P4200063昨日4/16は、ディランとも馴染みの深い高田渡さんの11回目の命日だった。
ツアーの途中で倒れて、意識が戻らないまま釧路の病院で亡くなった。
老成した雰囲気を漂わせていたが、まだ56歳の若さだった。
4/3は何度かディランでもライブをやってもらったことのあるフォークシンガー西岡恭蔵の命日。
恭蔵さんは、フォークのスタンダード「プカプカ」の作者としても知られている。
まだ50歳だった。
4月になるとお客さんのいない時は、渡さんと恭蔵さんの曲を流して、二人を偲んでいる。

P1030333熊本の大地震関連の情報があふれるFBのニュースフィードに混じって、苫小牧の老舗ライブハウス「アミダさまのオーナー「ツルさん」の訃報が流れた。
数年前から体調を崩し、入院していると聞いてはいたが、それほど悪いとは思わなかった。
ディランより古いライブハウスで、ユニークなツルさんの人柄もあって、多くのミュージシャンに信頼されていた。

ディランでライブをやるようになった頃、どういうふうにやったらいいのか、行き当たりばったりの毎日だった。
こりゃあいっちょう老舗といわれるライブハウスに研修に行ってみようかと思いたち、苫小牧へ車を走らせた。
なにしろ噂では、RCサクセションARB、ストリート・スライダースなどのライブをやったこともあるという。
今とちがって携帯もナビもない時代だったので、かなり探したがなんとか見つけることができた。
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いまのディランの二倍近い広さの店内に、小さなカウンターがあり、その中にスキンヘッドのツルさんがいた。
ビールを注文すると、うしろにサーバーがあるから自分で注いでくださいという。
うしろを見ると、サーバーの横には大小様々なグラスが置いてある。
「同じ値段ですから、大きいので注いだほうが得ですよ」とボソッといわれた。

IMG_3113いろいろと話をするうち、芦別のディランだとわかると、「ああ・・このごろよく名前聞きますよ」といって、なじみの焼き鳥屋さん「私の青空」のママさん(ハーピスト)を呼んでくれ、遅くまでつきあってくれた。
適当にそこらで宿を見つけるつもりだというと、楽屋に泊まっていけといわれた。
ついでに明日、林家正雀の高座があるので、それも見ていけという。
そんなことで、それから付き合いをさせてもらっていた。

古いビルがたちの悪い地上げにかかって立ち退きにあい困っていると聞いたが、まちなかの方にいい物件を見つけて営業を再開できた。
新しく蘇った「アミダさま」だったが、ほんの数年しか営業することはかなわなかった。
いまごろ阿弥陀様に手を引かれて、西方浄土への道を歩いていることだろう。
さようなら、LOVEHOUSE アミダさま、さようならツルさん。
また4月に命日が増えてしまった・・・。
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