泥酔亭の成り行き日記

カテゴリ: 旅行

IMG_1340たとえ二時間弱とはいえ念願だった富士のお山も見ることができ、荘厳なる白糸の滝も拝むことができた。
あとは浜松に戻るだけだが、その前にもう1ヶ所寄らなければいけない大事な場所があった。
それは駿河国一の宮「富士山本宮浅間大社」
御祭神は浅間大神、木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)
富士宮に来て、というより静岡に来てここを参拝しない訳にはいかない。
ってんで、ナビに導かれて浅間大社に到着。

富士山は雲に隠れてしまったままだが、天気は上々。
本殿でお参りをすまし、湧玉の池を散策。
本来ならばここからも富士のお姿が拝めるらしい。
脇にある水汲み場で、ペットボトルに御神水を入れて、ついでなので湧玉の池の水も飲んでみる。
マダムは「大丈夫?」なんて心配していたが、なに天下の霊峰富士山の伏流水、腹なんぞこわすはずがない。
IMG_1344

1508314459330-3fe2fe516df0aeb2-3fc45bee9097d768P_20171018_170209すっきりしたところで、一路浜松へ向けて国道1号線をひた走る。
焼津を越えるあたりから曇り出し、大井川を渡る頃には、雨がポツポツと降り始めた。
とくに何時まで行かなければいけないということはないので、浜松の手前の磐田市にある「しおさいの湯」という温泉に寄ることにした。
海辺にあるので、波の音を聞きながら露天に浸れるというのがウリだ。
・・・が、あいにくの雨でとても露天には入ることができなかった。
温泉で疲れを取り、富士山サイダーを飲んで浜松のホテルへ向かった。

ところが時間帯が悪かったのか、国道1号線に出る道は大渋滞
ふだん芦別に住んでいると、絶対に渋滞なんぞに遭うことはないから貴重な体験ともいえるがすぐ目の前にみえている国道1号線になかなか合流できない。
脇道から回り込もうとしたが、結局同じことだった。
しかたなく流れに任せていたけど、あれはどうにかした方がいいんでないの?静岡県!

で、やっとのことでホテルに到着。
さて静岡最後の夜、どんな店がわれわれを待ち受けているのか。
IMG_1351

P_20171018_074226「明日は晴れるよ」という「きふね」の大将の声に送られて、三島の夜を後にした。
静岡の地酒とは相性が良いのか、あれだけ呑んだのに、ほとんど二日酔いもなしに目が覚めた。
カーテンの隙間から覗くと、予報通りしっかり晴れている
でかした気象庁!・・・って別に気象庁が晴れさせてくれたわけではないが・・。
が、この部屋の窓からは、富士山らしきものは見当たらない。
で、朝飯を食おうと廊下に出て、反対側の窓を見たら、そこには雪こそないものの夢にまで見た富士山のお姿。
やっとのご対面!
それにしても想像を超えるデカさ。
手前の山と見比べてると、どうにもスケール感が狂ってくる。
いわゆるケタが違うって感じだ。

そのうちマダムも廊下に出てきたので、「ほら、窓から見えるぞ」というと、「えーーっ」と覗いてひとこと「なんで雪ないの?」。
「富士の万年雪」というので、いつでも雪を頂いたあのお姿だと思っていたらしい。
とにかく早いところ飯を食って、富士山に向かってGO!
ってことで、チェックアウトをすませて、白糸の滝のある富士宮へ向かう。
途中「裾野市」「富士市」と近づくたび、目の前の富士山がどんどん大きくなっていく。
近づくほどその巨大さに驚かされる。
このどでかい山が、つい三百年ほど前噴火したってんだから、さぞ恐ろしかったことだろう。
shizufan001_R3

IMG_1322と富士山に見とれていたら、どんどんと雲が湧いてきて、富士宮に着いた頃はすっかり姿を隠してしまった。
3日間待ち続けて、ご対面はほんの二時間弱
まさに幻の霊峰だ。
しかも運転していたおかげで写真を一枚も取ることができなかった
あるのはホテルの窓から撮った一枚だけ。
で、「白糸自然公園」なるところに車を停め、案内板に従って滝の方へ向かった。
・・が、公園内には滝はなく、およそ二キロほど離れている。

最初は「晴れているから、それぐらいかえって気持ちが良いんじゃないの?」というマダムのお言葉で歩き始めたが、その遠いこと遠いこと
滝の音が聞こえる頃には2人ともへとへとになってしまった。
ところが橋の手前を下って、滝を見たとたんいっぺんに疲れも吹っ飛んだ。P_20171018_110039
「白糸の滝」ってぐらいだから、ほそぼそとした年寄りの小便のようなのが、何本か流れてるんだべ・・ぐらいに高をくくっていたが、目の前のそれの荘厳なこと。
しかも水しぶきが太陽の光で虹色に輝いている。
薦めてくれた「きふね」の大将に感謝!

