ伝説のロックバンドといわれる「村八分」のギタリスト「山口冨士夫」の本(SO WHAT)を読んでいたら、その中の写真に目が止まった。
たぶん40歳は過ぎていると思うけど、なんとも澄んだきれいな目をしている。
この人も世間の常識法律とはなかなか折り合いのつかない人生を歩んだけど、自分のやったことに対してはきっちりとけじめを付けてきた人だ。
そう思って好きなミュージシャンの写真を見直してみると、みんないい顔をしている。
自分の筋を通したがために、様々なトラブルを経験してきても、嘘のない人生を歩いてきた素敵な目つきをしている。

ここで比べるのも申し訳ないが、その対極にいると思えるのが、近頃の政治家たち。
なんともいえない顔つきをしている。
あの顔を見せて、子どもたちに「大きくなったらこういう人になりなさい」なんてとても言えない。
もしリンカーンだったら全員クビにしているのでは・・。
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はからずもほとんど自民党議員になってしまったけど、他意はございません。あしからず。

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