たぶん今まで体験したことのない「長い夏」もようやく終わってくれたようだ。
夏好きとしては少し淋しい気もするが、体的にはかなり楽になりホッとしている。
それにしても急に冷え過ぎじゃない?まったく。

naga12とまぁそんな中、夏の国沖縄から反骨のフォークシンガー「佐渡山豊」さんがライブに来てくれた。
案内役は札幌のライブハウス「LOG」のマスターでもあり、自らも弾き語りもする「長津宏文」さん。
よく確かめずにオープニングだと思っていたら、ジョイント・ライブだと当日知らされた。
去年沖縄から鹿児島まで「佐渡山、長津の弾き語りの旅」をやったお返しに、今回は長津さんがコーディネイトしての北の旅だという。

トップバッターの長津さんは、朴訥としたしゃべりで笑いを取りながらおなじみの「昭和少年」や「十九の春」「イマジン」などを歌ってくれた。
フォーク好きのYさんはとても気に入ったらしく「これがフォークだ!」と感激していた。
打ち上げの時に、Yさんと長津さんはなんと同じ大学出身と判明した。
なんとも不思議な縁にふたりとも大喜びしていた。

かわって登場した佐渡山さんは、いつも以上にロックを感じさせてくれたステージだった。sado1201
今回の白眉はなんといっても、北海道の詩人「江原光太」の詩に曲をつけた「砂漠で出会った四人のゲリラ」だ。
恥ずかしながら同じ北海道にいながら江原光太さんの名は知らなかったが、つい先ごろ90歳で亡くなられたという。
亡くなったあと知るというのも間抜けだが、人は一番いい時期に一番いい出会い方をするものだ。
佐渡山さんの歌を通じて知ることになったのがよかったのかもしれない。

江原さんの肉声で録音されたCDからは、この歌の前に一つの詩が流された。
1974年に作られたという「<ゲジゲジ>ノ歌」
三十年以上前に作ったとは思われない鋭い詩だ。
リンクを貼っておくので是非多くの人に読んでみてもらいたい。

こういう素晴らしい出会いがあるからライブを続けていける。
長津さん、佐渡山さん、体に気をつけて北海道に力強い足跡をたくさん残していって下さい。

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