一昨日は石北峠のてっぺんの方で積雪が観測されたという。nari02
こちら下界のほうもめっきり冷え込んで、冬将軍の足音がすぐそこに聞こえてくるようだ。
ディランもこのあいだの10/8で、無事29周年を迎え開店30年目に突入した。
心の広い皆さんに支えられたとはいえ、よくもまぁここまで続けてこられたものだ。

芦別に初めて足を踏み入れるミュージシャンは、だれでも「この町にライブハウスなんてあるのか?」と不安になり、さらに「お客さんが来るんだろうか?」と不安になるらしい。
昼間の町を見れば、人の姿もあまり見えず、車もそれほど走ってない。
nori03暗くなりホテルからディランに来るあいだも、人とほとんどすれ違うことがないのでいっそう不安が増すらしい。
そんな町を見て不安になるなという方が無理というものだが、夜になればそれなりに音楽好きが集まり盛り上がる。

ギャラも少なく、とりたてて観るものや名物も少ないこの町。
音楽という楽しみを共有できる人たちとのふれあいが、ディランの一番の魅力ともいえる。

このあいだ北海道新聞の新しい支局長さんがコラムの中で「特徴のないのが特徴」と書いていたが、何気ない風景の中に光る自然の美しさ、なにを食べても美味しい農産物、個性的ではあるがのんびりした人たち・・。
どこにでもありそうな町だが、住んでみるとその良さを感じるそうだ。
半世紀以上も住んでみると、なんとも住み心地のいい町だと思えてくるようになった。nori04
景気や過疎化、様々な問題はあるし、将来に対して明るい話題もない。
しかし、まわりを見回せば意欲にあふれた魅力的な人が少なからずいる。
なにかをきっかけにたくさんのその個性が生きる町になるかもしれない。
音楽も楽しい町にはかかせない要素のひとつだ。

このごろは勢いを感じられる町を探して、いろんなヒントを見つけようとあちこち出かけている。
そこから感じたものをこれからの芦別、そしてディランにも生かしていきたいと思っている。

まずは29年間ありがとうございました。
そして30年目もよろしくお願いします。

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