yonehara_1「愛の法則」を読んで以来、米原万里の本を何冊も読んでいる。
さすが同時通訳をしていただけに、言葉の扱いがすばらしい。
この人の書いたものを読んでいると、ブログとはいえ文章を書くのが恥ずかしくなってくる。
ってんで、しばらくブログを書く気がしなかった。
もっとも言葉の達人と、自分なんぞを比べること自体が恐れ多いんだが・・・。
それにしてもじつに惜しい人を亡くしたもんだ。

この人の本を読んでいると、その知識の量はもちろんだが、物事の見方に驚かされる。
真実はひとつではなく、それぞれの立場や生まれ育った国、歴史や経験などでいくつもの見方があるとあらためて気付かされる。
というより、本当の真実なんてものはなく、仮にあったとしてもその「藪の中」はだれにもわからない。
tumblr500ボブ・ディランも「君の立場からは君が正しく、僕の立場からは僕が正しい」と「いつもの朝に」で歌っている。
米原さんが通訳の師匠と仰ぐ人が「マリ、世の中には絶対ということは絶対にないんだからね」と、禅問答のようなことをいっていたと著書に書いている。

自国の正義を声高に歌い、戦争を公共事業にしているアメリカ様なんぞは、腹の中はどうであれ、間違っても自分たちが謝るようなことはしない。
正義はひとつしかなく、常に自分たちが正しいとその正義を世界中に押し付けている国だ。
新聞では、ケリー国務長官がG7で来日し、広島の原爆資料館を訪れ「胸がえぐられるような」思いを味わったと書いてあったが、一言の謝罪もしなかったという。
9まさかちょいと謝ったからって、日本が中国や韓国のように金を寄越せなんて、アメリカ様に言うはずもない。
そんなことをすれば、イラクの時みたいに「大量殺伐兵器」を隠して持っているとか難癖付けられて、こっぴどい目に合わせられないとも限らない。

もっとも、世界で一番大量の殺伐兵器を持っているのは当のアメリカ様なんだけどね。
しかも大量に使用するし・・・。
わざわざ藪を突っついて蛇に噛まれるようなことはしない方がいい。
ってより、この蛇は突っつかなくても噛み付きにくるから始末が悪いんだけどね。

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