P_20150519_173746_HDR朝晩どころか、昼間も涼しくなってきて、こりゃあいよいよ秋も本番のようだ。
そんなときに春先の旅行記をだらだらと書いているのも、いかがなものかと思うが、今まで最後まで書いた旅行記がないので、今回は最後まで書いてみたいと思っている。

ってことで、玉造温泉を出て、宍道湖畔を出雲市に向かって車を走らせたが、こういう時に限って陽はなかなか沈んでくれない。
車を停めて、自慢の夕陽なるものを待っていようかとも思ったが、風呂あがりの一杯も呑みたいし・・・などとウダウダ走っていたら、いつのまにか宍道湖から離れてしまった。
ご自慢の夕陽はまた今度までおあずけだな。

宿に戻って少し休んで、駅前の居酒屋でちょいと喉を湿らせる。
そこでは「静岡フェア」なんてのをやってたが、わざわざ出雲で静岡を堪能するのもなんなので、スルーさせていただき、昨夜お世話になった「縁」へ行くことにした。
やっぱりここは縁の町、出雲だもんね。

P_20150519_212203_HDR昨夜はあれだけ賑やかだった常連さんも、騒ぎ疲れたのか今日はまだ誰もいず、店内は静かな雰囲気だったので、ママさんやちいママさんとゆっくり話をすることができた。
ちいママさんも以前は店をやっていたというが、プロのソリストだった娘さんが二十代の若さで、巡業先のドイツで脳梗塞で倒れたのを機に店を畳んだ。
医師からは90%意識は戻らないといわれたが、奇跡的に回復したという。
P_20150519_212817_HDR身体に障害は残ったが、命が助かっただけでもありがたいと語っていた。
そしてこれも「出雲の神様のおかげだ」といっていた。
昨日の常連さんたちもそうだが、地元の人達が出雲大社に寄せる心は強いものがある。
本当に心の底から出雲大社を敬い、誇りに思っているのが伝わってくる。
カタチではなく、心の拠り所としての信仰というのはこういうものかと思った。
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そういえば、ご近所さんからいただきものをした時、ママさんたちが話していた言葉がひとつも理解できなかった。
「いまのは出雲弁ですか?」と聞くと、「そうよ。私たちが出雲弁でしゃべったらお客さんはぜったいわからないわよ」といって笑っていた。
そうか・・・そういえばネイティブの出雲弁を聞くのを忘れていた。
隠れ方言マニアを自認するものとしては、あるまじき失態だ。
遅ればせながらこれから少し勉強することにしようっと。

さて明日は早起きして、出雲大社にお参りして、広島に戻るぞ!
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