kizu良質でエキサイティングなテレビドラマで育ったせいか、近頃のテレビドラマにはあまりハマることはない。
・・・が、このあいだ最終回を迎えた「流星ワゴン」は録画して毎週楽しみにしていた。
内容はまぁいいとして、初回を観たときは驚いた。

香川照之演じる粗野でエネルギッシュな父親の名前は「永田忠雄」通称"チュウさん"
西島秀俊演じる真面目でおもしろみのない息子の名は「永田一雄」通称"カズ"
ドラマの中で「チュウさん」と連呼されると、なんとなく落ち着かない気分になる。
しかも今はなき自分の父親の名前が「カズオ」ときては、ドラマの中で「チュウさん」「カズ」といわれるだけで、ウチの親子のことかと思って苦笑してしまう。

o0800060013193296232しかもこのチュウさん、ワンマンで激情家・・・。
なにかことがあるたび、カズと激突する。
わが家ではこれとまったく正反対で、父親のカズは博打ずきで喧嘩っ早く、涙もろくて怒りやすいという、まるでドラマの中のチュウさんそのもの。
もっともドラマのように大成功して社長に収まるなんてことはなかったが。
で、息子のチュウはさすがに、西島秀俊のカズとは見かけも性格もかなり違っている。

これで息子のカミさんの名が「ミカコ」だったらどうしようと思ったら、一字違いの「ミヨコ」だったので少し安心した。
ツバキをまき散らし、鼻水を垂らしながら熱演する香川照之のオーバーアクション気味の演技も「大熱演」ってことで納得できるし、それに引っ張られるように気合の入った西島秀俊もよかった。
チュウさんの奥さん役の倍賞美津子、カズの奥さん役の井川遥。kenta1
どちらもいい味を出していた。

大変楽しく見させてもらったが、唯一カンに触ったのは橋本(吉岡秀隆)の息子役のこまっしゃくれたガキ。
どこでおぼえたのかそのあざとい演技には、いつもムカつかせていただいた。
もし目の前にいたら張り倒していたかもしれない。
ここいらの方言でいうと「こっぺくさ」くて「つらつけない」ガキってところか・・。

ま、それはそれとして、ドラマはめでたくハッピーエンドで終わった。
この先、あの子役が気に入ったドラマに出てこないことを祈っている

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