IMG_1430朝日御遥拝の儀とその後の長時間の無意味な徘徊によって、朝からすっかり疲労困憊だったが、この先はレンタカーでの島内巡りと思うと少し気が楽だ。
空港の隣にあるバジェットレンタカーは、ネットからの予約で一泊二日¥10.718
しかも帰りのフェリー乗り場で乗り捨てだ。
便利な世の中になったもんだ。

手続きを済ませて最初に向かったのは、日本のモンサン・ミッシェルといわれる小島神社。
その途中、なにやら藁葺きの屋根のようなものがいくつも見えてきた。
近寄ってみるとかなり大きな遺跡で、ネットで検索してみると「原の辻遺跡」という魏志倭人伝に記された「一支国」の王都の跡らしい。
出入りは自由そうなので、ちょっと寄ってみることにした。
いろいろ見て回るとなんだか弥生時代の人たちの息吹が聞こえてくるような気がした。
に追われたり、に遭遇したりと、にぎやかに見て回ったあと、目的の小島神社へ向かった。
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IMG_1434干潮時になると参道があらわれるというので、よく見方のわからない干満図を見たところ、今日の干潮時は午後二時頃らしい。
今はまだ午前十時頃だが、海の中にある姿も見てみようと小島神社へ向かった。
鳥居と島が見えてきたので堤防まで近寄ってみたが、かなり深そうでこれがあと数時間で島まで潮が引くとは信じられない。
ま、ひとまず堤防のこちら側からお参りさせていただいた。

お次は「月マニア」のマダムのリクエストで、「月読神社」を目指した。
天照大神、須佐之男命と並んで三貴神の一柱である月読命は、記紀にもほとんど登場しない謎の多い神だ。
以前伊勢にある月読神社にも行ったが、ここ壱岐の月読神社が本家で、いつから祀られているのか記録にないほど古い神社ということだ。

IMG_1442で、あやふやなナビをたよりにぐるぐる回ってみたが、どうにも見つからない。
なにしろこの島には千を越す神社がある
たしかにふと森の方を見ると、人ひとりが通れるような小さな道があちこちにある。
その先にはおそらく小さな神社があるのだろう。
で、いよいよ見つからないので誰かに尋ねようかと思っていたら、マダムが林のむこうにちらっと鳥居が見えたという。
そこに違いないと細い道を車でいけるところまで行ってみると、薄暗い森の中に古い鳥居があった。
そこをくぐり階段を上り、参拝をすませて扁額を見たが、字がかすんでなんと書いてあるか読み取れない。
IMG_1446車に乗ってから「月読神社」の写真を見なおしたが、なんだかぜんぜん違うたたずまいだ。
と、しばらく走っていたら「月読神社」という石碑がとつぜんあらわれた。
たしかにパンフレットに載っている写真と同じだ。
ってことは、さっきの神社はいったいなんの神社だったんだべか?
きっと朝の猿田彦神社と同じで、なんかの縁があったんだべね。

で、やっとのことで月読神社にご参拝終了。
お次はなんか美味いもんでも探すとするか。

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