泥酔亭の成り行き日記

カテゴリ: 旅行

original駅の近くでも安いホテルは、だいたい裏口?の方にある。
だもんで、飲み屋のかたまっている方へ行くのには、高架下をくぐって反対口に向かわなければならない。
初めての浜松市は予想していたよりも大きな町で、ミニ札幌といった感じだ。
日曜日なので休みの店も多く、あちらこちら歩きまわって、階段下の看板にちょいと惹かれるものを感じた店に入った。
階段をあがると、入り口はなにやら高級クラブのような佇まい。
看板に書いてあった料金は、しごく常識的な値段だったので、えいやっとドアを開けた。
・・するとそこは入り口以上におしゃれな雰囲気。
居酒屋というよりは、高級バーか洋風割烹のようだ。

教育の行き届いた従業員に促されて、カウンター席に座り、まずはビールで乾杯。
それにしても、ここ数年は単純に「居酒屋」とか「酒房」なんて書いてある店が少なくなってきている。
ここも「色彩和房」なんて肩書が付いている。
ほかにも「酒肴遊善」だの「楽食楽飲」「酒心食遊」「座ダイニング」だの色々工夫をこらしている店名を見かける。
だんだんわれわれのようなもんの居場所がなくなっていくような気がするね。
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P_20171015_200245で、マダムのお目当ての「キンメダイのお造り」「ねぎま串」などを注文して、静岡の地酒「白隠正宗」に移る。
しゃれた店だったけど、いったん飲み始めたら、不思議と落ち着く。
初日でもあることだし、そろそろおいとましようかと思ったところ、頼んでいた「メゴチの唐揚げ」が出ていないことに気がついた。
忘れてるならそれでもいいかと思って、席を立とうとしたら「お待たせいたしました」と運ばれてきた。
時間をかけてじっくりと揚げられたメゴチは、頭から尻尾までサクサクと食べられる。
忘れていたわけではなく、きちんとした仕事をしていてくれたようだ。

熱田の「舟寿司」といい、ここ「色彩和房WASABI」といい、今日はなかなかにあたりが良い。
で、このまますめば浜松の夜もいい思い出ばかりだったはずなんだが・・・。
世の中、そういいことばかり続くものではない。
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P_20171015_120621熱田神宮の境内には、「宮きしめん」という有名どころもあるが、ちらっと見たら満員御礼プラス行列という大繁盛。
行列してまで食べる気はさらさらないのでパス。
だいたい今までどこに行っても、行列の末に食べて美味かった試しがない。
態度は横柄、値段は高い、味は並以下・・・それからというもの、どれだけ評判が良くても行列はしないことに決めている。
ってなことで、ひつまぶしでも有名だという「蓬莱」もパス。
ふと目に止まったここ「舟鮨」にお邪魔することにした。

P_20171015_120433駅のすぐとなりで、熱田神宮のそばにあり、日曜日の昼時なので、座れないかと覚悟して入ったらカウンターが空いていた。
まずはビールを頼み、ひつまぶしとマダムは刺身定食を注文。
すぐにカウンター席も埋まり、あとから来たお客さんはみんな断られていた。
こんなに繁盛していて、立地もいいというのに、店の人はみな愛想がよく、料理も美味しい。
関東とちがって、蒸しをかけないうなぎは皮がパリっとして、香ばしい。
酒の肴に最適である。
P_20171015_194302やっぱり並ばなくて正解だったと、熱燗を追加注文。
ゆったりと酒を飲んでいるわれわれを見ても嫌な顔ひとつせず、てきぱきと仕事をこなしている。
しょっぱなからいい店にあたったもんだ。
こいつぁ幸先いいわ。

で、ほろ酔い気分で、名鉄、JR東海を乗りついで約一時間半、一日目の宿泊地浜松に到着。
初めて来たが、予想以上に大きく都会的な町なので少し驚いた。
やっぱり、焼津あたりにすればよかったべか。
ま、なにはともあれホテルにチェックインして、ひとっ風呂したあと、浜松散策といってみっか。

