cyu02今年の10/8で、ロックハウス・ディランも30周年を迎える。
24歳で始めた頃は「一発儲けてスパっとやめてやっか」と気楽に考えていたが、もちろん世の中そんなにあまくない。
炭鉱もあったしやくざもゴロゴロ、喧嘩沙汰は日常茶飯事。
今から考えるとなんともヘヴィな毎日だった。

毎日日が昇る頃まで営業するが、経済観念が希薄なところへ持ってきて、ツケ、踏み倒しの嵐
しかも誘われるままに連日の麻雀、パチンコの博打三昧。
まさに飲む打つの日々(残念ながら買いはなし)。
とうぜんのように、アッという間に行き詰まり、目の前には借金の山
そのころは「自己破産」なんてのもなく、さすがに心を入れ替えてまじめにやる気になった。

でもって、出稼ぎに行き借金を返し心機一転。cyu01
「どうせ商売の才能もなさそうなので、儲けようとか考えず、いつ閉めてもいいように納得のいく店をやろう」と腹をくくった。
おかげさまで、各方面の方々から「趣味の店」「お気楽稼業」「道楽野郎」などのお叱りを受けながらも、少しずつひいきにしてくれる人たちも増えてきた。

そして今から15年前、上芦別公園を借りて「MUSIC HARVEST '98」という野外ライブを開催した。
出演は「藤井康一&関ヒトシ」「南正人」「シバ」「高田渡」「友部正人」「西岡恭蔵」「シーナ&ザ・ロケッツ」。
cyu3晴天にも恵まれて、今でも記憶に残る素晴らしい一日になった。

ほとんど毎月店内でライブをやりながらも、北の京のお祭り広場に800人を集めた「上々颱風ライブ」、ジンバブエから8人のミュージシャンを招聘した「ジャナグル・ライブ」、本誓寺の本堂を舞台にした「なぎら健壱」「高田渡」「沖縄ナイト」など、いろんなライブイベントも仲間たちと企画した。

あのライブからあっという間に15年が過ぎ、そのあいだに店も移転し、今年で開店30周年。
まさに光陰矢のごとし。
体力、知力、気力その他もろもろ減退の一途をたどってはいるが、ここはもうひと踏ん張りして、30周年記念ライブを開催しようと思っている。
また多くの人達の手をわずらわせることになると思いますが、これも何かの縁と思ってお付き合いお願いします。
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