madam11去年初めてライブに来てくれた「マダム・ギター」こと長見順さんの相棒、パーカッションの岡地さんからメールが来た。
お二人は、福島で地震に遭われ今でも福島に住んでいるという。

この間のブログで書いたが、福島出身の遠藤ミチロウさんたちがこの夏、福島で大規模なフリー・ライブを企画している。
もちろんライブだけが目的ではなく、様々な人たちの知恵と勇気と力を結集して、「プロジェクトFUKUSHIMA」という活動を開始した。
そのプロジェクトに二人も参加しているということだ。

michi1101そのHPにはこう書かれている。
「不名誉な地として世界に知られたFUKUSHIMA。
しかし、わたしたちは福島をあきらめません。
 故郷を失ってしまうかもしれない危機の中でも、福島が外とつながりを持ち、福島で生きていく希望を持って、福島の未来の姿を考えてみたい。   
そのためにも、祭りが必要です。
人々が集い、語らう場が必要です。


フェスティバルを通して、いまの福島を、そしてこれからの福島の姿を、全世界へ向けて発信していきます。
FUKUSHIMAをポジティブな言葉に変えていく決意を持って」

岡地さんからのメールにも「フェスティバルは、実のところ、放射線数値、地元の方の意思も含め、非常に慎重に事をすすめており、確実に開催されるかどうかまだ未定段階です。
が、福島で中止になったとしても各地で開催し、みんなの気持ちを集めたいです。
賛否御意見あるとは思いますがこういう形で今動いている、ということを伝えさせてください。
もしキョーミを持っていただけたら質問、意見などぜひ連絡ください。よろしくお願いします。」と書いてある。

そしてその一環として「世界同時多発フェスティバル」ということも検討中だということだ。
そうだとすると、北海道でも沖縄でも、また世界中のどこでも同時にライブを始めることで、このフェスティバルに参加できる。

震災から三ヶ月も経とうというのに、事態は収集するどころか、ますます絶望的ともいえる様相を呈してきている。
4000㍉シーベルトなどという、ほとんど現実離れした放射能数値が報道されている異常な世界。
日本中、いや世界中の知恵を結集して、解決に向かわなければ、結局ひとつの地球に住んでいるすべての人間が被害を被ってしまうことになる。

yagi1101プロジェクトFUKUSHIMAでは、ライブ・スクリーミング「DOMMUNE」で、様々な情報を流している。
2011/06/19(日)は、次のような放送がある。

19:00~21:00 『A.3.11.B 第二夜「引っ越して行った人引っ越してきた人」(仮称)
出演:遠藤ミチロウ・マダムギター長見順・司会:小川直人(キュレーター)
21:00−23:00 LIVE 遠藤ミチロウ・マダムギター長見順

6/19といえば、ディランではちょうど「八木のぶお&関ヒトシ」のライブがある。
なんとか打ち上げの時にでも流したいものだ。

福島をあきらめるということは、生きることをあきらめるということだ。