前日の日本酒がたたったのか、翌日太郎さんの胃はかなり悪化したようだった。taro12
昼間は昨日に続いて、温泉へ行ったという。
いってくれれば送ったものを、タクシーで行ったらしい。
帰りは温泉で親しくなった人に送ってもらったといって笑っていた。
「江戸っ子は調子いいからさ」。
すっと相手に溶けこむのも人柄か。

夜はディランに来てくれたが、朝から胃が痛むので何も食べてないというので、おかゆを作ってあげる。
旅先での不調はつらいものだ。
少し落ち着いたので、芋焼酎のお湯割りをすこしずつ飲みながら、いろんな話をした。
音楽の話もしたが、なんといってもユニークな人生を送ってきた太郎さんの話は多岐にわたって、どれも痛快で面白い。
近所に「菩南座」があれば、三日にあげず通っていることだろう。

taro121当日来る予定だった一人は、インフルエンザで寝込んで「無念です!」と連絡が来た。
もう一人は奥さんがインフルエンザで、これまた家を空けるわけにいかない。
なんとも忌々しいはやり病だ。

この日は無理をしないほうがいいということで、早めにホテルに戻って、明日また温泉に送っていくということで別れた。

考えてみると、今までもてなすということの基本は酒とごちそうだったので、そのどちらもダメだとどうしていいかわからなくなる。
景色といっても今時期はどこをむいても白一色。
熊とはいわないまでも、鹿か狐でも現れてくれれば太郎さんのマタギごころを刺激することができるのに、相手も生き物、そう都合よくは出てくれない。

ま、明日はスターライト・ホテルでサウナに入ったり、おみやげを選んだりするそうだ。
これからは胃の悪い人に対するもてなしってのを、研究しなきゃ・・・・。
taro122