no title「天に軌道のあるごとく、人それぞれにも運命というものがございます」。
フーテンの寅さんが露天で、インチキ観相家をやるときの啖呵だ。

ってより、まずは新年おめでとうございますが先か。
おくればせながら、あけましておめでとうございます。
今年もなにかとお引き立てお願い致します。
御慶っとくらぁ!(落語「御慶」より)

abcんなわけで、冒頭の寅さんの啖呵じゃないけど、長く生きていると「運命」だの「宿命」だのを感じることが時々ある。
なにをやってもうまくいかない時や、思いもかけずスラスラと物事が運んだり、なにか流れのようなものを感じる。
健康もなんかもそうで、さんざん不摂生してもピンピンしている時もあれば、これでもかってぇぐらい次から次へと病いに襲われる時もある。

古代の中国人もそう考えたらしく、一年を12ヶ月で割って、さらに四季でくくったように、人の一生も10年の周期と12年の周期の組み合わせであらわそうとした。
それが十干と十二支だ。10k12s
十干の方は、五行といわれる木、火、土、金、水の五大要素を強弱、陰陽に分けて考えた。
たとえば「甲子(きのえね)」の「え」は「兄(え)」をあらわし、「乙子(きのとね)」の「と」は「弟(と)」であらわす。

一方、十二支の方はってぇと、人の十二年の流れを植物の成長になぞらえて考えたものだ。
子(ね)ってのは、こりゃ文字通り「種子」で種の状態。
それでお次のは、「ひも、からむ」の意味で、発芽したがいまだ土の中にある状態。
jikkanで、お次のが「いん」といい、動くの意味で、草木が生ずる姿
ってなように、最後の(がい)の再び種の中に閉ざすまで続き、でまた繰り返すってわけだ。

同じ十干十二支の組み合わせは、六十年に一度しかなく、暦が一周りすることで「還暦」という。
今年は丙申(ひのえさる)。
申は「しん、うめく」の意味で、果実が成熟して固まって行く状態を表している。
はたして成熟するのか、うめくような一年になるのか?
なんとも楽しみだ。
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