17879620いったん宿に戻り、宿の近くを散策する。
もう今日は車に乗ることはないので、陽のあるうちから一杯やることもできる。
ってんで、小腹も減っていたことだし「グリル フレーバー」にご入店。
店の前の商品サンプルに惹かれて入ったが、店内もなかなかの昭和テイスト。
しかもメニューには本格的な洋食が並んでいる。
とりあえずビールを頼み、「エビグラタン」「特製カレー」「海老のグリル」を注文。
本格的な洋食店とかいいながら、オーダーするのはほとんど食堂メニュー・・・。
なんとも小市民な夫婦ですこと。
でもどの料理も歴史を感じさせる深い味わいでございました。
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IMG_20190515_170717無事アルコール摂取の儀も終えたので、疲れたというマダムを宿に残して、歩いて三分ほどの銭湯へ向かった。
行く前に少しこの「山の湯」の下調べをすると、創業は明治十二年
失業者に職を与えるために建てられたらしい。
現在ここを守っているのは、四代目故奥田庄喜さんの妻、良さん(82)
ここの売り物である薬湯は、彦根城の元御典医から教えられたという秘伝の配合だという。
五代目古今亭志ん生がひいきにしていたという谷中の「世界湯」も、われわれが入ったあと長い歴史を閉じてしまった。
こういう歴史ある銭湯は見つけたならば必ず入るべし!
と、言ってる間にいまネットで検索したら、「山の湯」は八月末に廃業していた。
オーマイガッ! 入っておいてよかった・・・。
ふと2016年に入った倉敷の「えびす湯」も気になって検索してみたら、こちらの方は現在も営業しているようで安心した。

IMG_20190515_175305この時点では、三ヶ月後に廃業するなんてことは夢にも思わず、「山の湯」の歴史ある佇まいに見とれていた。
のれんをくぐると、そこは昭和の銭湯そのもの。
まるでアンティーク家具のような番台、十円あんま機、竹の脱衣かご、レトロ体重計、牛乳ケース・・・
ドラマのセットなどでは決して作ることのできないリアルな昭和のオンパレード。
ご幼少の頃を思い出すわ。
ってことで、件の薬湯も十分に堪能させていただきました。

タオルを肩にかけ、風呂上がりのほてった体を五月の心地よい風で冷ましながら、宿へ帰った。
ありがとう山の湯。
立川談志いわく「銭湯は裏切らない」。
へい、ごもっとも!

さて晩飯までひと眠り。

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