P_20171017_145125ウイスキー見学を終え、道の駅で土産物を買い込んで、三島へ戻る途中雨が上がって、少し日が差してきた。
スマホをいじっていたマダムが「あ!明日の予報が晴れに変わっている」という。
たしかに今までずっと傘マークだったのが、晴れ時々くもりに変わっている。
喜び勇んで、三島田町の駅前に車を停めて、食事できるところを探していたら、偶然三嶋大社の入口に出た。
こりゃあ明日の天気のお礼をしなきゃならんと、昨日とは反対側の入口から境内に進んだ。
ふと拝礼門の脇を見ると、なにかしめ縄を張った不思議な木がある。
近くに行ってみると、まるで小さな腕が2本生えているような姿で、お神酒などが供えられている。
あとで調べたところ、「三島七木」とやらの最後の生き残りのクスノキで、最近パワースポットとして注目を集めているという。
たしかになにやら荘厳な雰囲気を醸し出していた。

参拝の後かるく昼飯をすまし、土産物などを荷造りして宅配で送り、少し休憩をして今夜の酒場を探しに出た。
ここ三島もご多分にもれず、駅前は全国チェーンの居酒屋が軒を連ねている。
呑んべえにとってはなんとも味気ない風景が、日本全国あちらこちらで広がりつつある。
もちろんそういうところには見向きもしないで、いくつかある路地を散策。
cimg9579昭和の香りのする路地を歩いていたら、小さな店の中から大きな笑い声が聞こえてきた。
窓からちょいと覗くと、白髪頭の大将とお客さんが談笑している。
店名は「きふね」
カウンターの上には「開運」などの静岡の地酒も並んでいる。
で、笑い声に誘われて今夜の酒場はここに決定。

店内は狭くカウンターだけで、おやじさん一人で切り盛りしている。
カウンターには常連さん出張できたという若者が座っていた。
カウンターに並ぶ地酒を見ると、呑んだことのない銘柄がいくつかあったので、そのうちの一つを注文。
「身上起(しんしょうおこし)」という縁起の良い銘柄で、大将に言わせるとここらあたりにしか出回っていないという。
付きだしに出たいわしの酢漬けが美味しかったので、聞いてみると若いころ京都の料亭で修行していたという。
メニューもなにもないので、おまかせで焼き物を注文すると、甘鯛を焼いてくれた。
その塩加減も絶妙で、かなり期待が持てる。

P_20171017_204154P_20171017_213541常連さんと出張で来た兄ちゃんと、馬鹿話しながら飲んでいたが、その二人が帰るとまた飛び込みで出張の一見さんが入ってきた。
聞いてみると、結婚相談所の社長だという。
すっかり打ち解けて、起業するまでの苦労話やら、家庭のゴタゴタなどといろいろな話しで盛り上がった。
そのあいだマダムは、金目鯛の昆布締めやらなぜかイカ焼きやらを頼んで、ぐいぐいメーターを上げていた。
そのうち「大将のこれ!っていうのを出して!」なんて威勢のいいマダムのリクエストに答えて出てきたのが鮑のステーキ
次の日に「お会計、結構な値段だったね」なんて言ってるから「鮑のステーキなんぞ食べればあれでも安いほうだろ」というと、まったく食べた記憶がないという。お気の毒に・・・。
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大将が「明日は晴れるようだから、ぜひ白糸の滝に行ったらいいよ」という。
まるで予定には入ってなかったが、地元のご意見に従うことにした。
その後も仕込みから、びん詰、ラベル貼りまでみんなひとりでやっているという貴重な地酒「H morio」なんてのも呑みながら、結婚相談所の所長らと記念撮影して、三島の夜は更けていった。
マダムもへろへろになったことだし、今夜もここ「きふね」一軒でお開き!
いいお店だったわ。
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さあ明日こそは富士山とご対面だ!