oka1101一曲目の「東京節」からツボにぴったりハマった幕開けだった。

実家が東京で銭湯をやっていたという生粋の江戸っ子「岡大介」と、二胡の達人で生まれたばかりの子供のおむつ代を稼ぎに来た「小林寛明」
そしてお兄さんが「パーク・アンド・ラブホテル」で2008年ベルリン国際映画祭で最優秀新人作品賞を受賞した映画監督「熊坂出」、そしてもう一人のお兄さんがウッドベース奏者「熊坂義人」というアーティスト一家に育ったアコーディオンの「熊坂るつ子」

二曲目は今回の震災の被災地で好評だったという「お富さん〜憧れのハワイ航路」メドレー。
そして東北の復興を歌詞に織り込んだ「復興節」
東電の計画停電を皮肉った「のんき節」
時事問題をたくみに取り入れて、笑いの中から演説歌は現代に蘇る。
一気にディランが浅草色に染まっていった。

oka1102吉田拓郎をきっかけにフォークの世界にどっぷり浸かり、ルーツを追い求めていくうちに、明治、大正時代に流行した演説歌を知る。
風刺のきいたその歌詞は庶民の逞しさと、いつの時代も変わらない権力者への痛烈な皮肉が込められている。

朴訥とした語りが会場を一気に和ませていく。
そこをたくみにフォローする小林寛明の飄々としたトーク。
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一部の終わりは、バックの二人のソロコーナー。
小林寛明が選んだのは「見上げてごらん夜の星を」
しっとりとした二胡の響きが心地良い。

そして岡大介に匹敵する味わいのあるトークで会場をゆるゆるにした熊坂るつ子。
総重量10kgというアコーディオンの機能説明は、大変面白かった。
そしてアメリカの古い曲(曲名は?)を超絶技巧の速弾きで聴かせ、お客さんを圧倒した。

oka1104第二部は小林と熊坂の二人による「ダニーボーイ」で幕を開けた。
そして哀愁を感じさせる岡大介のオリジナルも披露してくれた。

植木等にそっくりだったという祖父に兄弟揃って「スーダラ節」を踊らされたという岡大介。
案外その過去が今の彼を創り上げたのかもしれない。
そしてみんなで「スイスイ スーダララッタ〜」の大合唱。

「あきらめ節」で高田渡を思い、「十九の春」で大工哲弘を思い、「富士山」で幼き頃を思い出し楽しい時間は過ぎていった。

衰退の一途をたどるボーイズ・スタイル。
なんとか盛り上げようと「ボーイズ・バラエティ協会」に入り、「かんからぼういず」というユニットも結成した。

素直でまっすぐな人柄は、きっと演芸界と音楽の世界を楽しくつなげていくことだろう。

当日Nさんが返却してくれた古川ロッパ、石田一松などが出演する映画「東京五人男」(ビデオ未発売)をあげると「ずっと探していたんです」と喜んでくれた。
きっと今頃、自宅の「つつじ荘」で観ていることだろう。

今度はぜひ屋外で演奏してもらいたいものだ。
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