P_20180515_192004旅館でちょいと体を休めて、いそいそと夜の町へ繰り出した。
こういう小さい町では、ネットによる情報もそれほど多くない。
ああでもないこうでもないと、それほど広くもない町をうろついたが、ここはいつもの通り「食の狩人」マダムのインスピレーションにまかせることにした。
繁華街らしきあたりを歩いていると、マダムが路地の方にぽつんと灯っている提灯を見て「あそこがいいんでない?」と言って歩き出した。
なるほどたしかになかなか風情のあるたたずまいだ。
さすが空腹時のマダムの勘は冴え渡っている。

ってことで、そこ「角丸(かどまる)」ののれんをくぐり、小上がりへ腰を下ろした。
まずは地元の麦焼酎「円円(まろまろ)」で乾杯。
この焼酎は熟成するときに超音波を使用して、アルコールの分子を小さくしているので、二日酔いしづらいらしい。
なもんで、ディランでも取り寄せて店に置くことにした。
お通しの白身魚の揚げびたしもさっぱりしたいい味付けで、かなり期待が高まる。
お刺身やら島豆腐のやっこ、山芋のふわふわ焼きなどを注文したあとに、マダムが頼んだのはなぜか「トマトスライス」・・・。
なんでまた漁師町でトマト・・・と思ったが、「さっぱりしたものが食べたい」らしい。
そして運ばれてきたトマトスライスには、マスターも一緒に付いてきた。
手に持っているのはレンガのようなチーズとおろし金
なんでもキロ単位でイタリアから取り寄せているという珍しいチーズを、トマトの上に惜しげもなくすりおろしていく。
その時のマダムの得意そうな顔・・・知らなかったくせに。
すべての料理に様々な工夫がされていて、たいへん勉強になりました。
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おいしい料理とマスターのうんちくを肴に、ほどよく飲んだところで、深酒をせずにおとなしく帰ることにした。
明日はお土産探しに島をひとまわりする予定だ。
なにか珍しいものがあるといいけど。
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