IMG_20190513_211410池田町のかずら橋をあとにして、敦賀市内に入った頃には、かなり陽も傾いていた。
ホテルに戻ってから出直すのもめんどうなので、繁華街に車を停めて代行で帰ることにした。
・・が、なかなか駐車できるところが見つからない。
そうこうしているうちに陽もすっかり落ち、空の上ではしきりに雷が光り、今にもひと雨来そうな雲行きだ。
雷鳴の轟く中あっちでもないこっちでもないとうろうろしていたが、先に呑む場所を決めて、店の人に停める場所を聞いた方が早いと気がついた。
でもって、いろいろ物色した結果「哲ちゃん」という店に決定。

IMG_20190514_085445気の良さそうなおかみさんに駐車場を訊ねたところ、やはりこのあたりは警察のうるさいところだったらしい。
店のすぐ近くのメインストリートがやたら広くて、そこに多くの車が駐車している。
なんでも明日の朝まで移動すれば、空いているところに自由に駐車してもいいという。
いろいろなところに行ったけど、こういうシステムは初めてだ。
いくら調子が良くても明日の朝まで呑むってことはあるまい。

「哲ちゃん」は「酒家」と書いて「きすや」と読む。
酒の隠語である「きす」を店名に使うとは、なにやらこだわりのありそうな店で期待が持てる。
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IMG_20190513_200601店内は10人ぐらい座れるカウンターと、小上がりがふたつあり仕切りがほとんどないオープンな造りになっている。
日本酒の方も「黒龍」「一本義」をはじめとして、地酒が充実している。
で、呑んだことのない「木の芽峠茶屋」や「米しずく」を注文。
肴も「ツブ刺し」「あさりの酒蒸し」「アジのたたき」なんかお願いしてめでたく乾杯。
体の方もよほど待ちかねていたらしく、砂地に水がしみ込むように酒が吸い込まれていく。

酒も肴も申し分ないいいお店なのだが、どうも日が悪かったらしい。
若い団体が小上がりに十人ほどいて、それがうるさいのなんの・・・。
IMG_20190513_195840昨日の気比の松原でどんちゃん騒ぎしていた若者たちもうるさかったが、閉鎖された空間だけにこっちの方がたまらない。
駐車場も教えてもらったので、ゆっくり呑もうと思っていたが、注文したものを平らげると早々に退散することにした。

敦賀の若い衆!! 元気がいいのはけっこうだが、すこしまわりの迷惑ってもんを考えた方がいいぞ。
って、自分たちの若い頃も負けず劣らずうるさかったんだべなぁ・・・。
一軒だけ呑んで帰ろうと思っていたが、そんなことでもう一軒呑み直そうということになった。
これがあやまちの始まりとも知らず、敦賀の町を歩き回った。

空ではあいかわらず雷鳴が轟き、稲光が走っている。
雨が降る様子はないが、生あたたかい風の吹く不気味な夜だった。
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