someこのあいだ常連の二人組がいつものように来てくれて、いつものようによもやま話に花を咲かせていた。
二人とも話題は幅広く、ちょっとしたきっかけであちこちへ飛び火するので、聞いていても楽しい。

ってなわけで、その日はなぜか宗教の話になった。
飲み屋では基本ご法度な話題だけど、二人とも「ホトケほっとけ、カミかもうな」の人たちなので、間違っても宗教批判などにはならない。
Iさんが突然「そういえばこのあいだこいつの家に行ったけど」と、隣に座るYさんの家のことを話しだした。
Yさんの家の仏壇が変だというのだ。
Yさんの家はそうとう古くからあるとても大きな家で、近ごろ意を決して大掃除をし、奥の部屋にあった仏壇をお参りしやすいように、茶の間に持ってきた。

butsuそこで遊びに行ったIさんの目に止まったのだが、その仏壇・・なんとふつう本尊などの掛け軸がかかっている正面の部分に、神棚がきれいにハマっているというのだ。
もちろんその神棚には、御神鏡などの神具もちゃんと備えられている。
仏壇になにかの勘違いで、神具を置いているというのではなく、きちんとあつらえたように神棚が収まっているらしい。

だれがいつどんな目的でそんなことをしたのか、当のYさんも知らないという。
聞いたところ宗派は、浄土真宗のウェスト・サイドで、お参りに来た住職からは何もいわれたことはないという。
Iさんが「お前んちの仏壇、絶対におかしいぞ!」というと、「そんなのだれが決めたんだ?」とYさんはいうが、いくら宗教に無頓着とはいえ、仏壇と神棚の合体はあきらかにおかしい。
もしかして宗教のハイブリッド化?415241

Iさんに「直してあげたら?」というと「気味悪いから嫌だ」という。
もしかしたらお参りに来た住職も「さわらぬ神にたたりなし」と思って無視してるんだべか。
しかも神と仏のダブル祟りなんて怖すぎる。
それにしても、一度見てみたいけど近づきたくないので、Iさんに「写真に撮ってきて」と頼んだけど、それも「いやだ!」といわれた。
Yさんも「オレも嫌だ」といってるし・・。
うーーそうなるとよけいに見てみたい・・・でも祟られたら嫌だし・・・いっそドローンでも飛ばしてやるか?

Yさん、それまでそのままにしておいてね。