川の縁まで降りて、水をすくって飲んでみたが、その透き通った味はまさに甘露。
展望台に上がって写真を撮ったりしたが、本来ならこの滝の向こうに富士山が鎮座ましましているはず。
なんとも悔しいが、晴れていれば、忍野八海や富士五湖、三保の松原など行きたいところはたくさんあったので、いずれ近いうちにリベンジすると固く誓った。

さて今日中に浜松まで戻らなければいけないので、後ろ髪を引かれながら白糸の滝をあとにした。
またもや時空の狂った国道1号線を走らなければいけない。
今度は何時間かかるものやら・・・。
IMG_1330

P_20171017_145125ウイスキー見学を終え、道の駅で土産物を買い込んで、三島へ戻る途中雨が上がって、少し日が差してきた。
スマホをいじっていたマダムが「あ!明日の予報が晴れに変わっている」という。
たしかに今までずっと傘マークだったのが、晴れ時々くもりに変わっている。
喜び勇んで、三島田町の駅前に車を停めて、食事できるところを探していたら、偶然三嶋大社の入口に出た。
こりゃあ明日の天気のお礼をしなきゃならんと、昨日とは反対側の入口から境内に進んだ。
ふと拝礼門の脇を見ると、なにかしめ縄を張った不思議な木がある。
近くに行ってみると、まるで小さな腕が2本生えているような姿で、お神酒などが供えられている。
あとで調べたところ、「三島七木」とやらの最後の生き残りのクスノキで、最近パワースポットとして注目を集めているという。
たしかになにやら荘厳な雰囲気を醸し出していた。

参拝の後かるく昼飯をすまし、土産物などを荷造りして宅配で送り、少し休憩をして今夜の酒場を探しに出た。
ここ三島もご多分にもれず、駅前は全国チェーンの居酒屋が軒を連ねている。
呑んべえにとってはなんとも味気ない風景が、日本全国あちらこちらで広がりつつある。
もちろんそういうところには見向きもしないで、いくつかある路地を散策。
cimg9579昭和の香りのする路地を歩いていたら、小さな店の中から大きな笑い声が聞こえてきた。
窓からちょいと覗くと、白髪頭の大将とお客さんが談笑している。
店名は「きふね」
カウンターの上には「開運」などの静岡の地酒も並んでいる。
で、笑い声に誘われて今夜の酒場はここに決定。

店内は狭くカウンターだけで、おやじさん一人で切り盛りしている。
カウンターには常連さん出張できたという若者が座っていた。
カウンターに並ぶ地酒を見ると、呑んだことのない銘柄がいくつかあったので、そのうちの一つを注文。
「身上起(しんしょうおこし)」という縁起の良い銘柄で、大将に言わせるとここらあたりにしか出回っていないという。
付きだしに出たいわしの酢漬けが美味しかったので、聞いてみると若いころ京都の料亭で修行していたという。
メニューもなにもないので、おまかせで焼き物を注文すると、甘鯛を焼いてくれた。
その塩加減も絶妙で、かなり期待が持てる。

P_20171017_204154P_20171017_213541常連さんと出張で来た兄ちゃんと、馬鹿話しながら飲んでいたが、その二人が帰るとまた飛び込みで出張の一見さんが入ってきた。
聞いてみると、結婚相談所の社長だという。
すっかり打ち解けて、起業するまでの苦労話やら、家庭のゴタゴタなどといろいろな話しで盛り上がった。
そのあいだマダムは、金目鯛の昆布締めやらなぜかイカ焼きやらを頼んで、ぐいぐいメーターを上げていた。
そのうち「大将のこれ!っていうのを出して!」なんて威勢のいいマダムのリクエストに答えて出てきたのが鮑のステーキ
次の日に「お会計、結構な値段だったね」なんて言ってるから「鮑のステーキなんぞ食べればあれでも安いほうだろ」というと、まったく食べた記憶がないという。お気の毒に・・・。
P_20171017_230309

大将が「明日は晴れるようだから、ぜひ白糸の滝に行ったらいいよ」という。
まるで予定には入ってなかったが、地元のご意見に従うことにした。
その後も仕込みから、びん詰、ラベル貼りまでみんなひとりでやっているという貴重な地酒「H morio」なんてのも呑みながら、結婚相談所の所長らと記念撮影して、三島の夜は更けていった。
マダムもへろへろになったことだし、今夜もここ「きふね」一軒でお開き!
いいお店だったわ。
P_20171018_001103

さあ明日こそは富士山とご対面だ!