おもては相変わらずシトシトと雨が降り続いている。
だけど、これもまた一興。
ナイト・アンド・デイ・ドリーム・ビリーヴァー「どんと」の名曲「カーニバル」じゃないけど、♪なんにも変わったことなどないとしたっていい。今日はカーニバル ♬。
ライフ・イズ・ア・カーニバル!
ハレの日々に乾杯。



img_0秋雨前線で滞在中ずっと雨の予報の出ている静岡へ向かって、朝の四時半に家を出た。
この時期の四時半といえば、まだ真っ暗闇
少し迷ったが、いつもどおり国道452号線で、三笠を通って千歳まで行くことにした。
この時間だと道路はほぼ貸切状態
心配なのは、動物の飛び出しぐらいなものだ。
・・なんて考えているそばから、西芦を超えたとたん、いきなり鹿が飛び出してきた
あわてて急ブレーキを踏んで、間一髪追突は免れた。
山ん中ならともかく、こんな人の住む近くに鹿が飛び出してくるとは・・・。
狐や狸とちがって、あんなどでかいものにぶつかっちゃ、旅行もへったくれもあったものじゃない。
いっぺんに目が覚めたわ。
(注 写真はこの時のものではありません)
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ってなことで、その後はなにごともなく、無事千歳に到着。
パーキングに車を預けて、機上の人となる。
セントレアは、2005年伊勢神宮に行ったとき以来、2度目になる。
国際空港ってだけあって、たいそう立派なもんだ。
今回の予定としては、浜松で一泊して翌日レンタカーを借り、三島で二泊してまた戻って浜松に一泊という行程だ。
最初は熱田でレンタカーを借りようとも思ったが、ずっと運転だと昼酒が飲めない。
三島に向かうには、一度熱田まで行かなきゃならないし、熱田から焼津まで行ってそこで一泊しようとも思ったが、帰りの飛行機の時間を考えると浜松あたりが妥当ということになった。
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で、名鉄特急に乗り熱田神宮前駅に到着。
晴れた日なら窓の外を眺めるのも楽しいが、いかんせん窓の外は雨に煙る工業地帯。
風情もなにもあったもんじゃない。
そぼ降る雨の中、草薙の剣が納められているという熱田神宮を参拝
「この雨だし空いてるんじゃない?」というマダムの予想は見事に外れて、日曜日の熱田神宮は大勢の参拝客で溢れかえっていた。
意外だったのは、これだけ有名な神社だってのに、尾張の一の宮ではない
それどころか、三の宮という扱いだ。
今度ゆっくりと調べてみよう。

旅の無事も祈り、さっさと浜松に行って酒でも飲んでやるかと駅に向かったら、「ひつまぶし」の旗が目に入った。
なるほど、浜松もうなぎの本場だが、ここ名古屋にもひつまぶしっていう、どえりゃあうみゃあもんがあるでにゃあか!
しかも酒の肴にもええし、腹もふくれるでよ。
考ぎゃあたら朝からなにも腹に入れとらんでね、ここで昼飯いうことにしよまい。
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お盆が近くなったと思ったら、いきなり寒くなったのでびっくり!
噂によると、暖房をいれた家もあったとかなかったとか・・・。
これで北海道の夏もすっかり終わりかと思ったら、今日からまた暑さがよみがえってきた。
この寒暖差が北海道の夏の特徴だべかね。

でまぁ、長々と書き連ねてきたこの旅行記も、ここいらでおしまい。
幕別に入ったわれわれは、町のスーパーでお気に入りの酒を仕入れて、ふと小高い山の上を見た。
するとそのてっぺんには、なにやらどでかい建物がそびえている。
なんかの宗教施設だべか?と、ナビの言う通りに山道を登って行くと、その建物にどんどん近づいていく。
たどり着いてみると、そのどでかい建物が今夜のお宿「幕別グランヴィリオホテル」であった。
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フロントでキーを受け取り、7階の部屋にはいると、昨夜に続いてここもベランダからの絶景が広がっている。
P_20170710_160136_HDR今回の旅は、絶景に恵まれている。
黙っていても小高い丘の上にあるってのに、さらにまた7階も上がれば、そりゃあ見晴らしがいいに決まってるってもんだ。
温泉ももちろんモール温泉で、10種類以上の湯船も備えているバブル時代の残り香あふれる湯宿だ。
ひとっ風呂浴びて、ベランダからだだっ広い十勝平野を眺めながら、ビールを飲んでいるとバカでかい観光バスが何台も駐車場に入ってくる。
で、そこから降りてくる団体さんは、爆買いでその名を轟かせている中華の方々
今夜のヴァイキング会場を想像すると、寒気がしたが、さすがそこらへんは抜かりがなく、中華系の方々の夕食会場は、われわれとは別の場所に設定されていた。

