酒飲みにとってのバロメーターともいえるγ.GTP
若い頃からのたゆまぬ積み重ねにより、順調に右肩上がりの成長を続けてきた。
それでも二十代の頃は、いくら飲んでも異常値にならず、「俺の肝臓もたいしたもんだ」と調子に乗っていたが、三十代頃から100の壁を突破して数値はつねに三桁をキープするようになった。
で、そのうち百いくつだったのが、二百の壁を飛び越えてここ数年は三百を超えるようになっていた。
ganmagtphyou

γ-GTPちなみにこのγ.GTPというのはなにかというと、肝臓がアルコールなどを分解するするときに作用する酵素のことで、GTPとは「グルタミル トランス ペプチターゼ」の略
肝臓はなにもアルコールの分解だけが仕事ではなく、食べ物の消化を助ける胆汁酸を作ったり、元気のもとであるグリコーゲンを作ったり、アンモニアを尿素に変換したりとじつに多方面の活躍をしている。
しかも別名「沈黙の臓器」といわれるように、めったなことではグチもいわなきゃふてくされもしない。
労働者の鏡のような存在だ。

supportで、このγ.GTPはそのがまん強い肝臓の声なき声が、血液の中から聞こえてくるメッセージってわけだ。
アルコール分解や薬剤など、原因は様々らしいが、この酵素が異常に分泌されて血液中に漏れだすのがγ.GTPの数値になる。
ちなみに女性と男性は正常値が違っていて、女性は30以下、男性は80以下となっている。
なもんで、三桁を超えるってのはまちがいなく異常であり、それが三百を超えるなんてのは、言語道断!!
ウコンをのんだり、ヘパリーゼでしのいだりできる範囲を超えている。

ちょいと控えめにしてみるかってんで、心持ち晩酌を少なめにしたせいか、昨年の健康診断では396だった数値がなんと!!146に下がっていた
ついに肝臓バブル崩壊か?と、マダムの受診のついでに血液を採ってもらったら、243・・・・
なんとも微妙な数字だった。
これからまた上がり始めるのか、それとも下がっていくのか?と、ひとまず様子を見てこのあいだ二月の採血の結果を聞きにいった。

797ae187d52724ab2073fe7512b85aa7-246x200で、結果はというと初の四百代突破!!
見事なV字回復・・・。
おまけにだいたいセットで上昇する尿酸値も8.4
こいつも7を超えると異常値で、その先には地獄の痛みを伴う通風発作や透析などが待ち構えている。
ふだんは温厚な先生もさすがに、「尿酸値の薬を出します!! お酒は控えてくださいね!!」と、強めに注意された。
赤の他人の健康をここまで心配してくれて、仕事とはいえなんともありがたいことだ。
この気持ちを踏みにじっちゃ男がすたるってんで、本日から生まれ変わった気持ちで節酒に励みます!!

でもなぜ・・断酒といえなかなぁ・・・。
20160625161635