haibiscas何年も前に沖縄の空港で買った10cmほどのハイビスカスの木が、今年も花を咲かせた。
ハイビスカスは、別名「一夜花」というらしく、せっかく咲いても次の日にはしぼんでしまう。

花に誘われたわけではないが 、せっかく陽気もいいので桜を見ながら散歩でもしようかということになった。

芦別でもよかったが、休みということもあって旭川の神楽岡公園に行くことにした。

駐車場に車を停め、いくつも枝分かれした散歩道を歩き出したのはいいが、広いのなんの・・・。
ぐるっと回ると一時間ぐらいはゆうにかかってしまった。

キャンプ場のあたりでは、平日だというのに大勢の人たちが焼肉を大々的に楽しんでいる。

初めて散歩したが、この神楽岡公園、池あり川あり滝あり、しかも起伏に富んでいてかなり歩きごたえがある。riss
裏側の駐車場のあたりを歩いていたら、横の茂みがガサガサと動いたので、見てみると大きなリス。
すぐそばまで近づいても逃げようともせず、こちらをうかがっている。
近くにいたおばちゃんも「ほれ、珍しいから写真に撮りなさい」というので、一枚撮らせていただいた。

こうやって豊かな自然の中を歩いていると、震災のことをつい忘れてしまう。
原発さえなければ、復興はまだまだ早く進んでいるはずだ。
今の状況を見る限り、東電も政府もなにをやっていいかわからず、情報を小出しにしたり隠蔽したりしながら、右往左往している風にしか見えない。

sakura対岸の火事のような北海道だが、大間原発も計画を中止する様子もなく、六ヶ所村の廃棄施設からもしきりにおかしな噂が聞こえてくる。
海を渡らなくても、泊では原発が今日も元気に稼動している。
保安院の皆様が安全指導にいらっしゃってるが、今さら全幅の信頼を寄せる気にはならない。

この美しい自然が、回復もできないほどの目に遭わされるのはどんなことをしても食い止めなければいけない。
しかしわれわれとて何をどうしていいものやら、今のところ まったく見えてこない。
とにかく大きく目を開き、耳をすまして、これ以上間違った方向へ進まないように気をつけていなくては。 

ボブ・ディランの「見張塔からずっと」が重く響いている。