P_20171018_074226「明日は晴れるよ」という「きふね」の大将の声に送られて、三島の夜を後にした。
静岡の地酒とは相性が良いのか、あれだけ呑んだのに、ほとんど二日酔いもなしに目が覚めた。
カーテンの隙間から覗くと、予報通りしっかり晴れている
でかした気象庁!・・・って別に気象庁が晴れさせてくれたわけではないが・・。
が、この部屋の窓からは、富士山らしきものは見当たらない。
で、朝飯を食おうと廊下に出て、反対側の窓を見たら、そこには雪こそないものの夢にまで見た富士山のお姿。
やっとのご対面!
それにしても想像を超えるデカさ。
手前の山と見比べてると、どうにもスケール感が狂ってくる。
いわゆるケタが違うって感じだ。

そのうちマダムも廊下に出てきたので、「ほら、窓から見えるぞ」というと、「えーーっ」と覗いてひとこと「なんで雪ないの?」。
「富士の万年雪」というので、いつでも雪を頂いたあのお姿だと思っていたらしい。
とにかく早いところ飯を食って、富士山に向かってGO!
ってことで、チェックアウトをすませて、白糸の滝のある富士宮へ向かう。
途中「裾野市」「富士市」と近づくたび、目の前の富士山がどんどん大きくなっていく。
近づくほどその巨大さに驚かされる。
このどでかい山が、つい三百年ほど前噴火したってんだから、さぞ恐ろしかったことだろう。
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IMG_1322と富士山に見とれていたら、どんどんと雲が湧いてきて、富士宮に着いた頃はすっかり姿を隠してしまった。
3日間待ち続けて、ご対面はほんの二時間弱
まさに幻の霊峰だ。
しかも運転していたおかげで写真を一枚も取ることができなかった
あるのはホテルの窓から撮った一枚だけ。
で、「白糸自然公園」なるところに車を停め、案内板に従って滝の方へ向かった。
・・が、公園内には滝はなく、およそ二キロほど離れている。

最初は「晴れているから、それぐらいかえって気持ちが良いんじゃないの?」というマダムのお言葉で歩き始めたが、その遠いこと遠いこと
滝の音が聞こえる頃には2人ともへとへとになってしまった。
ところが橋の手前を下って、滝を見たとたんいっぺんに疲れも吹っ飛んだ。P_20171018_110039
「白糸の滝」ってぐらいだから、ほそぼそとした年寄りの小便のようなのが、何本か流れてるんだべ・・ぐらいに高をくくっていたが、目の前のそれの荘厳なこと。
しかも水しぶきが太陽の光で虹色に輝いている。
薦めてくれた「きふね」の大将に感謝!

川の縁まで降りて、水をすくって飲んでみたが、その透き通った味はまさに甘露。
展望台に上がって写真を撮ったりしたが、本来ならこの滝の向こうに富士山が鎮座ましましているはず。
なんとも悔しいが、晴れていれば、忍野八海や富士五湖、三保の松原など行きたいところはたくさんあったので、いずれ近いうちにリベンジすると固く誓った。

さて今日中に浜松まで戻らなければいけないので、後ろ髪を引かれながら白糸の滝をあとにした。
またもや時空の狂った国道1号線を走らなければいけない。
今度は何時間かかるものやら・・・。
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