自分たちだけかもしれないが、農家の人達より海の人たちとの方が話が合う気がする。
命をかけて荒波に漕ぎ出す漁師と、命がけで闇の中石炭を掘る炭鉱夫。
どちらも長い時間をかけて何かを育てる農家の人達とは生き方が違ってくるのかも。
しぜん金の使い方も変わってくる。
宵越しの銭は持たない!とまではいわないが、かなり豪快な使い方をする人が多い。
で、性格も大らかというか・・おおざっぱというか・・。

このあいだもある港町の食堂で注文を取りに来たおばちゃんに「歯が弱いので固いものはちょっと・・」というと、そのおばちゃん「入れ歯、貸しましょうか?」ときた。
ちょっと・・そういう間接キスは受け付けてませんから!
写真を撮ろうと思ったが、脱ぎだしたら困るのでやめた。

miya01たとえば滑走路問題でゆれていた沖縄、下地島で午前中酒盛りをしていたこの島んちゅのオジサマ達。
遠くにいたわれわれを手招きして「ま、いいから飲め」という。
折角のお誘いなので運転をしていないマダムはご相伴に預かることにした。

こちらは運転だというと、「じゃカメ」という。
方言で「食え」ということらしい。
せっかくなので食べることにしたら、サンマの唐揚げ。
北海道のだからうまいぞ」ですと・・・。

そしてその夜、宮古島でフラリと入った飲み屋のママ「しげちゃん」。
miya02歌うわ、踊るわ、泣くは笑うわの大騒ぎ。

まさしく「なんくるないさ」魂満開の「あちこーこー」な人だった。
「トイレは?」と聞くと、「向かいのコンビニさぁ」。
あんまり何回も行くと気まずいので、刺し身やおでんなどを買ってくると、「あい!ごちそうさまね」といって、表にテーブルを出して食べ始めた。

店の看板には「宮古そば」「おでん」「刺身」などメニューが書いてあったが、出てきたのはビールと雪印のベビーチーズだけだった・・・。

miya04そしてこのあいだ増毛で海を見ながら自転車に乗ろうとしていたら寄ってきたこの潮焼けおやじ
半分以上聞き取れない浜言葉を翻訳すると、「トバ、喰うか?」といっているらしい。

鮭のトバだべか?と思って、「なんのトバ?」と聞くと「ガンズだ」という・・・。
ガンズ・アンド・ローゼズ?

っなわけもないけど何度聞いてもわかんないので、空返事だけして自転車に乗ろうとしたら、「あとで持ってきといてやる」といったような気がした。

増毛の町をぐるっと回って、戻ってくると車のリア・ワイパーに正体不明の「ガンズ」が刺さっていた。
miya03

ひょっとしてあの爺様、増毛の笠地蔵だったのか?