P1040317島巡りのほかにマダムの旅の楽しみのひとつに、早朝散歩がある。
かなり以前、朝になっても酔いつぶれている亭主を尻目に、早朝の浅草を散歩してから病みつきになったようだ。
昭和の香りの残る路地裏を散策し、地元の人達と朝の挨拶を交わす。
それからは風情のある町に泊まった時は、必ずといっていいほど朝の散歩にいそしんでいる。
まして風情のかたまりともいえるここ倉敷の町並みを見て、マダムの食指が動かないはずはない。
ってことは、旨い魚で地元の酒をたらふく飲みたいのはやまやまだが、翌朝の散歩に差し支えることがあっては、きついお叱りを受けることは必至である。

さてここ「いわ倉」はスースリングという特殊な鉄板で焼く焼き物がウリらしい。
んだば、そいつをいってみっぺってことで、「アサリのびっくり焼き」なるものと「かま焼き」を注文する。
P_20160515_193357ほかに珍しいものはないかとメニューを睨みつけてると、「ばくらい」を発見。
もちろんこれは「爆雷」のような危険なものではないが、ほやの形が爆雷に似ていることから、こういう名前になったとかで、まんざら関係がないわけでもない。
ホヤとこのわたで作る塩辛のことで、名前は聞いてはいたが、いままで食べたことはなかった。
ってんで、この「ばくらい」と「瀬戸内海鮮サラダ」「米なすのピザ風」を注文する。
もちろん名物「ままかりの酢漬け」も焼きと生の盛り合わせときている。

P_20160515_195318続々とテーブルに並べられる山海の珍味を口に運びながら、呑む地酒の旨いこと。
初めて口にする「ばくらい」は、酒飲みのために開発されたといってもいいぐらいの逸品だ。
で、ウリのスースリングとやらで焼かれたカマも、外側はカリッと、中身はジューシーに見事に焼きあがっている。
こうなると、明日の朝の散歩のことなど頭のなかから消し飛んでしまい、次々と杯を重ねていったのであった。

ふと気づくと、この旅日記、まだ一日目・・・・。
こんな調子で生きてるうちに書き終えるのか?
未完の遺作になったりして。

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