P_20170711_032700_NT大きいことはいいことだ精神の拡大主義の方々と、ヴァイキングの会場を共にするなんぞ、考えただけでも恐ろしいわ。
日本酒利酒付きのコースを味わい、遠くに大音量の中国語を聞きながら、その日の夕食はおごそかに終了。
夜明け頃目がさめてベランダに出ると、広大な十勝平野を大きな満月が照らしていた。
マダムの「うなぎで一杯やりたい」から始まった、二泊三日の十勝の旅はこんな感じで終わっていった。
降る降るといっていた雨はひと粒も降らず、芦別に入る少し手前になってから、ようやく思い出したように土砂降りになった。
これもマダムの日頃の行いの良さのおかげか。

ってなことで、マダムご生誕◯◯周年記念旅行記、第一巻の終わりとするところであります!
さらば十勝よ、また来る日まで・・・。

FullSizeRender-113蕎麦、うなぎフルコース、お夜食のうどんを堪能し、ぐっすり眠った翌日、「ぱんちょうの豚丼」と並ぶ帯広のソウルフード「インデアンカレー」を昼食に決め、ホテルを後にした。
調べたところによると、駅裏の「長崎屋」にも支店があるという。
いまどきのショッピングセンターは、9時オープンが当たり前なので早めに行ってみると、さすが老舗の長崎屋、10時にならなければ開店しないようだ。
そういえば、むかしラジオのCMで「10時をお知らせします。長崎屋の開店の時間です」ってのがあったっけ。
いまも伝統は守られてるってわけね。

駅のショッピング・モールは開店していたので、ちょこちょことお買い物なんぞをして時間を潰して、いざインデアンへ。
P_20170710_113146久々に食べるインデアンカレーは、以前とまったく変わらないオーソドックスな味と見かけ、そしてお手頃な料金設定
このシンプルさが、長きにわたって帯広市民の舌を満足させてきたってわけだ。
このインデアンカレー、そこいらの繁盛店とちがって、ちょっと売れたからって全国展開なんてことはせずに、ひたすら十勝にとどまっている
しかもレトルトを販売したり、コンビニとコラボしたりなんてこともない。
だからこそ、十勝の人間にこれだけ長く愛されているってわけだ。
知り合いの言うには、バーモント・カレーがベースだという話もあるらしい。
働いていた人にも聞いたが、90%はわかったが、最後の10%は一部の人間の秘伝だとのこと。
このあたり前の味だから、飽きられずに、今も残ってるんだなぁ。
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P_20170710_125442で、名物も食ったし、しばし自然に親しも
うってことで、市内で一番広い緑ヶ丘公園へ行く。
ここにゃなんでも日本一長いベンチがあって、そこにあのオノ・ヨーコさんも来たとか来ないとか。
それにしても、予報では雨だったはずが、昼を過ぎてますます気温がうなぎのぼりに上がっている。
空のどこを見ても、雨なんざ降ってきそうにないピーカンの青空だ。
炎天の中、ベンチを見つけて記念撮影をして、フェイスブックにアップしたところ、さっそく「日本一はどこかに抜かれたはずです」との無情のコメント。
くやしいので調べてみたら、2011年8月28日に全長653mのベンチ(帯広は400m)が富山県南砺市に完成して、現在はそこが日本一とのこと。
完成の6年後に石川県冨来町にも抜かれているので、現在日本で3番目に長いベンチということだ。

いくら空を眺めても、雨のひと粒も降ってこなさそうなので、早めに今夜の宿のある幕別に移動して、温泉に入ってビールでも飲むことにした。
それにしても、昨日より暑いかも・・・。
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