P_20171016_201059前日の浜松と違って、ここ三島はこぢんまりとした町並みで、宿場町の風情を残している。
酒屋がやっている立ち飲み屋なんて、なぎら健壱が喜びそうなところがあるってんで、探して行ってみたがちょうどのれんを下ろしたところだった・・・残念。
ほかにどこかよさ気な店はないかとウロウロしていたら、「浜焼太郎」なんていい感じの看板が目に止まった。
小雨のせいで体も冷えてきたんで、今夜の酒場はここに決定。
テーブルについて、まずは熱燗を注文。
「貝の盛り合わせ焼き」ってのがあったんで注文したら、出てきたのはわが家でもお馴染みの「イワタニ製あぶり家」
小さなやかんに入って出てくる燗酒も美味いし、地元静岡の酒も揃えている。
おまけにマダムの好きな鰻の肝焼きもあるときた。
従業員のお姉さんも明るく元気がいい。
今夜はここ一軒で十分と、いろいろ注文して腰を落ち着けて飲むことにした。
もちろん締めのラーメンはナシで!
P_20171016_202734

IMG_1316ほどよく飲んだおかげで翌朝はすっきり目がさめて、窓から恐る恐る表を見ると本日も絶賛雨降り中
さてどうしたものかと、ネットであれこれ検索していたら、キリンのウイスキー工場御殿場にあり、工場見学が出来るという。
そういえば、この旅行は研修旅行だったことをはたと思い出し、マダムに提案すると行ってみるという。
ホテルで朝飯をすませ、御殿場へGO!
ちなみに御殿場という地名は、ここに徳川家康の休憩所(御殿)を建てたからだという。

晴れていれば富士山が近くに見えるであろうと思うと、この秋雨前線がなんとも恨めしい。
で、そうこうしているうちに「キリンディスティラー富士御殿場蒸溜所」に到着。
見学は30分おきに受け付けていて、われわれのほかには親子連れのような4人と、6人の外国人がいた。
whisky-flavor-map-300x300まずはシアタールームに行き、最先端のプロジェクション・マッピングとやらで、工場の歴史やキリン・ウイスキーの特徴などが学べる。
ふつうの映像と違って、なかなか凝った演出がいろいろあり楽しめる。
で、廊下を歩きながら工場を見学。
その廊下にも色々な仕掛けがあり、飽きさせないようになっている。
「香り体験エリア」なんてのもあって、キリンがこだわる4つの香り「フルーツ」「花」「ナッツ、樽などの木の香り」「チョコなどの甘み」を実際にかぐことが出来る。
見学修了後は、試飲タイム
ウイスキーが苦手だったマダムも、見学の後はすっかりウイスキーが気に入ったようだ。
ハンドル・キーパーのこちらは、ノン・アルコール酎ハイというただの炭酸飲料をいただく。

早く宿に戻って一杯やりたいわ!
IMG_1319

今年の冬はどんな塩梅なんだべか?なんて、のんきに構えていたら、いきなりドンとやって来た。
しばれはキツイわ、大雪は降るわ11月から大騒ぎ。
体もまだ寒さに馴れてないからよけいに寒く感じるし、雪かきもとつぜん大量に降るからけっこうこたえる。
ちょっと早すぎないか?冬!
まだ12月のあたまだぞ。
早く来たんなら、せめて早く帰ってもらいたいもんだわ。
とまぁ自然に向かってぶぅぶぅ言っても仕方がないし、春がくるまでなんとかしのぐしかない。
large

P_20171016_163205で、話は戻って三島に着いたのが午後4時半頃。
10時半に浜松を出て、ほぼ6時間!
途中道の駅に寄ったり、食事をしたりと1時間差し引いても、たかだか150kmの距離を5時間もかかったってか?
どうなってんの国道1号線? 時空でもゆがんでんじゃないの?
ホテルに向かう途中に、「三嶋大社」という案内板が見えたので、チェックインの前に参拝することにした。
外は相変らずの小雨模様。

IMG_1310御祭神は、大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)。
大山祇命は山を司る神で、富士浅間神社の御祭神、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の父神になる。
また八重事代主神は、ここ三島では七福神の一人エビス様ともいわれているが、出雲大社の大国主命の長男である。
今回の旅もはじめは、出雲大社のお次は息子の諏訪大社に行こうと思っていたが、「そういや長男の事代主が先じゃないべか?」ってこじつけて、三島に来ることにした。
日本一の霊峰富士山も拝みたいってのもあったし。
でもって、小雨の降る中三嶋大社に到着のご挨拶。
落ち着いた風情のいい神社でございました。

3a219c27ホテルに無事チェックインし、近くにある天然温泉「極楽湯」で旅の疲れを落とす。
露天風呂の壁に「富士見の窓」といって、小さな穴が開いていたが、晴れていればここから富士山が見えるらしい。
まだ見ぬ富士山を思いながら、ホテルに戻って支度をし、三島の夜に突撃だ。
・・ってまたこのホテルも、駅の裏側にあるんですけど・・。

繁華街は、駅の表側にあるので当然連絡通路をわたって、表口に行かなければならない。
ところがその連絡通路が見当たらない。
さんざん探してみたら、伊豆箱根鉄道とJRが一緒になっているせいか、いちいち入場券を買わなければ連絡通路に行かれない
しぶしぶ¥160を払って、地下の連絡通路に行き、ついでだから伊豆箱根鉄道で繁華街のある「三島広小路」まで行くことにした。

それにしても、駅の連絡通路に入るのに入場券を買わなければいけないなんて、初めての体験だわ。

P_20171016_194011

このページのトップヘ