P1030130早いもので、「全国の地酒を楽しむ会」も今年で十回目を迎えた。
毎年やりはじめたのはここ五、六年ぐらいだから、足掛け十五年ぐらいにわたって日本全国の地酒を飲んできたことになる。
一度に十二種類の地酒を口にする機会というのもめったにないせいか、毎回多くのお客さんが参加してくれる。
十回ってことは、いままでに120種類の日本酒の味くらべをしたことになる。
それでもまだまだ飲んだことのない酒や、飲んでみたい酒がたくさんある。
日本酒の世界もなかなかに奥が深いもんだ。

P1070306初めて企画したのは、自分の誕生日の2月に、なにかイベントをやろうかと思ったのがきっかけだった。
俗に「ニッパチ」なんぞといって、2月と8月は飲み屋のヒマな時期。
いまさら誕生日祝いでもあるまいってんで、じゃあ逆にお客さんに喜んでもらえるイベントをやろうってことになった。
そこでテーマを決めて、日本酒十二種類を飲みくらべすっぺ!ということにあいなった。
最初はたしか、しぼりたての新酒を飲み比べるってやつだった。
酒も火入れをする前の生酒だとまた風味が違うし、無濾過だったり、おりがらみや微発泡のものもあり、ふだん飲みなれた銘柄でも、まったく別の味わいがある。P1090446

今回は近畿地方二府四県「大阪府」「京都府」「奈良県」「和歌山県」「滋賀県」「兵庫県」からセレクトした。
大阪からは府民に人気の「呉春 本醸造」と「秋鹿 純米 能勢福」。
京都は人気銘柄「まつもと 純米 守破離」と「徳次郎 特別純米」。
奈良県は「梅の宿 純米吟醸 辛(しん)」と「みむろ杉 特別純米 露葉風(つゆはかぜ)」。
和歌山県は「雑賀 純米吟醸 しぼりたて生」と「紀土-KID- 純米」。
P1090451滋賀県は「喜楽長 純米吟醸 三方良し」と「波の音 純米吟醸 湖」。
兵庫県は「小鼓 純米吟醸」と「仙介 特別純米」というラインアップ。
肝心の酒の肴は、いつもどおり「板垣商店」さんと「清鮨」さんにお願いした。

一人でしんみり飲むのもいいかもしれないが、たまには大勢でわいわい言いながら飲むのも楽しいものだ。
和醸良酒(わじょうりょうしゅ)という言葉には二種類の意味がある。
ひとつは「和は良酒を醸す」いい酒を作るのにはたくさんの人の「和」が必要だということ。
もうひとつは「良酒は和を醸す」良い酒は人間関係をまるくし、和が生まれるという意味だ。
お客さんたちの飛び切りの笑顔を見ていたら、この言葉が浮かんできた。
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