50このあいだ来たお客さんが開口一番「いま町を歩いてきたけど、年末のにぎわいってのがなくなったね」といって、入ってきた。
そのお客さんは七十代なかば、芦別の全盛期も衰退もその目で見てきている。
その世代のお客さんたちから、当時の芦別の話を聞くのはとても楽しい。
賑やかだった町の空気が流れてくるような気がする。
「その頃あそこには映画館があって、銭湯はあそことあそこ、このむこうに貯炭場があって、あのあたりは一帯が田んぼだらけ・・・」など、当時の町並みが浮かんでくる。
一部は子供の頃の記憶と重なるが、知らない話のほうが多い。

061129_2自分たちが小学生の頃は、七万を超えていた人口も四万人ぐらいに減っていたが、それでも町は今とは比べ物にならないぐらいに賑やかだった。
歳末ともなれば、町のあちこちに人があふれ、バスも電車も満員、各商店もかき入れ時だった。
われわれノータリン小学生も、クリスマスにはなにを買ってもらおうかとか、お年玉でなにを買おうかなどと毎日想像してはしゃいでいた。
で、クリスマスの混みあったおもちゃ屋で、念願の品を手に入れるのだ。

そしてやってくるお正月。
cache_product_11029021_9422_1_400x400せっかくお年玉を手にしても、その当時ときたら三が日はどこの商店もお休み
それでも双六やかるた、凧あげや書き初め、雪合戦、福笑いなど家の外でも中でも楽しいことはたくさんあった。
記憶では元旦営業をはじめてやったのは、今はなきダイエーだった気がする。
その頃マスコミでも「元旦営業、是か非か?」なんて少し議論されていた。
結局その後アッチがやるんならオラッチも・・ってな感じで、元旦営業は珍しくもなんともなくなっていった。
そしてその頃から世の中にイベントが溢れだして、結果メリハリのない毎日が始まった。

商売目的で次々と行事が考えだされて、今じゃバレンタインデーのお返しにホワイトデー
太巻き寿司を喰うことになんの意味があるんだかよくわからん恵方巻き
e0171614_10294847しまいにゃ当のキリスト信者にも「それってどうよ?」とか、いわれているハロウィンの馬鹿騒ぎ
おまけに図に乗って、「お次はイースターだ!」とかいって、ゆで卵にペイントしてみたりするヤツまでいるという。
踊る阿呆に見る阿呆、ノセる阿呆にノル阿呆。

もういくつ寝ると、その阿呆たちの国で、イベントの親玉オリンピックが開催されるらしい。
どこまで馬鹿騒ぎに拍車がかかるのか楽しみだ。
あーあ、昔の静かな正月が懐かしいわ。

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