DSC00770醒井駅に隣接している「水の宿駅」なる施設に車を停めてさっそくあたりを散策する。
いかにも中山道の宿場町といった風情の建物が軒を連ねている。
少し歩くとお目当ての堀があり、中を清流が流れている。
天気もいいので、水面がキラキラして美しいことこの上ない。
水の流れを眺めながら、しばらく歩くと波の中に梅花藻らしきものが見えてきた。
5月中旬から、というから時期的には少し早いようだが、たしかにきれいなものだ。
さらに歩くと、「腰掛岩」という看板が出ている。
なんでもヤマトタケルノミコトが、伊吹山の神に氷雨を吐かれ人事不省におちいり、やっとの思いでたどり着いてここの水を飲んで回復したときに腰を掛けた岩だそうだ。
それでこの水を「居醒(いさめ)の清水」と呼んだという。
小さな鳥居の上には、右手を高く差し上げたヤマトタケルノミコトの像が立っている。
「元気になったぞぉ」っていうポーズだべか・・。

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敦賀に向かう電車から眺めた伊吹山だが、たいがいは白い猪が伊吹山の主となっている。
しかしここ醒井の看板では大蛇ということなっているのが不思議だ。
ま、それはさておき、せっかくなので「賀茂神社」にも参拝させていただく。
長い石段を登るとL字型に曲がり、そこからもまたさらに長い階段がある。
が、以前倉敷で登った阿智神社の182段の階段に比べれば子供だましのようなものだ。
御祭神は別雷神命(わけいかづちのみこと)、雨・治水の神、農業の神として信仰されているという。
参拝をすませ、来た道を戻りながら、宿場町の風情を堪能する。
北海道にはもちろん宿場町もなく、お堀もないので、こういう歴史ある町並みを見ていると少しうらやましくもなる。

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ってなことで、梅花藻に別れを告げて、来た道を彦根に向けて戻ることにした。
途中立て看板が目に止まったが、そこには「番場宿」と書いてある。
長谷川伸でおなじみの番場の忠太郎の生まれ在所か・・と、マダムに聞いたらまったく知らないという。
日本人に生まれながら長谷川伸を知らんとは・・・。
昭和は遠くなりにけり、とか言ってるうちに、無事彦根にご到着。
宿にも風呂はあるというが、近くに昭和銭湯を見つけてあるので、そこで旅の垢でも落とすとするか。
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