ichiあたりまえだけど、どれだけ年齢を重ねても、世の中知ってることより知らないことのほうが多い。
だから新しいことに出会うと嬉しくなる。
人との出会いもそうだし、音楽や映画、本からもいつも新しい刺激を与えてもらえる。
これが「勉強」ってんなら、学生時代にこの楽しみを知っていれば、もうちょっとましな人生を送っていたかも・・・。

とまぁ、馬に食わせるぐらい歳をとってから今さらボヤいてもはじまらないが、このごろは特に新しいことを学びたいという欲求が強くなってきている。
このあいだも「一個人」という雑誌で、「美しい日本の言葉」という特集をやっていた。

唱歌や童謡の美しい歌詞がこのごろ特に気になりだしていたので、迷わず手に入れた。
歌は知っていてもタイトルを知らなかった「朧月夜」の♪菜の花畠に入日薄れ 見渡す山の端 霞深し〜の美しさ。
まさに日本人に生まれてよかったわぁ〜の瞬間だ。
それにくらべて昨今の歌の文句の貧弱なこと・・。

ま、それはこの際おいといて、知らなかったこともいろいろ発見できた。
たとえば、「ほたるの光」が四番まであるとはちいーとも知らなかった。
しかもその歌詞はこうだ。
♪千島のおくも 沖縄も 八洲(やしま)のうちの守りなり
至らんくにに いさおしく つとめよわがせ つつがなく
うーん、いくつになっても初めて知ることってのは楽しいもんだ。

seibutuそしてついつい調子にのって、学生時代声を枯らして先生たちは、一体われわれボンクラ学生になにを伝えようとしていたのかを知りたくなり、こんな本まで購入してしまった。

これがまた、画像も多くえらくわかりやすい。
学生時代は、カエルの卵や細胞分裂なんて、「俺の人生にゃかかわりのねぇこってござんす」っていうジャンルだった「生物」。
こんな面白い学問だったんでござんすね。

トイレに置いといて、入るたびに気になるページを読んでいるが、いちいちその素晴らしさに唸るたび、マダムが心配そうに「大丈夫?」と声をかけてくる。

しばらくはこの「トイレ研究所」にこもりきりになりそうだ。

で、またまた図に乗って同じシリーズの「物理図録」まで買ってしまった・・。